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公開番号2024054988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161511
出願日2022-10-06
発明の名称映像表示システム、および映像表示システムを備える車両
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60R 11/02 20060101AFI20240411BHJP(車両一般)
要約【課題】運転手が運転席を後部座席側に倒した際の、コンテンツの見えづらさを解消する映像表示システムと、車両の技術の提供。
【解決手段】運転席を後方に倒すことができる車両に配される映像表示システムであって、コンテンツを表示する映像表示装置と、一方の端部が、前記車両のダッシュボード、又は前記ダッシュボードに対して車室とは反対の側と接続し、他方の端部が前記映像表示装置と接続している位置調整装置であって、前記車両の前後方向および上下方向に前記映像表示装置を変位させることが可能な位置調整装置と、を備え、前記位置調整装置は、後方に倒された前記運転席の上方まで前記映像表示装置を変位させることができるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
運転席を後方に倒すことができる車両に配される映像表示システムであって、
コンテンツを表示する映像表示装置と、
一方の端部が、前記車両のダッシュボード、又は前記ダッシュボードに対して車室とは反対の側と接続し、他方の端部が前記映像表示装置と接続している位置調整装置であって、前記車両の前後方向および上下方向に前記映像表示装置を変位させることが可能な位置調整装置と、を備え、
前記位置調整装置は、後方に倒された前記運転席の上方まで前記映像表示装置を変位させることができるように構成されている、映像表示システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の映像表示システムであって、
さらに、前記位置調整装置による前記映像表示装置の変位の制御を行う変位制御部を備える、映像表示システム。
【請求項3】
請求項2に記載の映像表示システムであって、
前記運転席を含む予め定められた範囲の映像を取得するための映像取得部と、
前記映像取得部が取得した映像に基づいて、運転手の顔の位置を検出する顔位置検出部を備え、
前記変位制御部は、前記顔位置検出部が検出した前記運転手の顔の位置に基づいて、前記運転手の顔と対向するように前記映像表示装置を変位させる、映像表示システム。
【請求項4】
請求項2に記載の映像表示システムであって、
さらに、前記映像表示装置の加速度を検出する加速度センサを備え、
前記変位制御部は、
前記加速度センサによって検出された加速度に基づいて、前記映像表示装置の変位を減少させるように制御する、映像表示システム。
【請求項5】
請求項2に記載の映像表示システムであって、
前記車両の走行状態を示す信号を取得する走行状態取得部を備え、
前記変位制御部は、
前記車両が運転手によって走行されるべきであることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記運転手による前記車両の運転時に想定されているヘッドレストの位置と、前記車両のフロントガラスの特定の部位とを結ぶ線上に、前記映像表示装置を配置させないように制御する、映像表示システム。
【請求項6】
請求項1に記載の映像表示システムを備える車両であって、
前記ダッシュボードに対して前記車室とは反対の側において、前記映像表示装置と、前記位置調整装置と、を収容することが可能な空間である収容空間を備え、
前記位置調整装置は、前記位置調整装置が変形することによって、前記映像表示装置と前記位置調整装置とが前記収容空間に収容されるように構成されており、
前記位置調整装置の一方の端部が、前記収容空間内に配されている、車両。
【請求項7】
請求項6に記載の車両であって、
前記ダッシュボードに対して前記車室とは反対の側において、ステアリング収容空間を備え、
前記ステアリング収容空間は、前記車両が自動走行中である場合に、ステアリング装置を収容するように構成されている、車両。
【請求項8】
請求項1に記載の映像表示システムを備える車両であって、
さらに、前記車両が進行する方向の映像を取得する景色取得部を備え、
前記映像表示装置は、前記景色取得部が取得した映像を表示することができる、車両。
【請求項9】
請求項8に記載の車両であって、
前記映像表示システムは、前記車両の走行状態を示す信号を取得する走行状態取得部を備え、
