TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024055730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2023009227
出願日2023-01-25
発明の名称配線モジュール
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01M 50/298 20210101AFI20240411BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子をプロテクタに組み付ける際に端子が変形しにくい配線モジュールを提供する。
【解決手段】配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、ラミネート型電池の電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子30と、端子30に接続される電線と、端子30と電線とを保持するプロテクタ50と、を備え、端子30は、本体部31と、本体部31から延設され、接合部を構成する電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、本体部31に曲げ部を介して接続され、第1方向におけるラミネート型電池側に延びる屈曲板部33と、を備え、プロテクタ50は、プロテクタ本体51と、第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片62を有し、撓み片62は蛇腹状をなしている。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、
端子と、
前記端子に接続される電線と、
前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、
前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、
前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、
前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、
前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、
前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、
前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている、配線モジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記プロテクタには、前記プロテクタ本体を前記第1方向に貫通し、前記電極リードを受け入れる複数の電極収容凹部が形成されており、
前記複数の電極収容凹部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んでおり、
前記撓み片は、隣接する2つの前記電極収容凹部の間に配されている、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側の端部において前記連結部と接続されている、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記先端側板部は、前記先端側板部から前記第2方向における前記基端側板部側と反対側に突出する係止突起を備え、
前記係止突起は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に配される前記係止部と、前記係止部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に配される傾斜部と、を備え、
前記傾斜部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記先端側板部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記第2方向における前記基端側板部から離れるように位置している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記プロテクタは、前記凹部より前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側に前記凹部の内壁と連続して配されるガイド部を備え、
前記ガイド部は、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に向かうにつれて前記凹部の内方へ向かって傾斜している、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項7】
前記プロテクタは、前記プロテクタ本体から前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記撓み片の一部を収容する撓み片収容凹部を有する、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項8】
前記撓み片収容凹部を構成する内壁は、前記第1方向に延びるとともに、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向に並んで配される一対のスリットを有し、
前記一対のスリットの間に配される前記内壁は、前記基端側板部とされている、請求項7に記載の配線モジュール。
【請求項9】
前記端子には、前記屈曲板部を貫通する少なくとも1つの開口部が形成されており、
前記開口部の口縁部は、前記係止部に係止する係止受け部を備える、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる高圧のバッテリーパックは、通常、多数のバッテリーセルが積層され、配線モジュールによって直列あるいは並列に電気接続されている。このような配線モジュールとして、従来、特表2020-527848号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載のバッテリーモジュールは、前端部及び後端部に電極リードを備えたバッテリーセルが左右方向に複数個積層されたセルアセンブリーと、上下左右の4つの側壁によって構成される内部空間にセルアセンブリーを収容するように構成されたモジュールハウジングと、セルアセンブリーの前後に組み付けられ、セルアセンブリーを外部デバイスに接続させるエンドフレームと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-527848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、セルアセンブリーは、隣り合うバッテリーセルの電極リードが互いに近づくように折り曲げられ、重ねられて、電気的に接続されている部分を有するため、電極リード同士を接続するバスバーを設ける必要がない。電極リードは、エンドフレームに設けられるモジュール端子に電気的に接続されるようになっている。
【0005】
上記の構成において、電極リードとモジュール端子とは、レーザー溶接により接続することができる。レーザー溶接の効率を考慮すると、モジュール端子の板厚は薄い方が好ましい。一方で、モジュール端子が薄い場合には、エンドフレームに対してモジュール端子を組み付ける際、モジュール端子が曲がってしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている、配線モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、端子をプロテクタに組み付ける際に端子が変形しにくい配線モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1にかかる蓄電モジュールの前部を示す斜視図である。
図2は、蓄電モジュールの正面図である。
図3は、図2において端子周辺を拡大して示す図である。
図4は、図2のA-A断面図である。
図5は、図3のB-B断面図である。
図6は、図3のB-B断面において端子の第1位置を示す図である。
図7は、図3のB-B断面において端子の第2位置を示す図である。
図8は、図3のB-B断面において端子を省略した図である。
図9は、図3のC-C断面図である。
図10は、図5のD-D断面図である。
図11は、蓄電モジュールにおいて端子収容部周辺を示す斜視図である。
図12は、図11において端子を省略した図である。
図13は、電池積層体の前部の斜視図である。
図14は、ラミネート型電池の要部を示す斜視図である。
図15は、電線に接続された端子の斜視図である。
図16は、図3のB-B断面において屈曲板部を凹部内に挿入する際に撓み片が撓んだ状態を示す図である。
図17は、実施形態2にかかる撓み片周辺を示す斜視図である。
図18は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。
図19は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図9に対応する断面を示す図である。
図20は、実施形態3にかかる撓み片周辺を示す斜視図である。
図21は、撓み片収容凹部の内壁のスリットを示す斜視図である。
図22は、蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。
図23は、他の実施形態にかかる蓄電モジュールの断面図であって、実施形態1の図5に対応する断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記端子は、本体部と、前記本体部から延設され、前記接合部を構成する前記電極リードと第1方向に対向して接続される接続部と、前記本体部に曲げ部を介して接続され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側に延びる屈曲板部と、を備え、前記プロテクタは、プロテクタ本体と、前記プロテクタ本体に対して前記第1方向における前記ラミネート型電池側に凹み、前記屈曲板部を収容する凹部と、前記プロテクタ本体から延出され、前記第1方向に直交する第2方向に撓み変形可能な少なくとも1つの撓み片と、を有し、前記撓み片は、前記第1方向に延び、前記第2方向に間隔を空けて並ぶ複数の板部と、隣接する2つの前記板部の前記第1方向における端部を連結する少なくとも1つの連結部と、を備え、前記複数の板部は、少なくとも、前記プロテクタ本体に接続される基端側板部と、前記端子に対向するように配される先端側板部と、を備え、前記先端側板部は、前記凹部内に配され、前記第1方向における前記ラミネート型電池側と反対側から前記屈曲板部に係止する係止部を備え、前記基端側板部から前記先端側板部に至るまで前記板部と前記連結部とが交互に接続されることで、前記撓み片は蛇腹状をなしている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
テーブルタップ
8日前
個人
真空管回路
1日前
日星電気株式会社
電線被覆材
17日前
アルモテック株式会社
反射鏡
17日前
HOYA株式会社
光源装置
17日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
2日前
沖電気工業株式会社
発光装置
19日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
1日前
株式会社大橋製作所
実装装置
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
1日前
オムロン株式会社
電源切替装置
17日前
オムロン株式会社
電源切替装置
17日前
日本無線株式会社
導波管接続構造
4日前
矢崎総業株式会社
扁平電線
3日前
株式会社東京精密
ワーク加工方法
18日前
トヨタ自動車株式会社
積層型電池
18日前
東レエンジニアリング株式会社
転写方法
2日前
株式会社東京精密
ワーク加工方法
18日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1日前
LWJ株式会社
可変ハンドスイッチ
19日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
富士電機株式会社
半導体装置
18日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1日前
株式会社東芝
高周波回路
10日前
三菱電機株式会社
半導体装置
9日前
富士電機株式会社
発電システム
10日前
マクセル株式会社
電気化学素子
1日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
19日前
上野精機株式会社
部品処理装置
19日前
トヨタ紡織株式会社
気液分離器
19日前
帝国通信工業株式会社
固定抵抗器
18日前
ローム株式会社
面発光レーザ装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
電池
2日前
富士電機株式会社
燃料電池発電装置
3日前
続きを見る