TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024056503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163427
出願日2022-10-11
発明の名称フェルール、光コネクタ、及び、光コネクタの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/32 20060101AFI20240416BHJP(光学)
要約【課題】複数の光ファイバの高精度な位置決めを容易に行うことができるフェルールを提供する。
【解決手段】フェルールは、複数の光ファイバを保持するフェルールであって、複数の光ファイバと光学的に結合するように構成された複数の光入出射部が設けられる第1面と、第1面と交差する第1方向において第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられ、複数の光ファイバを保持可能な保持部と、を備える。保持部は、第1方向に沿って延在すると共に第1方向と交差する第2方向に沿って配列され、フェルールに対して複数の光ファイバの位置を決めるように構成された複数の第1ファイバ溝と、複数の第1ファイバ溝と第2面との間に形成され、複数の第1ファイバ溝に複数の光ファイバを導入するように構成された複数のファイバ孔と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
複数の光ファイバを保持するフェルールであって、
前記複数の光ファイバと光学的に結合するように構成された複数の光入出射部が設けられる第1面と、
前記第1面と交差する第1方向において前記第1面と対向する第2面と、
前記第1面と前記第2面との間に設けられ、前記複数の光ファイバを保持可能な保持部と、を備え、
前記保持部は、
前記第1方向に沿って延在すると共に前記第1方向と交差する第2方向に沿って配列され、前記フェルールに対して前記複数の光ファイバの位置を決めるように構成された複数の第1ファイバ溝と、
前記複数の第1ファイバ溝と前記第2面との間に形成され、前記複数の第1ファイバ溝に前記複数の光ファイバを導入するように構成された複数のファイバ孔と、
を有する、フェルール。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記複数のファイバ孔それぞれの直径または幅は、前記複数の第1ファイバ溝に配置される前記複数の光ファイバそれぞれの外径の1.02倍以上1.20倍以下である、
請求項1に記載のフェルール。
【請求項3】
前記複数のファイバ孔それぞれの直径または幅は、128μm以上150μm以下である、
請求項1に記載のフェルール。
【請求項4】
前記複数の光入出射部は、前記複数の第1ファイバ溝に配置された前記複数の光ファイバと光学的に結合するように構成された複数のレンズを含み、
前記フェルールのうち、前記複数のレンズ及び前記複数の第1ファイバ溝の間の光透過領域と前記複数のレンズとを少なくとも含む部分が、1000nm以上1675nm以下の波長を有する光を透過可能な材料から構成されている、
請求項1に記載のフェルール。
【請求項5】
前記複数のファイバ孔の長さは、前記複数の第1ファイバ溝の長さより長い、
請求項1に記載のフェルール。
【請求項6】
前記複数のファイバ孔の長さは、前記複数の第1ファイバ溝の長さの1.5倍以上である、
請求項5に記載のフェルール。
【請求項7】
前記保持部は、前記複数のファイバ孔と前記第2面との間に形成され、前記複数のファイバ孔に連続する複数の第2ファイバ溝を更に有する、
請求項1に記載のフェルール。
【請求項8】
前記第2面には、前記第1面へ向かう方向に窪む凹部が形成されており、
前記複数のファイバ孔は、前記凹部の底部において開口し、
前記複数の第2ファイバ溝は、前記複数のファイバ孔と連通するように前記凹部の側部に形成されている、
請求項7に記載のフェルール。
【請求項9】
前記複数の第2ファイバ溝の断面形状は、前記複数のファイバ孔の断面形状の一部と一致している、
請求項7に記載のフェルール。
【請求項10】
前記複数のファイバ孔は、前記第2面において開口する、
請求項1に記載のフェルール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フェルール、光コネクタ、及び、光コネクタの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、光ファイバの位置決め用の複数のファイバ孔を先端寄りに設けたフェルールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/097776号
特開2016-184106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、フェルールに形成されたガイド穴に対して高精度に形成された各ファイバ孔に光ファイバを挿入することで、光ファイバの位置決めを行っている。この場合、位置決めを行う各ファイバ孔までの光ファイバの向きや位置を作業者が略同時に調整する必要がある。このため、位置決め用のファイバ孔に光ファイバを挿入することが困難となる。
【0005】
本開示は、複数の光ファイバの高精度な位置決めを容易に行うことができる、フェルール、光コネクタ、及び、光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一側面として、複数の光ファイバを保持するフェルールに関する。このフェルールは、複数の光ファイバと光学的に結合するように構成された複数の光入出射部が設けられる第1面と、第1面と交差する第1方向において第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられ、複数の光ファイバを保持可能な保持部と、を備える。保持部は、第1方向に沿って延在すると共に第1方向と交差する第2方向に沿って配列され、フェルールに対して複数の光ファイバの位置を決めるように構成された複数の第1ファイバ溝と、複数の第1ファイバ溝と第2面との間に形成され、複数の第1ファイバ溝に複数の光ファイバを導入するように構成された複数のファイバ孔と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数の光ファイバの高精度な位置決めを容易に行うことができるフェルールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る光コネクタを示す斜視図である。
図2は、図1に示す光コネクタのII-II線に沿った断面図である。
図3は、図1に示す光コネクタが備えるフェルールを示す斜視図である。
図4は、図3に示すフェルールを後方から視た斜視図である。
図5は、図3に示すフェルールのV-V線に沿った断面図である。
図6は、図3に示すフェルールのVI-VI線に沿った断面図である。
図7は、図3に示すフェルール内に設けられる第1ファイバ溝を示す断面図である。
図8は、第1変形例に係るフェルールを示す斜視図である。
図9は、第2変形例に係るフェルールを示す斜視図である。
図10は、第3変形例に係るフェルールを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
[1]本開示の一実施形態に係るフェルールは、複数の光ファイバを保持するフェルールである。このフェルールは、複数の光ファイバと光学的に結合するように構成された複数の光入出射部が設けられる第1面と、第1面と交差する第1方向において第1面と対向する第2面と、第1面と第2面との間に設けられ、複数の光ファイバを保持可能な保持部と、を備える。保持部は、第1方向に沿って延在すると共に第1方向と交差する第2方向に沿って配列され、フェルールに対して複数の光ファイバの位置を決めるように構成された複数の第1ファイバ溝と、複数の第1ファイバ溝と第2面との間に形成され、複数の第1ファイバ溝に複数の光ファイバを導入するように構成された複数のファイバ孔と、を有する。
【0010】
このフェルールは、複数の光ファイバの位置決めをするための複数の第1ファイバ溝に加えて、複数の第1ファイバ溝に複数の光ファイバを導入するための複数のファイバ孔を有している。この場合、光ファイバをフェルールに挿入する際に、複数の第1ファイバ溝までの各光ファイバの向きや位置が複数のファイバ孔によって規定されるため、複数の光ファイバを複数の第1ファイバ溝へ容易に導入することができる。そして、第1ファイバ溝において導入された複数の光ファイバの位置決めを行うことができる。また、複数の光ファイバを複数のファイバ孔に挿入する前までに生じる摩擦、例えば複数の光ファイバを被覆材から取り出すことにより生じる摩擦、によって複数の光ファイバが帯電して複数の光ファイバ同士が反発してしまう場合がある。この場合であっても、このフェルールでは、複数のファイバ孔に挿入された複数の光ファイバ同士は、複数のファイバ孔間の隔壁によって仕切られているので、帯電した複数の光ファイバ同士が反発してしまうことを抑制することができる。したがって、このフェルールによれば、複数の光ファイバの高精度な位置決めを容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許