TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024058339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165630
出願日2022-10-14
発明の名称吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61F 13/535 20060101AFI20240418BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】体液を繰り返し吸収する際に、吸収速度に優れるとともに、厚さが厚くなりにくい吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収コア9を備えている吸収性物品1であって、吸収性物品1が、長手方向Lの中心を通り、幅方向Wに延びている幅方向中心線WCを備えており、吸収コア9が、幅方向中心線WCにより、質量が相対的に小さい第1吸収コア部分21と、質量が相対的に大きい第2吸収コア部分23とに区画されており、吸収コア9が、幅方向中心線WCを跨いで、第1吸収コア部分21から第2吸収コア部分23に連続して配置されている、長手方向Lに沿う方向に延びている縦溝31,35を備えており、縦溝31,35が、第1吸収コア部分21に配置された、相対的に幅の狭い幅狭部分31a,35aと、第2吸収コア部分23に配置された、相対的に幅の広い幅広部分31b,35bと備えていることを特徴とする吸収性物品1。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向及び幅方向を有するとともに、吸収コアを備えている吸収性物品であって、
前記吸収性物品が、前記吸収性物品の前記長手方向の中心を通り、前記幅方向に延びている幅方向中心線を備えており、
前記吸収コアが、前記幅方向中心線により、質量が相対的に小さい第1吸収コア部分と、質量が相対的に大きい第2吸収コア部分とに区画されており、
前記吸収コアが、前記幅方向中心線を跨いで、第1吸収コア部分から第2吸収コア部分に連続して配置されている、前記長手方向に沿う方向に延びている縦溝を備えており、
前記縦溝が、第1吸収コア部分に配置された、相対的に幅の狭い幅狭部分と、第2吸収コア部分に配置された、相対的に幅の広い幅広部分と備えている、
ことを特徴とする、前記吸収性物品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
第1吸収コア部分及び第2吸収コア部分が、それぞれ、前方及び後方に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
第1吸収コア部分及び第2吸収コア部分が、それぞれ、後方及び前方に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記吸収コアが、前記幅方向の中心を通って前記長手方向に延びている長手方向中心線を備えており、
前記吸収コアが、第2吸収コア部分において、前記縦溝の前記幅広部分が、前記吸収コアの端部に近づくほど、前記長手方向中心線から遠ざかるように配置されている領域を備えている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記吸収コアが、前記幅方向の中心を通って前記長手方向に延びている長手方向中心線を備えており、
前記吸収コアが、第1吸収コア部分において、前記縦溝の前記幅狭部分が、前記吸収コアの端部に近づくほど、前記長手方向中心線から遠ざかるように配置されている領域を備えている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
第1吸収コア部分が、前記長手方向に3等分され、前記吸収コアの端部から順に、第1吸収コア第1部分、第1吸収コア第2部分及び第1吸収コア第3部分に区画されており、
前記幅狭部分が、第1吸収コア第3部分に配置されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
第2吸収コア部分が、前記長手方向に3等分され、前記幅方向中心線から順に、第2吸収コア第1部分、第2吸収コア第2部分及び第2吸収コア第3部分に区画されており、
前記幅広部分が、第2吸収コア第1部分に配置されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記縦溝において、前記幅狭部分と、前記幅広部分とが、直接連結されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収コアが、第1吸収コア部分に一対のくびれ部分を備えている、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記吸収コアが、パルプ繊維及び高吸水性ポリマーを含み、
前記吸収コアが、肌側面及び非肌側面を備えており、
前記吸収コアの、前記肌側面における高吸水性ポリマーの平均密度が、前記吸収コアの、前記非肌側面における高吸水性ポリマーの平均密度よりも高い、
請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
体液を吸収コアの長手方向に拡散させやすくするため、吸収コアに溝部を設けた吸収性物品が検討されている。
