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公開番号2024055140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161824
出願日2022-10-06
発明の名称車両連結装置
出願人有限会社鹿児島船舶塗装工業所
代理人個人
主分類B60D 1/02 20060101AFI20240411BHJP(車両一般)
要約【課題】
車両本体が被牽引車両を牽引して柔らかな地面等の上を走行する際、車両本体や被牽引車両の車輪等が、走行する地面を掘り返したり、走行する地面に穴を掘る等して荒らすことを防止可能な車両連結装置を提供すること。
【解決手段】
車両本体を囲む円形の環状レール31と、被牽引車両から伸びる連結アーム66と、連結アーム66の先端67が挿入された連結箱41と、によって、車両連結装置3を構成し、連結箱41内に、環状レール31の外周面33に沿って接しつつ回転する外輪56を有する第1の転がり軸受55と、環状レール31の内周面32に沿って接しつつ回転する内輪60を有する第2の転がり軸受58と、環状レール31の内周面32に沿って接しつつ回転する内輪63を有する第3の転がり軸受61と、を設ける。
【選択図】 図3


特許請求の範囲【請求項1】
駆動機構を備える車両本体と、車両本体が牽引する被牽引車両と、を連結する車両連結装置であって、
車両本体を取り囲んで装着されている環状レールと、被牽引車両から車両本体に向かって伸びる連結アームと、連結アームの先端側に設けられた連結箱と、を有し、
連結箱は、第1、第2及び第3の転がり軸受を有し、第1の転がり軸受の外輪が、環状レールの外周面に沿って接しつつ回転し、第2の転がり軸受の外輪が、環状レールの内周面に沿って接しつつ回転し、第3の転がり軸受の外輪が、環状レールの内周面に沿って接しつつ回転し、
連結箱は、被牽引車両側に向かって開口する開口部を有し、
連結アームの先端が、開口部から連結箱内に挿入されており、
連結箱内で上下両端を固定された支柱が、連結アームの先端の孔部を、貫通しており、
連結箱内において、連結アームの先端の孔部と、第1の転がり軸受と、環状レールがとが、被牽引車両側から車両本体側に向かって順番に並んで位置し、第2の転がり軸受及び第3の転がり軸受が、環状レールより車両本体側に位置することを特徴とする車両連結装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両連結装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
畑で農作物を育成する農家にとって、畑で行う作業は多岐にわたる。かかる作業として、肥料や農薬の散布作業、育てた農作物の間引き作業、実った農作物の収穫作業などがある。例えば、肥料が固形物である場合、散布場所まで肥料を運ばねばならない。また、液状の農薬や肥料を散布する場合、農薬や肥料を入れたタンクと噴霧器を背負い、農薬や肥料を畑に噴霧して回らなければならない。さらに、農作物の収穫作業においては、収穫物を入れる容器を畑の各所に配置し、収穫物が入って重くなった容器を回収する必要がある。
畑で行う作業を効率的に行うことを目的として、様々な農業用作業車が提唱されている(例えば、非特許文献1を参照)。
【0003】
非特許文献1の農業用作業車は、いわゆる4輪駆動の無人車であり、遠隔操作による無人走行を可能に構成されており、畑の中を自由に走行できる。この農業用作業車は、例えば、薬品タンクと噴霧器を搭載可能であり、薬品タンクに入っている薬品を噴霧器によって噴霧しつつ畑の中を走行する。
また、非特許文献1の農業用作業車に、別車両を牽引させたい場合がある。このような要望に応えるため、この農業用作業車に別車両を牽引するための支柱を立設することがなされている(非特許文献2を参照)。
非特許文献2の農業用作業車では、搭載していた薬品タンクと噴霧器を取り外してスペースを確保し、このスペースに、支柱を立設し、立設した支柱の先に別車両を接続している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
川島礼二郎、“世界初の量産型農業用無人車が登場! XAG×バイエル『R150』散布と運搬を自動化”、[online]、アグリジャーナル(AGRI JOURNAL)ホームページ、[令和4年8月29日検索]、インターネット<URL:https://agrijournal.jp/material/62003/>
XAG Australia facebook、[online]、[令和4年9月22日検索]、インターネット<URL:https://www.facebook.com/XAGAustralia/photos/pcb.3169800389961242/3169799769961304>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