前記映像表示装置は、前記走行状態取得部が、運転手によって車両を運転すべきであることを示す信号を取得してから、予め定められた時間までの間、前記景色取得部が取得した映像を表示する、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、映像表示システム、および映像表示システムを備える車両に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1において、ディスプレイを備えるステアリング装置に接続されたアクチュエータによって、ステアリング装置がダッシュボードの方向に移動される技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、ステアリング装置がダッシュボードの方向に移動された後に、運転手は、運転席付近のスペースを広く使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2020/023882号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の自動走行中において、運転手が、運転席を後部座席側に倒すことで、運転手は楽な姿勢でコンテンツを楽しむことができる。しかし、特許文献1の技術において、運転手が運転席を後部座席側に倒すと、運転席を倒す前と比べてステアリング装置に設けられたモニタが運転手から遠くなり、モニタに表示されるコンテンツを運転手が見づらくなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、運転席を後方に倒すことができる車両に配された映像表示システムが提供される。この映像表示システムは、コンテンツを表示する映像表示装置と、一方の端部が、前記車両のダッシュボード、又は前記ダッシュボードに対して車室とは反対の側と接続し、他方の端部が前記映像表示装置と接続している位置調整装置であって、前記車両の前後方向および上下方向に前記映像表示装置を変位させることが可能な位置調整装置と、を備え、前記位置調整装置は、後方に倒された前記運転席の上方まで前記映像表示装置を変位させることができるように構成されている。この形態の映像表示システムによれば、運転手が座席を後部座席側に倒した場合に、位置調整装置によって、映像表示装置の位置を運転手の上方まで移動させることができる。これにより、位置調整装置がない態様と比較して、運転手が座席を後部座席側に倒した場合の、映像表示装置に表示されたコンテンツの見えづらさを解消することができる。
(2)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記位置調整装置による前記映像表示装置の変位の制御を行う変位制御部を備えていてもよい。
(3)上記形態の映像表示装置において、前記運転席を含む予め定められた範囲の映像を取得するための映像取得部と、前記映像取得部が取得した映像に基づいて、運転手の顔の位置を検出する顔位置検出部を備え、前記変位制御部は、前記顔位置検出部が検出した前記運転手の顔の位置に基づいて、前記運転手の顔と対向するように前記映像表示装置を変位させてもよい。この形態の映像表示システムによれば、運転手が体勢を変えた場合に、運転手が手動で映像表示装置の位置を変えることなく、映像表示装置に表示された映像を見やすい状態で見ることができる。
(4)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記映像表示装置の加速度を検出する加速度センサを備え、前記変位制御部は、前記加速度センサによって検出された加速度に基づいて、前記映像表示装置の変位を減少させるように制御してもよい。この形態の映像表示システムによれば、映像表示装置が大きく動いた際の、映像表示装置の見えづらさを解消することができる。
(5)上記形態の映像表示装置において、前記車両の走行状態を示す信号を取得する走行状態取得部を備え、前記変位制御部は、前記車両が運転手によって走行されるべきであることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記運転手による前記車両の運転時に想定されているヘッドレストの位置と、前記車両のフロントガラスの特定の部位とを結ぶ線上に、前記映像表示装置を配置させないように制御してもよい。この形態の映像表示装置によれば、車両が運転手によって走行されるべきである場合に、映像表示装置が、運転手の視界に入らないように、映像表示装置を配置することができる。
(6)本開示の他の形態によれば、上記形態の映像表示システムを備える車両が提供される。この車両は、前記ダッシュボードに対して前記車室とは反対の側において、前記映像表示装置と、前記位置調整装置と、を収容することが可能な空間である収容空間を備え、前記位置調整装置は、前記位置調整装置が変形することによって、前記映像表示装置と前記位置調整装置とが前記収容空間に収容されるように構成されており、前記位置調整装置の一方の端部が、前記収容空間内に配されている。この形態の車両によれば、運転手がコンテンツを見ない場合は、映像表示装置と位置調整装置が収容空間に収容されることで、運転席の付近の空間を広くすることができる。
