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公開番号2024059572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2023160081
出願日2023-09-25
発明の名称水性インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/38 20140101AFI20240423BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】耐擦過性が良好な画像を記録することが可能であるとともに、保存安定性が良好なインクジェット用の水性インクを提供する。
【解決手段】ワックス、前記ワックスを分散させるための分散剤、エステル化合物、及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット用の水性インクである。前記ワックスが、下記一般式(1)で表されるワックスである。前記エステル化合物が、下記一般式(2)で表されるエステル化合物である。下記一般式(1)中のnは20以上80以下の整数を表す。下記一般式(2)中のa及びbはそれぞれ独立に、1以上であって、20≦a+b+1≦80を満たす整数を表し、cは10以上40以下の整数を表す。
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特許請求の範囲【請求項1】
ワックス、前記ワックスを分散させるための分散剤、エステル化合物、及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット用の水性インクであって、
前記ワックスが、下記一般式(1)で表されるワックスであり、
前記エステル化合物が、下記一般式(2)で表されるエステル化合物であることを特徴とする水性インク。
TIFF
2024059572000019.tif
18
170
(前記一般式(1)中のnは20以上80以下の整数を表す。)
TIFF
2024059572000020.tif
45
170
(前記一般式(2)中のa及びbはそれぞれ独立に、1以上であって、20≦a+b+1≦80を満たす整数を表し、cは10以上40以下の整数を表す。)
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記一般式(1)で表されるワックスと、前記一般式(2)で表されるエステル化合物とが、前記一般式(1)中のn及び前記一般式(2)中のa及びbとの間で、0.50≦(a+b+1)/n≦1.50の関係を満たす請求項1に記載の水性インク。
【請求項3】
前記一般式(2)中のa及びbが、0.50≦a/b≦1.50の関係を満たす請求項1に記載の水性インク。
【請求項4】
前記水性インク中の、前記ワックスの含有量W(質量%)、前記分散剤の含有量X(質量%)、及び前記エステル化合物の含有量Y(質量%)が、0.40≦(Y/(W+X))×100≦12.00の関係を満たす請求項1に記載の水性インク。
【請求項5】
さらに下記一般式(3)で表される脂肪酸を含有する請求項1に記載の水性インク。
TIFF
2024059572000021.tif
18
170
(前記一般式(3)中、dは10以上40以下の整数を表す。)
【請求項6】
前記水性インク中の、前記エステル化合物の含有量Y(質量%)及び前記脂肪酸の含有量Z(質量%)が、0.20≦Z/Y≦0.80の関係を満たす請求項5に記載の水性インク。
【請求項7】
前記水性インク中の、前記ワックスの含有量W(質量%)、前記分散剤の含有量X(質量%)、及び前記脂肪酸の含有量Z(質量%)が、0.20≦(Z/(W+X))×100≦8.30の関係を満たす請求項5に記載の水性インク。
【請求項8】
前記分散剤が、ノニオン性分散剤及びアニオン性分散剤である請求項1に記載の水性インク。
【請求項9】
前記ノニオン性分散剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系分散剤又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル系分散剤である請求項8に記載の水性インク。
【請求項10】
前記アニオン性分散剤が、エチレンアクリル酸共重合体である請求項8に記載の水性インク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット記録装置は、オフィス印刷や商業印刷分野での利用が増加しつつある。そして、インクジェット記録装置に対しては記録速度のさらなる高速化が要求されている。また、得られた記録物に対しては画像の堅牢性、特に定着性、耐擦過性、及びインクの保存安定性が要求されている。
【0003】
このような状況下、インクにワックスを添加し、耐擦過性を向上させる技術が提案されている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-155359号公報
特開平04-356570号公報
特開2002-301857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1~3をもとにワックスを添加したインクの耐擦過性及び保存安定性について評価した。その結果、耐擦過性に関しては効果が得られたが、インクを室温(25℃)、高温環境下で静置しておくと次第にワックスがインク表面に浮遊し、ひどい場合はワックスの凝集による層分離が確認され、インクの保存安定性が課題であることがわかった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、耐擦過性が良好な画像を記録することが可能であるとともに、保存安定性が良好なインクジェット用の水性インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、この水性インクを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、ワックス、前記ワックスを分散させるための分散剤、エステル化合物、及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット用の水性インクであって、前記ワックスが、下記一般式(1)で表されるワックスであり、前記エステル化合物が、下記一般式(2)で表されるエステル化合物であることを特徴とする水性インクが提供される。
【0008】
TIFF
2024059572000001.tif
18
170
(前記一般式(1)中のnは20以上80以下の整数を表す。)
【0009】
TIFF
2024059572000002.tif
45
170
(前記一般式(2)中のa及びbはそれぞれ独立に、1以上であって、20≦a+b+1≦80を満たす整数を表し、cは10以上40以下の整数を表す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐擦過性が良好な画像を記録することが可能であるとともに、保存安定性が良好な水性インクを提供することができる。また、本発明によれば、この水性インクを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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