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公開番号2024061392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022169316
出願日2022-10-21
発明の名称車両用収容装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 7/04 20060101AFI20240425BHJP(車両一般)
要約【課題】上部開口を大きく開放させる位置までリッドの回動を補助することで、使用感の向上を図る。
【解決手段】車両用収容装置はボックス本体11、リッド30、軸40、切り替え機構50及び補助機構70を備える。軸40は、回動するシム41と、前後にスライドするスライド軸45とを備える。切り替え機構50は、リッド30の左右両側に設けられ、スライド軸45が、対応するシム41に対し回動伝達可能に連結された連結状態と、連結を解除された連結解除状態との間で、軸40の状態を切り替える。補助機構70は、軸40を中心としてリッド30が上部開口を開放する側へ回動するのを補助する。補助機構70は、左右の両シム41を連動可能に連結する連結機構部71と、連結機構部71を介して両シム41の間で力が伝達される経路で、リッド30が上部開口を開放する際に両シム41が回動する方向へ同シム41を付勢する付勢部材76とを備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、かつ互いに直交する第1辺及び第2辺を有する矩形状の上部開口が形成されたボックス本体と、前記上部開口の四隅で、前記第2辺に沿う方向へそれぞれ延びる軸のうち、前記第1辺に沿う方向における片側の一対の軸を中心として回動することで前記上部開口を開閉するリッドと、を備える車両用収容装置であって、
前記ボックス本体及び前記リッドの一方を第1部材とし他方を第2部材とした場合、各軸は、前記第1部材に対し回動可能に設けられたシムと、前記第2部材に対し回動を規制された状態で前記第2辺に沿う方向にスライド可能に設けられたスライド軸と、を備え、
前記第2部材の前記第1辺に沿う方向における両側には、前記第2辺に沿って相対向する一対の前記スライド軸が、対応する前記シムに対し回動を伝達可能に連結された連結状態と、前記連結を解除されて前記回動の伝達が遮断された連結解除状態との間で、前記軸の状態を切り替える切り替え機構がそれぞれ設けられ、
前記第1部材のうち、前記第2辺に沿う方向における少なくとも一方の側部には、前記第1辺に沿う方向における片側の前記切り替え機構により、前記軸が前記連結解除状態に切り替えられた場合、他側の前記軸を中心として前記リッドが前記上部開口を開放する側へ回動するのを補助する補助機構が設けられ、
前記補助機構は、一対の前記シムを連動可能に連結する連結機構部と、前記連結機構部を介して両シムの間で力が伝達される経路に設けられ、かつ前記リッドが前記上部開口を開放する際に両シムが回動する方向へ同シムを付勢する付勢部材と、を備える車両用収容装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記連結機構部は、
前記第1辺に沿う方向に延び、かつ前記第1部材に対し回動可能に支持されたシャフトと、
前記シャフトの両端部に一体回動可能に設けられた一対の第1回動伝達部と、
前記シム毎に一体回動可能に設けられた第2回動伝達部と、を備え、
各第2回動伝達部と、対応する前記第1回動伝達部とは、回動を伝達可能に係合されている請求項1に記載の車両用収容装置。
【請求項3】
前記付勢部材は、前記シャフトに対し巻かれた状態で装着され、かつ一方の端部が前記第1部材に係止され、かつ他方の端部が前記シャフトに係止された捩りコイルばねを備えている請求項2に記載の車両用収容装置。
【請求項4】
各切り替え機構は、
前記第1辺に沿う方向における前記第2部材の側部に操作可能に設けられた操作部と、
前記操作部が操作された場合の同操作部の動きを前記第2辺に沿って相対向する一対の前記スライド軸に伝達して、両軸を前記連結状態にする連結位置から、前記連結解除状態にする連結解除位置へ両スライド軸をスライドさせる伝達機構部と、を備える請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の車両用収容装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるコンソールボックス等の車両用収容装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両に搭載されるボックス本体と、リッド(蓋体)とを備える車両用収容装置(両開き収納装置)が開示されている。ボックス本体には、矩形状の上部開口が形成されている。上部開口は、左右方向に延びる第1辺と、前後方向に延びる第2辺とを有している。
