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公開番号2024063352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-13
出願番号2022171222
出願日2022-10-26
発明の名称糸掛けロボット及び紡糸巻取システム
出願人TMTマシナリー株式会社
代理人個人
主分類D01D 7/00 20060101AFI20240502BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】糸を生産する現場環境の騒音を低減可能であって、コンパクトな糸掛けロボットを提供する。
【解決手段】糸掛けロボット2は、紡糸装置3から連続的に紡出された糸Yを紡糸引取装置4に掛ける。糸掛けロボット2は、巻取部25と、ロボットアーム22と、を備える。巻取部25は、紡糸装置3から連続的に紡出された糸Yを巻き取って貯留する。ロボットアーム22は、紡糸装置3から巻取部25に至る糸Yに係合するハンド部23を有する。ロボットアーム22は、ハンド部23を動作させて紡糸装置3から巻取部25に至る糸Yを紡糸引取装置4に掛ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
紡糸装置から連続的に紡出された糸を糸処理装置に掛ける糸掛けロボットであって、
前記紡糸装置から連続的に紡出された糸を巻き取って貯留する巻取部と、
前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸に係合する糸係合部を有して当該糸係合部を動作
させて前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸を前記糸処理装置に掛けるロボットアームと、
を備えることを特徴とする糸掛けロボット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の糸掛けロボットであって、
前記巻取部の軸方向中央部の横断面が、軸方向両端部の横断面よりも小径となっていることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の糸掛けロボットであって、
貯留された糸を前記巻取部から排出する糸排出部を備えることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の糸掛けロボットであって、
前記巻取部の径が変化可能に構成されていることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項5】
請求項4に記載の糸掛けロボットであって、
前記巻取部が縮径状態及び拡径状態に変化可能に構成され、
前記拡径状態のとき、前記巻取部の軸方向中央部の横断面が、軸方向両端部の横断面よりも小径となることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項6】
請求項4に記載の糸掛けロボットであって、
貯留された糸を前記巻取部から排出する糸排出部を備えることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項7】
請求項6に記載の糸掛けロボットであって、
前記巻取部が縮径状態及び拡径状態に変化可能に構成され、
前記糸排出部に貫通孔が形成され、
前記縮径状態の前記巻取部が前記糸排出部の貫通孔を挿通することを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項8】
請求項4から7までの何れか一項に記載の糸掛けロボットであって、
前記巻取部は、一体的に回転可能な複数の棒部材を備え、
複数の前記棒部材は、前記巻取部の回転中心に対して周方向に並べて配置され、
それぞれの前記棒部材は、前記回転中心に対してねじれの位置に配置され、前記回転中心に対して近づく方向及び離れる方向に移動可能であることを特徴とする糸掛けロボット。
【請求項9】
糸を連続的に紡出する紡糸装置と、
前記紡糸装置から連続的に紡出された糸の引取り又は巻取りを行う糸処理装置と、
前記紡糸装置から連続的に紡出された糸を前記糸処理装置に掛ける糸掛けロボットと、
を備える紡糸巻取システムであって、
前記糸掛けロボットは、
前記紡糸装置から連続的に紡出された糸を巻き取って貯留する巻取部と、
前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸に係合する糸係合部を有して当該糸係合部を動作
させて前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸を前記糸処理装置に掛けるロボットアームと、
を備えることを特徴とする紡糸巻取システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸掛けロボット、及び当該糸掛けロボットを備える紡糸巻取システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、溶融した原料から糸を生成して巻き取る紡糸巻取システムにおいて、上流側の紡糸機から糸が継続的に供給される状況下で糸掛けロボットを用いて糸掛け作業を行う構成が知られている。特許文献1は、この種の糸掛けロボットを開示する。
【0003】
特許文献1の糸掛けロボットは、ロボットアームを備え、ロボットアームの先端にサクションが配置されている。このロボットは、上流側から供給される糸を、サクションにより吸引保持しながら糸掛け作業を行う。サクションによって吸引された糸は、サクションに接続された廃棄箱に廃棄される。これにより、糸の弛みが防止され、ロボットが糸掛け作業を適切に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-123814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているような従来の糸掛けロボットにおいては、ロボットアームが、糸群を保持するサクションインジェクタ及び圧縮空気を供給する圧縮空気管路等の重量を支持する必要がある。従って、ロボットアームの強度を確保する必要があり、小型化が難しかった。また、従来の糸掛けロボットは、負圧によって糸を吸引する構成であるため、空気音による騒音が大きく、改善が望まれていた。
【0006】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、現場環境の騒音を低減可能で、コンパクトな糸掛けロボットを提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の糸掛けロボットが提供される。即ち、この糸掛けロボットは、紡糸装置から連続的に紡出された糸を糸処理装置に掛ける。前記糸掛けロボットは、巻取部と、ロボットアームと、を備える。前記巻取部は、前記紡糸装置から連続的に紡出された糸を巻き取って貯留する。前記ロボットアームは、前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸に係合する糸係合部を有する。前記ロボットアームは、当該糸係合部を動作させて、前記紡糸装置から前記巻取部に至る糸を前記糸処理装置に掛ける。
【0009】
これにより、糸掛けロボットにおいて、糸を巻取部に貯留することができる。この結果、糸を吸引して、別途に設けられた廃糸容器等に直接排出する必要がなくなる。よって、ロボットアームの先端に、重量が大きいサクションガン等の吸引装置を搭載する必要がなくなり、ロボットアームの小型化及び低出力を実現することができる。また、負圧による吸引力で糸を吸引保持する構成に比べて、騒音を低減することができる。
【0010】
前記の糸掛けロボットにおいては、前記巻取部の軸方向中央部の横断面が、軸方向両端部の横断面よりも小径となっていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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