農家が、非特許文献1の農業用作業車を使って畑に薬品を散布する場合、薬品散布のついでに他の作業を一緒に行いたいと考える場合がある。例えば、薬品散布と同時に、雑草の除去や、農作物の間引き作業を行いたいと考える場合がある。かかる場合、除去した雑草や間引いた農作物をそのまま畑に放置するわけにはいかない。そこで、非特許文献1の農業用作業車の後ろに空車両を牽引させ、この空車両に除去した雑草や間引いた農作物を積み込む。
農業用作業車の後ろに別車両(すなわち、被牽引車両)を連結して牽引する場合、屈曲自在なロープやチェーンなどを連結手段として使う。あるいは、フックなどを連結手段として使うことも可能である。
【0006】
また、非特許文献2の農業用作業車のように、支柱を立設する場合、農業用作業車が搭載していた薬品タンクと噴霧器が取り外して支柱の立設スペースを作らねばならない。この農業用作業車を使って薬品散布を行うとすれば、農業用作業車が牽引する被牽引車両に、薬品タンクと噴霧器を改めて搭載するなどしなければならない。
このようにして、農業用作業車が被牽引車両を牽引する場合、農業用作業車と被牽引車両が同じ方向に直進するのであれば、農業用作業車と被牽引車両の各車輪は、畑の地面の上をスムーズに回転して動く。通常は、これらの車輪が、畑の地面の上でむやみに空回り等することはなく、空回りする車輪が畑の土を掘り返したりすることもない。
【0007】
次に、農業用作業車が進行方向を変え、この結果、農業用作業車に牽引される被牽引車両も進行方向を変える場合を考える。
農業用作業車が進行方向を変えた直後は、通常、被牽引車両の進行方向は、農業用作業車の進行方向と同じ向きになっていない。被牽引車両の進行方向を変える力が、連結手段を支点として、農業用作業車から被牽引車両に働く。畑の地面が柔らかかったり凹凸があったりすると、農業用作業車と被牽引車両との間に働く力は、大きさや方向が一定しにくくなる。その結果として、被牽引車両は、左右に振り動かされることになりやすい。被牽引車両が左右に振り動かされると、被牽引車両の車輪が畑の地面の上を引きずられるように滑り、畑の土が被牽引車両の車輪によって掘り返される。また、被牽引車両が左右に振り動かされると、被牽引車両が農業用作業車にぶつかり、被牽引車両や農業用作業車に損傷が生じる。
【0008】
また、農業用作業車から被牽引車両に力が働くと、結果として、反作用の力が、被牽引車両から農業用作業車に働く。この反作用の力は、農業用作業車が進行方向に進むことを妨げ、農業用作業車の車輪が、畑の地面の上で滑ったり、空回りしたりする原因となり、畑の土を掘り返してしまうことにつながりやすい。
農業用作業車の車輪が、畑の土を掘り返すと、農業用作業車の車輪の周囲に、穴が掘られることとなり、掘られた穴の中に農業用作業車の車輪が落ち込んで空回りをし、さらに穴が大きくなり、農業用作業車が動けなくなってしまうことにつながる。
【0009】
被牽引車両の車輪が、畑の土を掘り返してしまう場合も同様であり、被牽引車両の車輪の周囲に穴が掘られ、掘られた穴の中に被牽引車両の車輪が落ち込んで空回りをし、さらに穴が大きくなり、被牽引車両が動けなくなってしまうことにつながる。
特に、肥沃な畑の土は、柔らかなものであることが多い。このような畑の中を農業用作業車が被牽引車両を牽引して走行する場合、農業用作業車や被牽引車両の車輪が、畑の土を掘り返す等してせっかくの畑を荒らしてしまうおそれがある。
【0010】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、畑等の地面の上を、農業用作業車をはじめとする駆動機構を備える車両本体が、被牽引車両を牽引して走行する際に、車両本体と被牽引車両が安定してスムーズに走行することができ、
車両本体と被牽引車両とがぶつかり合って損傷することを防止することができる車両連結装置を提供することを目的とする。
あわせて、本発明は、畑等の地面の上を、農業用作業車をはじめとする駆動機構を備える車両本体が、被牽引車両を牽引して走行する際に、車両本体や被牽引車両の車輪等が、走行する地面を掘り返したり、地面に穴を掘ってしまい、その地面を荒らしてしまうことを防止し抑制することができる車両連結装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、畑等の地面の上を、農業用作業車をはじめとする駆動機構を備える車両本体が、被牽引車両を牽引して走行する際に、被牽引車両を牽引するための支柱を車両本体に立設する必要がなく、被牽引車両を牽引するための支柱の立設スペースを車両本体に確保する必要がなく、被牽引車両を牽引するための支柱の立設スペースのため車両本体が搭載していた機器を取り外す必要もない車両連結装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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