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公開番号2024064118
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172472
出願日2022-10-27
発明の名称パネル構造体の加工方法、パネル構造体の加工装置及びパネル構造体
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B29C 53/04 20060101AFI20240507BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】折り曲げ部における強度低下を抑制する。
【解決手段】パネル構造体の加工方法は、熱可塑性樹脂を用いて形成され一方向に延びる複数の凸部が両面に設けられたコア部材と、熱可塑性樹脂を用いて板状に形成されコア部材を凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を備えるパネル構造体の加工方法であって、パネル構造体のフェイスプレートとコア部材との間に形成される空間に棒状部材を一方向に沿って挿入する挿入工程と、棒状部材が挿入された状態のパネル構造体のうち棒状部材に沿った対象部分を加熱して軟化させ、棒状部材に沿ってパネル構造体を折り曲げることで対象部分に折り曲げ部を形成する折り曲げ工程とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を用いて形成され一方向に延びる複数の凸部が両面に設けられたコア部材と、熱可塑性樹脂を用いて板状に形成され前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を備えるパネル構造体の加工方法であって、
前記パネル構造体の前記フェイスプレートと前記コア部材との間に形成される空間に棒状部材を前記一方向に沿って挿入する挿入工程と、
前記棒状部材が挿入された状態の前記パネル構造体のうち前記棒状部材に沿った対象部分を加熱して軟化させ、前記棒状部材に沿って前記パネル構造体を折り曲げることで前記対象部分に折り曲げ部を形成する折り曲げ工程と
を含むパネル構造体の加工方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記パネル構造体は、前記熱可塑性樹脂として、熱可塑性の複合材が用いられる
請求項1に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項3】
前記棒状部材として、棒状の加熱部材が用いられ、
前記折り曲げ工程では、前記加熱部材により前記パネル構造体の内部から前記対象部分を加熱する
請求項1に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項4】
前記加熱部材は、棒状の芯部材と、前記芯部材に巻かれた面状発熱体とを有する
請求項3に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項5】
前記棒状部材は、前記加熱部材に巻かれたコミングル材を有し、
前記折り曲げ工程では、前記加熱部材により前記コミングル材の一部を溶解させて前記パネル構造体に付着させる
請求項3又は請求項4に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項6】
前記折り曲げ工程で形成された前記折り曲げ部を冷却する冷却工程と、
前記折り曲げ部を冷却した後、前記棒状部材の少なくとも一部を取り出す取り出し工程と
を更に含み、
前記加熱部材には、前記コミングル材が巻かれる部分を覆うように保護層が分離可能に設けられ、
前記コミングル材は、前記保護層上に巻かれた状態で設けられ、
前記折り曲げ工程では、溶解させた前記コミングル材の一部に前記保護層を付着させた状態とし、
前記取り出し工程では、前記保護層から前記加熱部材を分離して取り出す
請求項5に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項7】
前記折り曲げ工程では、前記凸部が前記棒状部材に対して折り曲げ方向の内側に位置するように折り曲げる
請求項1に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項8】
前記折り曲げ工程では、前記凸部が前記棒状部材に対して折り曲げ方向の外側に位置するように折り曲げる
請求項1に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項9】
前記挿入工程では、前記凸部によって隔てられる隣り合う3つの前記空間に前記棒状部材を挿入し、
前記折り曲げ工程では、3つの前記空間のうち中央の前記空間に挿入された前記棒状部材に沿って前記パネル構造体を折り曲げる
請求項7又は請求項8に記載のパネル構造体の加工方法。
【請求項10】
前記棒状部材は、棒状の加熱部材と、前記加熱部材に巻かれた線状のコミングル材を有し、
3つの前記空間のうち中央の前記空間に挿入する前記棒状部材よりも、他の2つの前記空間に挿入する前記棒状部材の方が、前記コミングル材の巻き量が多くなるようにし、
前記折り曲げ工程では、前記加熱部材により前記コミングル材の一部を軟化させて前記パネル構造体に付着させる
請求項9に記載のパネル構造体の加工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、パネル構造体の加工方法、パネル構造体の加工装置及びパネル構造体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック段ボールのパネル構造体を折り曲げる場合に、加熱されたブレードをパネル構造体の表面に押し当てて溝を形成し、溝に沿って折り曲げる加工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-262943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の加工方法のようにパネル構造体に熱と圧力をかけて折り曲げる場合、折り曲げ部分に剥離等が形成されたり、折り曲げ部分のパネル構造が潰れたりする可能性がある。この場合、折り曲げ部においてパネル構造体の強度が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、折り曲げ部における強度低下を抑制することが可能なパネル構造体の加工方法、パネル構造体の加工装置及びパネル構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るパネル構造体の加工方法は、熱可塑性樹脂を用いて形成され一方向に延びる複数の凸部が両面に設けられたコア部材と、熱可塑性樹脂を用いて板状に形成され前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を備えるパネル構造体の加工方法であって、前記パネル構造体の前記フェイスプレートと前記コア部材との間に形成される空間に棒状部材を前記一方向に沿って挿入する挿入工程と、前記棒状部材が挿入された状態の前記パネル構造体のうち前記棒状部材に沿った対象部分を加熱して軟化させ、前記棒状部材に沿って前記パネル構造体を折り曲げることで前記対象部分に折り曲げ部を形成する折り曲げ工程とを含む。
【0007】
本開示に係るパネル構造体の加工装置は、熱可塑性樹脂を用いて形成され一方向に延びる複数の凸部が両面に設けられたコア部材と、熱可塑性樹脂を用いて板状に形成され前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートと、を備えるパネル構造体の加工装置であって、前記フェイスプレートと前記コア部材との間に形成される空間に棒状部材を前記一方向に沿って挿入した前記パネル構造体を保持する保持部と、前記パネル構造体のうち前記棒状部材に沿った対象部分を加熱して軟化させる加熱部と、前記棒状部材に沿って前記パネル構造体を折り曲げる際に前記対象部分の折り曲げ方向の内側に当該対象部分に沿って配置される曲げ補助部とを備える。
【0008】
本開示に係るパネル構造体は、熱可塑性樹脂を用いて形成され一方向に延びる複数の凸部が両面に設けられたコア部材と、熱可塑性樹脂を用いて板状に形成され前記コア部材を前記凸部の高さ方向の両側から挟むように配置されるフェイスプレートとを備え、前記一方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部では、前記フェイスプレート及び前記コア部材が前記一方向に沿った柱状の空間を囲うように形成される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、折り曲げ部における強度低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態において加工対象となるパネル構造体の一例を示す図である。
図2は、本実施形態に係るパネル構造体の加工方法の一例を示すフローチャートである。
図3は、挿入工程で用いられる棒状部材の一例を示す図である。
図4は、挿入工程の一例を示す図である。
図5は、折り曲げ工程における加熱の一例を示す図である。
図6は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの一例を示す図である。
図7は、冷却工程の一例を示す図である。
図8は、取り出し工程を行った後のパネル構造体の一例を示す図である。
図9は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの他の例を示す図である。
図10は、挿入工程で用いられる棒状部材の他の例を示す図である。
図11は、挿入工程の他の例を示す図である。
図12は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの他の例を示す図である。
図13は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの他の例を示す図である。
図14は、挿入工程の他の例を示す図である。
図15は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの他の例を示す図である。
図16は、折り曲げ工程におけるパネル構造体の折り曲げの他の例を示す図である。
図17は、本実施形態に係る加工装置の一例を示す図である。
図18は、加工装置を用いて折り曲げ工程を行う場合の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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