例えば、特許文献1には、高吸収性ポリマー粒子を含む吸収コアを備えている吸収性物品であって、前記吸収性物品が、前方及び後方を含む長手方向、幅方向並びに厚さ方向を有し、そして前身頃及び後身頃に区画され、前記吸収コアが、前記厚さ方向にお互いに隣接する第1層及び第2層を備え、第1層が、前記前身頃に配置された、(i)前記長手方向に沿って延在する溝部であって、前記厚さ方向に貫通しており且つ前記後方の位置に終端を備えている溝部と、(ii)前記終端を間に挟んで、前記溝部の前記後方の位置に隣接して配置されている基部とを備え、第2層が、前記溝部及び基部と、前記厚さ方向に重複する位置に、それぞれ、溝部対応部及び基部対応部を備え、前記基部に含まれる前記高吸収性ポリマー粒子の平均密度と、前記基部対応部に含まれる前記高吸収性ポリマー粒子の平均密度とが、前記溝部対応部に含まれる前記高吸収性ポリマー粒子の平均密度よりも高い、ことを特徴とする、前記吸収性物品(請求項1)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-118722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に係る吸収性物品では、体液を繰り返し吸収する際に、吸収速度、吸収性物品の厚さ等の観点から、改良の余地があった。
従って、本開示は、体液を繰り返し吸収する際に、吸収速度に優れるとともに、厚さが厚くなりにくい吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示者らは、長手方向及び幅方向を有するとともに、吸収コアを備えている吸収性物品であって、上記吸収性物品が、上記吸収性物品の上記長手方向の中心を通り、上記幅方向に延びている幅方向中心線を備えており、上記吸収コアが、上記幅方向中心線により、質量が相対的に小さい第1吸収コア部分と、質量が相対的に大きい第2吸収コア部分とに区画されており、上記吸収コアが、上記幅方向中心線を跨いで、第1吸収コア部分から第2吸収コア部分に連続して配置されている、上記長手方向に沿う方向に延びている縦溝を備えており、上記縦溝が、第1吸収コア部分に配置された、相対的に幅の狭い幅狭部分と、第2吸収コア部分に配置された、相対的に幅の広い幅広部分と備えていることを特徴とする吸収性物品を見出した。
【発明の効果】
【0006】
本開示の吸収性物品は、体液を繰り返し吸収する際に、吸収速度に優れるとともに、厚さが厚くなりにくい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に従う使い捨ておむつ1を説明するための図である。
図2は、第1実施形態に従う使い捨ておむつ1を説明するための図である。
図3は、第1実施形態に従う使い捨ておむつ1を説明するための図である。
図4は、第1実施形態に従う使い捨ておむつ1を説明するための図である。
図5は、第2実施形態に従う使い捨ておむつを説明するための図である。
図6は、第3実施形態に従う使い捨ておむつを説明するための図である。
図7は、第4実施形態に従う使い捨ておむつを説明するための図である。
図8は、第5実施形態に従う使い捨ておむつを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
具体的には、本開示は以下の態様に関する。
[態様1]
長手方向及び幅方向を有するとともに、吸収コアを備えている吸収性物品であって、
上記吸収性物品が、上記吸収性物品の上記長手方向の中心を通り、上記幅方向に延びている幅方向中心線を備えており、
上記吸収コアが、上記幅方向中心線により、質量が相対的に小さい第1吸収コア部分と、質量が相対的に大きい第2吸収コア部分とに区画されており、
上記吸収コアが、上記幅方向中心線を跨いで、第1吸収コア部分から第2吸収コア部分に連続して配置されている、上記長手方向に沿う方向に延びている縦溝を備えており、
上記縦溝が、第1吸収コア部分に配置された、相対的に幅の狭い幅狭部分と、第2吸収コア部分に配置された、相対的に幅の広い幅広部分と備えている、
ことを特徴とする、上記吸収性物品。
【0009】
上記吸収性物品は、吸収コアの質量が相対的に小さい第1吸収コア部分に幅狭部分を備えているとともに、吸収コアの質量が相対的に大きい第2吸収コア部分に幅広部分を備えている縦溝を備えている。従って、体液(例えば、尿)が吸収コアに到達した際に、縦溝の幅広部分が、体液を、吸収コアの質量が相対的に大きい第2吸収コア部分に相対的に拡散させやすくなる。第2吸収コア部分は、吸収コアの質量が相対的に大きいことから、体液の吸収容量が大きく、体液の繰り返しの吸収性及び吸収速度に優れる。
【0010】
一方、体液が吸収コアに到達した際に、縦溝の幅狭部分が、体液を、吸収コアの質量が相対的に小さい第1吸収コア部分に相対的に拡散させにくくなることから、体液を繰り返し吸収した場合に、第1吸収コア部分が厚くなりにくい。
以上より、上記吸収性物品は、体液を繰り返し吸収した場合に、吸収速度に優れるとともに、吸収コアが厚くなりにくい。
また、上記吸収性物品は、体液を繰り返し吸収した場合に、吸収速度に優れるとともに、吸収コアが厚くなりにくいことから、吸収コアを薄型化し、ひいては吸収性物品を薄型化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許