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公開番号2024056787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024016283,2020548760
出願日2024-02-06,2019-03-07
発明の名称抗葉酸受容体1抗体及びその使用
出願人フェインズ セラピューティクス,インコーポレーテッド
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類C12N 15/13 20060101AFI20240416BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】抗FOLR1抗体及びその抗原結合断片を提供する。
【解決手段】抗FOLR1抗体及びその抗原結合断片について記載される。これらの抗体をコードする核酸、これらの抗体を含む組成物、これらの抗体を生産する方法、及び疾患、例えば、がんを治療又は予防するためにこれらの抗体を使用する方法も記載される。
【選択図】図1A-1B
特許請求の範囲【請求項1】
a.それぞれ、配列番号38、39、40、62、63及び64;
b.それぞれ、配列番号17、18、19、41、42及び43;
c.それぞれ、配列番号20、21、22、44、45及び46;
d.それぞれ、配列番号23、24、25、47、48及び49;
e.それぞれ、配列番号26、27、28、50、51及び52;
f.それぞれ、配列番号29、30、31、53、54及び55;
g.それぞれ、配列番号32、33、34、56、57及び58;又は
h.それぞれ、配列番号35、36、37、59、60及び61;
のポリペプチド配列を有する重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、HCDR3、軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、及びLCDR3を含み、FOLR1、好ましくはヒトFOLR1に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
続きを表示(約 3,500 文字)【請求項2】
a.それぞれ、配列番号86、87、88、110、111及び112;
b.それぞれ、配列番号65、66、67、89、90及び91;
c.それぞれ、配列番号68、69、70、92、93及び94;
d.それぞれ、配列番号71、72、73、95、96及び97;
e.それぞれ、配列番号74、75、76、98、99及び100;
f.それぞれ、配列番号77、78、79、101、102及び103;
g.それぞれ、配列番号80、81、82、104、105及び106;又は
h.それぞれ、配列番号83、84、85、107、108及び109;
のポリペプチド配列を有する重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、HCDR3、軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、及びLCDR3を含み、FOLR1、好ましくはヒトFOLR1に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
配列番号15、1、3、5、7、9、11若しくは137と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、又は配列番号16、2、4、6、8、10、12若しくは14と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域を含む、請求項1又は2に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
a.配列番号15のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号16のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
b.配列番号1のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号2のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
c.配列番号3のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号4のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
d.配列番号5のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号6のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
e.配列番号7のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号8のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
f.配列番号9のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号10のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
g.配列番号11のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号12のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;又は
h.配列番号13のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号14のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域
を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項5】
キメラである、請求項1~4のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項6】
ヒトの又はヒト化されたものである、請求項1~5のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項7】
ヒト化モノクローナル抗体又はその抗原結合断片が、
(1)配列番号113のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号117のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(2)配列番号113のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号118のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(3)配列番号114のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号117のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(4)配列番号114のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号118のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(5)配列番号115のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号117のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(6)配列番号115のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号118のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(7)配列番号116のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号117のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(8)配列番号116のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号118のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(9)配列番号119のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号121のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(10)配列番号119のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号122のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(11)配列番号119のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号123のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(12)配列番号120のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号121のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(13)配列番号120のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号122のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(14)配列番号120のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号123のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(15)配列番号124のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号126のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(16)配列番号124のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号127のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(17)配列番号128のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号131のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(18)配列番号128のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号132のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(19)配列番号128のