TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024062173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022170006
出願日2022-10-24
発明の名称調湿装置及び不織布製造装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類D01D 5/04 20060101AFI20240430BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】外気が侵入する調湿空間内の湿度の均一化を図る。
【解決手段】調湿装置Bは、壁面13~18で囲まれ、設備20が収容された調湿空間12と、底壁面14に開口し、外気66が調湿空間12内に侵入することを許容する侵入口50と、侵入口50から調湿空間12内に侵入した外気66を誘導する誘導エア65が吐出されるエアノズル61と、を備えている。侵入口50から調湿空間12内に侵入した外気66は、誘導エア65によって誘導されるので、ランダムに流動したり不均一に拡散したりすることを抑制される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁面で囲まれ、設備が収容された調湿空間と、
前記壁面に開口し、外気が前記調湿空間内に侵入することを許容する侵入口と、
前記侵入口から前記調湿空間内に侵入した前記外気を誘導する誘導エアが吐出されるエアノズルと、を備えている調湿装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記エアノズルが、前記侵入口の近傍に配置されている請求項1に記載の調湿装置。
【請求項3】
前記誘導エアは、前記外気を前記誘導エアの流れに取り込むことによって誘導する請求項2に記載の調湿装置。
【請求項4】
前記侵入口がスリット状に開口しており、
前記エアノズルが、前記侵入口に沿うように開口して、前記誘導エアを層流状に吐出する請求項3に記載の調湿装置。
【請求項5】
前記侵入口が、前記調湿空間を構成する前記壁面のうち底壁面に開口しており、
前記誘導エアが、前記外気よりも低湿度のエアであって、前記エアノズルから上向きに吐出される請求項3又は請求項4に記載の調湿装置。
【請求項6】
前記調湿空間を構成する前記壁面のうち、天井面又は周壁面の上端部に、前記調湿空間内の気体を外部へ排出する排気装置が設けられている請求項5に記載の調湿装置。
【請求項7】
前記誘導エアが、前記調湿空間の湿度を調整するための調湿エアである請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の調湿装置。
【請求項8】
前記調湿エアが、前記誘導エア用の前記エアノズルのみから吐出される請求項7に記載の調湿装置。
【請求項9】
前記設備として、高電圧を印加して原料液を微細化することにより、シート状基材に堆積した状態の極細繊維を得る電界紡糸装置を設けた請求項1から請求項4のいずれかの前記調湿装置と、
前記シート状基材の巻取りを行う巻取りロールと、前記シート状基材の繰出しを行う繰出しロールとを有し、少なくとも一方の前記ロールが前記調湿空間の外部に配置されている搬送装置とを備え、
前記シート状基材を通過させるための開口部の一部が、前記侵入口となっており、
前記調湿空間内において前記シート状基材に前記極細繊維が堆積することによって不織布が製造される不織布製造装置。
【請求項10】
前記調湿空間内における前記シート状基材の搬送経路が、前記電解紡糸装置の上方において前記シート状基材の下面に極細繊維を堆積させる水平経路と、前記水平経路の端部に連なる上下方向の鉛直経路とを含み、
前記調湿空間を構成する前記壁面のうち底壁面において、前記鉛直経路を確保するための開口部の一部が、前記侵入口となっており、
前記エアノズルが、前記侵入口に沿うように開口して、前記誘導エアを層流状に吐出し、
前記誘導エアが、前記外気よりも低湿度のエアであって、前記エアノズルから上向きに吐出される請求項9に記載の不織布製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調湿装置及び不織布製造装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ナノ繊維製造用の電界紡糸装置が開示されている。この電界紡糸装置は、均一な品質のナノ繊維を製造する手段として工程気体供給部を備えている。工程気体供給部は、紡糸ユニットとナノ繊維収集部との間の紡糸領域(電界紡糸が行われる空間)に、湿度を制御するための工程気体を供給する。工程気体の供給によって紡糸領域の湿度が一定に維持することにより、ナノ繊維の品質の均一化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2013-506768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記装置の紡糸領域は開放された空間であるため、工程気体とは異なる湿度の空気が混入する虞がある。この対策として、紡糸ユニットとナノ繊維収集部と紡糸領域を、外部から区画された紡糸室内に収容することが考えられる。しかし、ナノ繊維収集部が不織布用のシート状基材であって、ナノ繊維収集部が、紡糸室の外部に配置したドラムの間で搬送される場合には、紡糸室の壁面にナノ繊維収集部の搬送経路となる開口部を空ける必要がある。この場合、開口部から紡糸室内に侵入した外気が、紡糸領域内に混入すると、紡糸領域の湿度の均一化を実現することができなくなる。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、外気が侵入する調湿空間内における湿度の均一化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示の調湿装置は、
壁面で囲まれ、設備が収容された調湿空間と、
前記壁面に開口し、外気が前記調湿空間内に侵入することを許容する侵入口と、
前記侵入口から前記調湿空間内に侵入した前記外気を誘導する誘導エアが吐出されるエアノズルと、を備えている。
【0007】
第2の開示の不織布製造装置は、
前記設備として、高電圧を印加して原料液を微細化することにより、シート状基材に堆積した状態の極細繊維を得る電界紡糸装置を設けた第1の開示の調湿装置と、
前記シート状基材の巻取りを行う巻取りロールと、前記シート状基材の繰出しを行う繰出しロールとを有し、少なくとも一方の前記ロールが前記調湿空間の外部に配置されている搬送装置とを備え、
前記シート状基材を通過させるための開口部の一部が、前記侵入口となっており、
前記調湿空間内において前記シート状基材に前記極細繊維が堆積することによって不織布が製造される。
【発明の効果】
【0008】
第1の開示の調湿装置は、侵入口から調湿空間内に侵入した外気が、誘導エアによって誘導されるので、ランダムに流動したり不均一に拡散したりすることを抑制される。これにより、外気が侵入する調湿空間内の湿度の均一化を図ることができる。第2の開示の不織布製造装置は、外気が侵入する調湿空間内の湿度が均一化されることによって、シート状基材に堆積させた繊維の厚さである目付の均一化が実現されるので、良質な不織布を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1の調湿装置及び不織布製造装置の断面図
図1のX-X線断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本開示の望ましい例を示す。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クラレ
ポリビニルアルコール系繊維、繊維構造体およびその製造方法
1日前