(7)上記形態の車両において、前記ダッシュボードに対して前記車室とは反対の側において、ステアリング収容空間を備え、前記ステアリング収容空間は、前記車両が自動走行中である場合に、ステアリング装置を収容するように構成されていてもよい。この形態の車両によれば、車両が自動走行中は、ステアリング装置が収容空間に収容されることにより、運転席の付近の空間を広くすることができる。
(8)本開示の他の形態によれば、上記形態の映像表示システムを備える車両が提供される。この車両は、さらに、前記車両が進行する方向の映像を取得する景色取得部を備え、前記映像表示装置は、前記景色取得部が取得した映像を表示することができる。この形態の車両によれば、例えば、運転手が運転席の背もたれを後部座席側に傾斜させている場合において、車両が進行する方向の映像を見ることができる。
(9)上記形態の車両において、前記映像表示システムは、前記車両の走行状態を示す信号を取得する走行状態取得部を備え、前記映像表示装置は、前記走行状態取得部が、運転手によって車両を運転すべきであることを示す信号を取得してから、予め定められた時間までの間、前記景色取得部が取得した映像を表示する。この形態の車両によれば、運転手が運転席を後部座席側に倒している場合であって、運転手によって車両が運転されるべきである場合に、予め定められた時間までの間、車両が進行する方向の映像が表示されることで、運転手が、車両を運転するまでの間、車両が進行する方向の状況を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の映像表示システムを説明する図。
運転席の背もたれが後部座席側に傾けられた状態を表す図。
映像処理部と、システム処理部と、車両処理部を説明するブロック図。
位置調整装置の変位の一例を説明する図。
映像表示装置が図4の状態から変位した図。
運転手によって車両が走行されている状態を表す図。
映像表示装置に、景色取得部が取得した映像が表示されていることを表す図。
映像表示装置と、位置調整装置と、ステアリング装置が収容されている図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.本実施形態:
A1.本実施形態の車両の説明:
図1は、本実施形態の映像表示システム40を説明する図である。図1において、運転手DRによって運転席DRSが後部座席側にスライドされている状態が表されている。図2は、運転席DRSの背もたれが後部座席側に傾けられた状態を表す図である。図2において、運転手DRの操作によって車両1が走行される際の、運転手DR及び運転席DRSの位置を、破線で表している。本実施形態の車両1は、運転手DRによって、運転席DRSを後方に倒すことができる。「運転手DRによって運転席DRSを後方に倒すことができる」とは、図1のように運転手DRによって運転席DRSが後部座席側にスライドされることと、図2のように、運転手DRによって運転席DRSの背もたれが後部座席側に傾けられることの、いずれか、または両方をいう。
【0009】
本実施形態において、車両1は、自動走行が可能である。本実施形態において、図1および図2に示すように、車両1は、ダッシュボード10と、ステアリング装置20と、景色取得部30と、映像表示システム40と、収容空間SPと、車両処理部50と、を備えている。ステアリング装置20と、景色取得部30と、映像表示システム40と、車両処理部50は、互いに電気的に接続しており、信号を送受信可能である。
【0010】
A2.ダッシュボード10と、ステアリング装置20と、景色取得部30と、車両処理部50の説明:
以下において、ダッシュボード10と、ステアリング装置20と、景色取得部30と、車両処理部50を説明する。映像表示システム40と、収容空間SPについては、別途説明する。図2に示すように、ダッシュボード10は、車両1のフロントFRと、車室CAを隔てる板状の部材である。ダッシュボード10は、第1板部11と、第2板部12を備える。第1板部11は、ダッシュボード10の、鉛直方向の上側の部分である。第1板部11は、第2板部12側から、フロントガラスFWに向かって伸びている。第1板部11は、一方の端部11aが、フロントガラスFWの端部と接続している。第2板部12は、ダッシュボード10の、鉛直方向の下側の部分である。第2板部12は、第1板部11の、フロントガラスFWと接続する端部11aとは逆側の端部11bと、接続している。第2板部12は、図1に示す収容開口部12aと、不図示の開口蓋部12bを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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