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号133のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(20)配列番号128のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号134のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(21)配列番号129のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号131のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(22)配列番号129のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号132のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(23)配列番号129のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号133のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(24)配列番号129のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号134のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(25)配列番号130のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号131のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(26)配列番号130のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号132のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
(27)配列番号130のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号133のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;又は
(28)配列番号130のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号134のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域
を含む、請求項6に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項8】
FOLR1に結合すること及びエフェクター媒介性腫瘍細胞溶解を誘導することが可能である、請求項1~7のいずれか一項に記載の単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体又はその抗原結合断片をコードする単離された核酸。
【請求項10】
請求項9に記載の単離された核酸を含むベクター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2018年3月13日に出願された米国仮出願第62/642,213号に対する優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
発明の分野
本発明は、抗葉酸受容体1(FOLR1)モノクローナル抗体、該抗体をコードする核酸及び発現ベクター、該ベクターを含有する組換え細胞、並びに該抗体を含む組成物に関する。該抗体を作製する方法、及びがんを含む疾患を処置するために抗体を使用する方法も提供される。
【0003】
電子的に提出した配列表への言及
この出願は、ファイル名が「689204-11WO Sequence Listing」、作成日が2019年3月6日の、64kbのサイズを有するASCIIフォーマットの配列表として、EFS-Webにより電子的に提出される配列表を含む。EFS-Webにより提出される配列表は本明細書の一部であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
葉酸受容体α(FRα)又は葉酸結合タンパク質(FBP)としても知られる葉酸受容体1(FOLR1)は、葉酸の活性形態、5-メチルテトラヒドロ葉酸(5-MTF)、及びその誘導体に対して高い親和性を有し、これらを細胞へと輸送する細胞表面のグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)-アンカー膜タンパク質である(Salazar及びRatnam、Cancer Metastasis Rev 2007; 26:141~52頁)。FOLR1は、ある特定の固形腫瘍、例えば、卵巣がん、肺がん及び乳がんにおいて過剰発現されるため、腫瘍学の標的となっている(Toffoliら、Int J Cancer 1997; 74:193~198頁及びBoogerdら、Oncotarget 2016; 7:17442~17454頁)が、その発現は、限られた正常なヒト組織では低レベルである(Weitmanら、Cancer Res 1992; 52:3396~3401頁)。この観察と一致して、これまでにFOLR1標的小分子及び大分子に関して行われた第1相臨床試験によって良好な薬物耐性が明らかとなった(Cheungら、Oncotarget 2016; 7:52553~52574頁)。したがって、FOLR1は、腫瘍関連/腫瘍特異的抗原であり、抗FOLR1モノクローナル抗体(mAb)を潜在的な抗がん治療薬として使用することができる。
【発明の概要】
【0005】
一般的な一態様では、本発明は、FOLR1に特異的に結合する単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片に関する。
【0006】
a.それぞれ、配列番号38、39、40、62、63及び64;
b.それぞれ、配列番号17、18、19、41、42及び43;
c.それぞれ、配列番号20、21、22、44、45及び46;
d.それぞれ、配列番号23、24、25、47、48及び49;
e.それぞれ、配列番号26、27、28、50、51及び52;
f.それぞれ、配列番号29、30、31、53、54及び55;
g.それぞれ、配列番号32、33、34、56、57及び58;又は
h.それぞれ、配列番号35、36、37、59、60及び61;
のポリペプチド配列を有する重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、HCDR3、軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、及びLCDR3を含み、FOLR1、好ましくはヒトFOLR1に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片が提供される。
【0007】
a.それぞれ、配列番号86、87、88、110、111及び112;
b.それぞれ、配列番号65、66、67、89、90及び91;
c.それぞれ、配列番号68、69、70、92、93及び94;
d.それぞれ、配列番号71、72、73、95、96及び97;
e.それぞれ、配列番号74、75、76、98、99及び100;
f.それぞれ、配列番号77、78、79、101、102及び103;
g.それぞれ、配列番号80、81、82、104、105及び106;又は
h.それぞれ、配列番号83、84、85、107、108及び109;
のポリペプチド配列を有する重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、HCDR2、HCDR3、軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、LCDR2、及びLCDR3を含み、FOLR1、好ましくはヒトFOLR1に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片が提供される。
【0008】
ある特定の実施形態では、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片は、配列番号15、1、3、5、7、9、11若しくは13と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、又は配列番号16、2、4、6、8、10、12若しくは14と少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、若しくは少なくとも99%同一であるポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域を含む。
【0009】
ある特定の実施形態では、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片は:
a. 配列番号15のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号16のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
b. 配列番号1のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号2のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
c. 配列番号3のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号4のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
d. 配列番号5のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号6のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
e. 配列番号7のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号8のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
f. 配列番号9のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号10のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
g. 配列番号11のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号12のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;又は
h. 配列番号13のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域、及び配列番号14のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域;
を含む。
【0010】
ある特定の実施形態では、単離されたモノクローナル抗体又はその抗原結合断片は、キメラである。
(【0011】以降は省略されています)

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