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公開番号
2024058819
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-30
出願番号
2022166163
出願日
2022-10-17
発明の名称
バンドおよび時計
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
A44C
5/24 20060101AFI20240422BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】ユーザーが専用の調整具を用いずに、バンド長さを簡単に調整できるバンドおよび時計の提供。
【解決手段】バンドは、第1バンドと、第2バンドと、第1バンドおよび第2バンドを連結する中留と、を備え、中留は、底面部と、側面部とを備えるカバーを有し、第2バンドは、中留側の端部に設けられたエンドリンクと、エンドリンクに保持されてカバーに係合する係合部材とを有し、側面部は、第2バンドの長手方向に沿って複数の孔が設けられ、係合部材は、側面部の孔に係合可能な係合部と、係合部を、第2バンドの幅方向において孔に係合する係合位置と、孔から外れた非係合位置とに移動させる操作部と、を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1バンドと、
第2バンドと、
前記第1バンドおよび前記第2バンドを連結する中留と、を備え、
前記中留は、底面部と、側面部とを備えるカバーを有し、
前記第2バンドは、前記中留側の端部に設けられたエンドリンクと、前記エンドリンクに保持されて前記カバーに係合する係合部材とを有し、
前記側面部は、前記第2バンドの長手方向に沿って複数の孔が設けられ、
前記係合部材は、
前記側面部の孔に係合可能な係合部と、
前記係合部を、前記第2バンドの幅方向において前記孔に係合する係合位置と、前記孔から外れた非係合位置とに移動させる操作部と、を有している
ことを特徴とするバンド。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記操作部が前記係合位置から前記非係合位置に移動することを防ぐ規制部を有する
ことを特徴とするバンド。
【請求項3】
請求項2に記載のバンドにおいて、
前記中留は、中留本体と、前記中留本体および前記第1バンドを連結する中折れ部材とを有し、
前記規制部は、前記中折れ部材に設けられ、
前記操作部は、前記中留を閉じた状態において、前記中折れ部材によって移動を規制される
ことを特徴とするバンド。
【請求項4】
請求項2に記載のバンドにおいて、
前記規制部は、前記エンドリンクに設けられ、
前記係合部材は、前記操作部が前記規制部で規制される規制位置と、前記操作部が前記規制部に規制されない非規制位置とに、回転移動可能に設けられている
ことを特徴とするバンド。
【請求項5】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記中留は、中留本体と、前記中留本体および前記第1バンドを連結する中折れ部材とを有し、
前記中留を閉じた状態の側面視で、前記カバーの孔に係合された前記係合部の中心軸から、前記操作部の先端までの長さは、前記中心軸から前記中折れ部材の表面までの長さ以下である
ことを特徴とするバンド。
【請求項6】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記カバーの孔に係合された前記係合部の中心軸から、前記操作部の先端までの長さは、前記中心軸から前記側面部の厚み方向の自由端までの長さ以下である
ことを特徴とするバンド。
【請求項7】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記係合部の長さは、前記側面部の厚さよりも短い
ことを特徴とするバンド。
【請求項8】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記側面部に設けられた孔は、前記側面部を貫通しない止まり孔である
ことを特徴とするバンド。
【請求項9】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記エンドリンクは、第1駒と、第2駒を備えて構成され、
前記係合部材は、前記第1駒および前記第2駒によって保持されている
ことを特徴とするバンド。
【請求項10】
請求項1に記載のバンドにおいて、
前記操作部は、前記係合部材の両端にそれぞれ設けられている
ことを特徴とするバンド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バンドおよび時計に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、腕時計のバンドとして、第1のバンド部と、第2のバンド部と、第1のバンド部に連結された箱と、第2のバンド部に連結され、前記箱に着脱可能に連結されたボタンユニットとを備え、バンドの長さを調整する手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のバンドは、箱の二つの側面に複数のボタン孔を形成し、ボタンユニットの第1および第2のボタンを収容部から突出させて前記ボタン孔に挿入し、収納部の操作孔に外部から調整具を挿入することで、各ボタンを収納部側に移動させてボタン孔から外し、収納部を異なるボタン孔の位置に移動して調整具を引き抜くことで、各ボタンを異なるボタン孔に挿入させてバンドの長さを調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-258618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のバンドは、使用者がバンド長さを調整できる利点があるものの、専用の調整具を使用する必要があり、調整操作が煩わしく、調整具を紛失すると調整できないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のバンドは、第1バンドと、第2バンドと、前記第1バンドおよび前記第2バンドを連結する中留と、を備え、前記中留は、底面部と、側面部とを備えるカバーを有し、前記第2バンドは、前記中留側の端部に設けられたエンドリンクと、前記エンドリンクに保持されて前記カバーに係合する係合部材とを有し、前記側面部は、前記第2バンドの長手方向に沿って複数の孔が設けられ、前記係合部材は、前記側面部の孔に係合可能な係合部と、前記係合部を、前記第2バンドの幅方向において前記孔に係合する係合位置と、前記孔から外れた非係合位置とに移動させる操作部と、を有していることを特徴とする。
【0006】
本開示の時計は、前記バンドを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の腕時計を示す正面図である。
第1実施形態の中折れ部材を開いた状態の中留を示す斜視図である。
第1実施形態の中留カバーおよびエンドリンクを示す斜視図である。
第1実施形態の中留カバーおよびエンドリンクを示す分解斜視図である。
第1実施形態の中折れ部材を閉じた状態の中留を示す斜視図である。
第1実施形態の中折れ部材を閉じた状態の中留を示す側面図である。
第1実施形態の中折れ部材を閉じた状態の中留を示す平面図である。
第2実施形態の中折れ部材を閉じた状態の中留を示す側面図である。
第3実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第3実施形態のエンドリンクを示す分解斜視図である。
第4実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第4実施形態のエンドリンクを示す分解斜視図である。
第4実施形態のエンドリンクの組立工程を示す図である。
第5実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第5実施形態のエンドリンクを示す分解斜視図である。
第6実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第6実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第7実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第7実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第8実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
第8実施形態のエンドリンクを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態について図面を用いて説明する。
時計としての腕時計100は、図1に示すように、外装ケース101と、第1バンド1および第2バンド2とを備えている。外装ケース101の6時方向と12時方向とには、カン102がそれぞれ一体に設けられている。第1バンド1は、6時方向のカン102に取り付けピンを用いて連結され、第2バンド2は、12時方向のカン102に取り付けピンを用いて連結される。
【0009】
第1バンド1、第2バンド2は、図2に示すように、中駒3Aおよび外駒3Bで構成される複数の駒3を連結して組み立てられる。第1バンド1の開放端部にはエンドリンク30Aが設けられ、第2バンド2の開放端部には図3に示すようにエンドリンク30が設けられ、これらのエンドリンク30、30Aは、図2~図5に示す中留5によって連結されている。
【0010】
中留5は、中折れ部材9を備えた三つ折れ式の中留である。図2は中折れ部材9を開いた状態の中留5の斜視図であり、図3は中留5とエンドリンク30とを示す分解斜視図であり、図4は中留のカバー11の裏面側を示す一部を分解した斜視図である。
なお、各図において、第1バンド1および第2バンド2の長手方向に沿った軸をX軸、X軸に直交して第1バンド1および第2バンド2の幅方向に沿った軸をY軸、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸とする。X軸において中留5から第1バンド1に向かう方向をX1方向、中留5から第2バンド2に向かう方向をX2方向とする。Y軸においてカバー11の幅方向中心から第1側面部131側に向かう方向をY1方向、第2側面部132側に向かう方向をY2方向とする。Z軸において、カバー11の底面部12から第1側面部131、第2側面部132が延出する方向をZ1方向、逆方向をZ2方向とする。ここで、腕時計100をユーザーの腕に装着した場合、中留5において、Z1方向は外装ケース101側であるため、Z1方向を上方、Z2方向を下方と表現する場合がある。また、各部品において、Z1方向側の面を上面、Z2方向側の面を底面と表現する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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