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公開番号2024061185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168959
出願日2022-10-21
発明の名称定着装置、及び、画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240425BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】定着ベルトのスリップを検知したときに、装置を停止することなく定着ベルトのスリップを解消する。
【解決手段】定着ベルト21がスリップした状態を検知する第1、第2温度センサ41、42(スリップ検知手段)が設けられている。そして、接離機構60によって加圧ローラ31(加圧回転体)が定着ベルト21に対して離間している状態で、ヒータ26(加熱手段)によって定着ベルト21を加熱しながら定着ベルト21を走行させる「ベルト空駆動モード(制御モード)」が、所定のタイミングで実行される。また、その「ベルト空駆動モード(制御モード)」は、第1、第2温度センサ41、42で定着ベルト21のスリップが検知されたときに、接離機構60によって離間状態にあった加圧ローラ31を定着ベルト21に当接させるように設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
加熱手段によって加熱されて、所定の走行方向に走行しながらシート上のトナー像を加熱して定着する定着ベルトと、
前記定着ベルトの内周面に摺接するニップ形成部材と、
前記定着ベルトを介して前記ニップ形成部材に圧接することでシートが搬送される定着ニップを形成する加圧回転体と、
前記定着ベルトに対して前記加圧回転体を相対的に接離する接離機構と、
前記定着ベルトがスリップした状態を検知するスリップ検知手段と、
を備え、
前記接離機構によって前記加圧回転体が前記定着ベルトに対して離間している状態で、前記加熱手段によって前記定着ベルトを加熱しながら前記定着ベルトを走行させる制御モードが、所定のタイミングで実行され、
前記制御モードは、前記スリップ検知手段で前記定着ベルトのスリップが検知されたときに、前記接離機構によって離間状態にあった前記加圧回転体を前記定着ベルトに当接させることを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記スリップ検知手段は、
前記定着ベルトの表面温度を検知する第1温度センサと、
前記第1温度センサに対して前記走行方向の下流側であって、前記定着ニップに対して前記走行方向の上流側で、前記定着ベルトの表面温度を検知する第2温度センサと、
を具備して、
前記第1温度センサで検知された第1温度と、前記第1温度が検知されてから所定時間が経過した後に前記第2温度センサで検知された第2温度と、の温度差が所定値を超えたときに、前記定着ベルトがスリップしたものとして検知することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記制御モードは、予め定められた時間、又は、前記第1温度センサと前記第2温度センサとの温度がそれぞれ所定温度に達するまで、実行されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記制御モードが実行されているときであって、前記スリップ検知手段によって前記定着ベルトのスリップが検知されて前記接離機構によって前記加圧回転体を当接状態にした後に、前記スリップ検知手段によって前記定着ベルトのスリップが検知されない状態になったときに、前記接離機構によって前記加圧回転体を再び離間状態にすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項5】
前記第1温度センサと前記第2温度センサとは、幅方向の同じ位置に設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項6】
前記加熱手段としてのヒータが内設されて、前記定着ベルトの内周面に当接する加熱ローラを備え、
前記第1温度センサは、前記定着ベルトを介して前記加熱ローラに対向する位置に配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、シート上のトナー像を加熱して定着する定着装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置された定着装置において、定着ベルトの内周面に当接するニップ形成部材に対して、定着ベルトを介して加圧回転体(加圧ローラ)を圧接させて、シートが搬送される定着ニップを形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、特許文献1には、定着ベルトの表面温度を検知する温度センサと、加圧ローラの表面温度を検知する温度センサと、を設けて、2つの温度センサの温度差が大きい場合に、定着ベルトにスリップが生じたものとして、定着ベルトの加熱を停止する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、定着ベルトのスリップを検知することができても、装置を一旦駆動停止して、定着ベルトのスリップが生じないようなメンテナンスを別途おこなう必要があるため、装置の生産性が低下してしまっていた。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、定着ベルトのスリップを検知したときに、装置を停止することなく定着ベルトのスリップを解消することができる、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における定着装置は、加熱手段によって加熱されて、所定の走行方向に走行しながらシート上のトナー像を加熱して定着する定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に摺接するニップ形成部材と、前記定着ベルトを介して前記ニップ形成部材に圧接することでシートが搬送される定着ニップを形成する加圧回転体と、前記定着ベルトに対して前記加圧回転体を相対的に接離する接離機構と、前記定着ベルトがスリップした状態を検知するスリップ検知手段と、を備え、前記接離機構によって前記加圧回転体が前記定着ベルトに対して離間している状態で、前記加熱手段によって前記定着ベルトを加熱しながら前記定着ベルトを走行させる制御モードが、所定のタイミングで実行され、前記制御モードは、前記スリップ検知手段で前記定着ベルトのスリップが検知されたときに、前記接離機構によって離間状態にあった前記加圧回転体を前記定着ベルトに当接させるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、定着ベルトのスリップを検知したときに、装置を停止することなく定着ベルトのスリップを解消することができる、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
定着装置を示す構成図である。
加圧ローラが離間した状態の定着装置を示す図である。
ベルト空駆動モード時の定着装置の動作を示す図である。
ベルト空駆動モード時の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1はコピー機能とプリンタ機能とを有する複合機としての画像形成装置、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は用紙等のシートPが収容される給紙部、を示す。
また、9はシートPの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、を示す。
また、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像をシートP上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像をシートP上に転写するための2次転写バイアスローラ、20はシートP上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
また、65は印刷動作(画像形成動作)に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作パネル、を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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