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公開番号2024064661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173419
出願日2022-10-28
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 11/04 20060101AFI20240507BHJP(車両一般)
要約【課題】外気温が高くなった場合でも、エンジンボンネットの前部空間からラジエータへの導入外気温度の上昇を効果的に抑制できるようにする。
【解決手段】エンジン20とラジエータ22と冷却ファン22bとを収容する金属製のエンジンボンネット21が備えられ、エンジンボンネット21内のラジエータ22よりも前側の箇所に、冷却用の外気を取り込み可能な前部空間2Bが備えられ、エンジンボンネット21の上部のうち、ラジエータ22の存在箇所よりも前側の内面部分に、上部の熱が前部空間2Bに伝わることを抑制する遮熱層4が備えられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの前方に設けられた前記エンジン冷却用のラジエータと、
前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータの前方から前記エンジン側へ外気を引き込む冷却ファンと、
前記エンジンと前記ラジエータと前記冷却ファンとを収容する金属製のエンジンボンネットと、が備えられ、
前記エンジンボンネット内の前記ラジエータよりも前側の箇所に、冷却用の外気を取り込み可能な前部空間が備えられ、
前記エンジンボンネットの上部のうち、前記ラジエータの存在箇所よりも前側の内面部分に、前記上部の熱が前記前部空間に伝わることを抑制する遮熱層が備えられている作業車。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記ラジエータの外周部と前記エンジンボンネットの内面との間に、前記前部空間と、前記エンジンボンネットの内部のうちの前記エンジンが配設されている後部空間と、を仕切る仕切部材が備えられている請求項1記載の作業車。
【請求項3】
前記遮熱層の後端部は、前記仕切部材の前端部に接している請求項2記載の作業車。
【請求項4】
前記エンジンボンネットは、左右両側に位置して上下方向に沿う壁面を有した横側壁部と、左右の前記横側壁部の上端縁にわたって設けられた天井壁部と、を備えて、前後方向に直交する方向での切断面形状が門形であるように形成され、
前記天井壁部には、左右方向に沿う平面部と、その平面部の左右方向の両端部近くで、前記平面部に沿う方向から前記横側壁部の上下方向に沿う壁面に近づく方向に向けて湾曲した端部湾曲部とが備えられ、
前記遮熱層は、前記平面部と前記端部湾曲部とを含む前記天井壁部の内面のみに備えられている請求項1記載の作業車。
【請求項5】
前記エンジンボンネットの横側壁部には、前記前部空間と連通するサイドグリルが備えられ、
前記遮熱層の前端は、前記内面部分のうち、前記サイドグリルの前端よりも前側部分を覆うように設けられている請求項1記載の作業車。
【請求項6】
前記前部空間にオイルクーラが備えられ、
前記遮熱層は、前記内面部分のうち、前記オイルクーラの上部を覆う箇所に設けられている請求項1記載の作業車。
【請求項7】
前記遮熱層は断熱シートで構成され、前記内面部分に接着されている請求項1~6のいずれか一項記載の作業車

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機体前部の原動部に備えたエンジンボンネット内にエンジンが配置され、 エンジンの前方に立設されているラジエータよりも前方側箇所に、冷却用の外気を取り込み可能な前部空間が備えられた作業車に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
この種の作業車では、ラジエータよりも前方の前部空間を経て冷却用の外気を取り込み、ラジエータに冷却用の外気を供給してエンジンの冷却を行うようにしている。この構造のものでは、特に外気温が高い夏期等での作業中に、前部空間からラジエータへ供給される冷却用気体の温度が高くなり過ぎて冷却効率が低下する傾向がある。このような事態に対処するため、冷却用ファンの回転数を上昇させて大量の外気を取り込むようにしたり、作業を一時中断してエンジン負荷を低減させたりする等、動力ロスや時間的ロスを招くおそれがあった(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭52-96145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のものでは、エンジンボンネットの内部をラジエータが存在する前部空間とそれよりも後方の空間とに遮蔽板で区画し、ラジエータを通過した冷却風を、エンジンボンネットの横側壁に形成された排風口から排出させるように導風板を設けている。この構造によれば、ラジエータで熱交換されて暖められた冷却風をエンジンボンネットの後部に到達する前に外部へ排出して、後部の計器類や燃料タンクへの熱影響を軽減ができる点では有用である。
しかしながら、さらに外気温が高くなった場合には、前部空間の室温も上がり、ラジエータへ供給される冷却風の温度が上昇して冷却効率が低減する傾向があるため、結局、冷却用ファンの回転数を上昇させて大量の外気を取り込むようにしたり、作業を一時中断してラジエータに対するエンジン冷却水の循環量を低減させたりする等、が必要となる。このため、外気温が高くなった場合等における、動力ロスの発生や作業能率の低減を抑制し難い点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、外気温が高くなった場合でも、エンジンボンネットの前部空間からラジエータへの導入外気温度の上昇を効果的に抑制できるようにしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る作業車は、
エンジンと、
前記エンジンの前方に設けられた前記エンジン冷却用のラジエータと、
前記エンジンと前記ラジエータとの間に設けられ、前記ラジエータの前方から前記エンジン側へ外気を引き込む冷却ファンと、
前記エンジンと前記ラジエータと前記冷却ファンとを収容する金属製のエンジンボンネットと、が備えられ、
前記エンジンボンネット内の前記ラジエータよりも前側の箇所に、冷却用の外気を取り込み可能な前部空間が備えられ、
前記エンジンボンネットの上部のうち、前記ラジエータの存在箇所よりも前側の内面部分に、前記上部の熱が前記前部空間に伝わることを抑制する遮熱層が備えられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、エンジンボンネットがエンジン自体や関連機器の廃熱、及び外気温の影響を受けてかなり高い温度になったとしても、ラジエータの存在箇所よりも前方の内面部分に遮熱層が設けられているので、エンジンボンネットの熱が前部空間内に取り込まれた冷却風に伝わることを極力抑制することができる。
つまり、エンジンボンネット自体は、外表面の温度が高くなっても、外気との熱交換によるエンジンボンネット外への放熱は行われるが、ラジエータの存在箇所よりも前方の内面部分では、遮熱層が存在することでエンジンボンネット自体の熱が前部空間内に対して放出される現象を抑制することができる。これにより、前部空間内に取り込まれた外気がエンジンボンネットから放出される熱の影響を大きく受けて昇温されることを避けられ、ラジエータによる熱交換性能を低減させるおそれが少なくなる、という点で有利である。
【0008】
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記ラジエータの外周部と前記エンジンボンネットの内面との間に、前記前部空間と、前記エンジンボンネットの内部のうちの前記エンジンが配設されている後部空間と、を仕切る仕切部材が備えられている。
【0009】
この手段によると、前部空間と後部空間とが仕切部材で仕切られているので、ラジエータの外周部で前部空間と後部空間との間における機体の流通が遮られる。これによって、前部空間内の気体がラジエータを経ずに後部空間に流れ込んだり、後部空間内の高い温度の気体が前部空間内に取り込まれた冷却風に伝わったりすることを回避でき、より一層、ラジエータによる熱交換性能を低減させるおそれが少なくなる。
【0010】
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記遮熱層の後端部は、前記仕切部材の前端部に接している。
(【0011】以降は省略されています)

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