【0003】
リッドは、上部開口の四隅で、第2辺に沿う方向(前後方向)へそれぞれ延びる軸のうち、第1辺に沿う方向(左右方向)における片側の一対の軸を中心として回動する。リッドは、この回動により上部開口を開閉する。
【0004】
さらに、上記車両用収容装置には、リッドが上部開口を開放する側へ回動するのを補助する補助機構が設けられている。補助機構は、押圧部材を通じてリッドを上方へ付勢する付勢部材を備えている。
【0005】
上記従来の車両用収容装置によると、リッドによって閉塞されている上部開口を開放する際に、リッドが補助機構によってボックス本体から押し上げられる。リッドのうち、ボックス本体から突出した部分を把持することで、軸を中心としてリッドを容易に回動させることができる。この回動により、上部開口を開放及び閉塞することができるため、リッドの良好な操作性が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-38600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の車両用収容装置では、付勢部材の付勢力がリッドに作用するのは、リッドの開動作の初期の段階のみである。そのため、上部開口を大きく開放させる位置までリッドを回動させることが困難である。このように、従来の車両用収容装置には、使用感の面で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための車両用収容装置の各態様を記載する。
[態様1]車両に搭載され、かつ互いに直交する第1辺及び第2辺を有する矩形状の上部開口が形成されたボックス本体と、前記上部開口の四隅で、前記第2辺に沿う方向へそれぞれ延びる軸のうち、前記第1辺に沿う方向における片側の一対の軸を中心として回動することで前記上部開口を開閉するリッドと、を備える車両用収容装置であって、前記ボックス本体及び前記リッドの一方を第1部材とし他方を第2部材とした場合、各軸は、前記第1部材に対し回動可能に設けられたシムと、前記第2部材に対し回動を規制された状態で前記第2辺に沿う方向にスライド可能に設けられたスライド軸と、を備え、前記第2部材の前記第1辺に沿う方向における両側には、前記第2辺に沿って相対向する一対の前記スライド軸が、対応する前記シムに対し回動を伝達可能に連結された連結状態と、前記連結を解除されて前記回動の伝達が遮断された連結解除状態との間で、前記軸の状態を切り替える切り替え機構がそれぞれ設けられ、前記第1部材のうち、前記第2辺に沿う方向における少なくとも一方の側部には、前記第1辺に沿う方向における片側の前記切り替え機構により、前記軸が前記連結解除状態に切り替えられた場合、他側の前記軸を中心として前記リッドが前記上部開口を開放する側へ回動するのを補助する補助機構が設けられ、前記補助機構は、一対の前記シムを連動可能に連結する連結機構部と、前記連結機構部を介して両シムの間で力が伝達される経路に設けられ、かつ前記リッドが前記上部開口を開放する際に両シムが回動する方向へ同シムを付勢する付勢部材と、を備える車両用収容装置。
【0009】
上記の構成によれば、リッドが上部開口を閉塞した状態で、両切り替え機構により上部開口の四隅の各軸が連結状態にされると、リッドが四隅の軸を通じて、ボックス本体に連結された状態となる。第1辺に沿う方向における片側の一対の軸を中心としたリッドの回動が規制される。リッドは、上部開口を閉塞した状態に保持される。
【0010】
このとき、補助機構の付勢部材は、両シムを回動させる付勢力を蓄えている。回動の方向は、リッドが上部開口を開放する際に両シムが回動する方向である。
第1辺に沿う方向における片側の切り替え機構により、一対の軸のそれぞれの状態が連結状態から連結解除状態に切り替えられると、それらの軸におけるシムとスライド軸との連結が解除されて、回動の伝達が遮断される。この遮断により、各シムの回動が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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