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公開番号2024054617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160953
出願日2022-10-05
発明の名称車両の変速制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 10/04 20060101AFI20240410BHJP(車両一般)
要約【課題】要求される分割回数に分けて燃料を供給し続けることができる車両の変速制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関に燃料を供給する行程中に、燃料を複数回に分割して供給する分割噴射制御を実行することができる車両の変速制御装置であって、変速機構の変速比を変更するコントローラを備え、コントローラは、内燃機関の温度が所定温度以下の冷間時であり、かつ分割噴射制御を実行している場合に、内燃機関の上限回転数を分割噴射制御可能な所定回転数に設定し、内燃機関の回転数が上限回転数を超える前に変速機構の変速比を小さくするためのアップシフトを実行する(ステップS5)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、前記内燃機関と駆動輪との間の変速比を変更可能な変速機構とを備え、前記内燃機関に燃料を供給する行程中に、前記燃料を複数回に分割して供給する分割噴射制御を実行することができる車両の変速制御装置であって、
前記変速機構の変速比を変更するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記内燃機関の温度が所定温度以下の冷間時であり、かつ前記分割噴射制御を実行している場合に、前記内燃機関の上限回転数を前記分割噴射制御可能な所定回転数に設定し、
前記内燃機関の回転数が前記上限回転数を超える前に前記変速機構の変速比を小さくするためのアップシフトを実行する
ことを特徴とする車両の変速制御装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両の変速制御装置であって、
前記コントローラは、
前記アップシフトを実行したことによる前記内燃機関の出力の低下量を求め、
前記内燃機関の出力の低下量を補完するために前記内燃機関のトルクを増加させる補完トルクを求め、
前記補完トルクに基づいて前記内燃機関の吸入空気量を増加させる補完制御を実行する
ことを特徴とする車両の変速制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両の変速制御装置であって、
前記駆動輪にトルク伝達可能に連結されたモータを更に備え、
前記コントローラは、
前記アップシフトを実行したことによる前記内燃機関の出力の低下量に応じた駆動力の低下量を求め、
前記駆動力の低下量を補完するために前記モータに要求される補完トルクを求め、
前記補完トルクに基づいて前記モータの出力トルクを増加させる補完制御を実行する
ことを特徴とする車両の変速制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の回転数を制御する変速機構を備えた車両の変速制御装置に関し、特に、燃料噴射回数を複数回に設定することができる内燃機関の回転数を制御する装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、気筒内の壁面やピストンに燃料が付着することによるエミッションの悪化を抑制するために、圧縮工程中に複数回に分けてシリンダ内に燃料を噴射する分割燃料噴射制御を実行するように構成された燃料噴射制御装置が記載されている。この燃料噴射制御装置は、エンジン回転速度と吸気量とに基づいて、燃料の要求噴射量、圧縮行程中に燃料を噴射する分割回数、その分割された燃料の供給タイミングの間の期間である休止インターバル時間を設定するように構成されている。また、そのような分割燃料噴射制御を実行している間にエンジン回転速度が増加することにより、十分なインターバル時間を確保できなくなった場合には、分割噴射の回数を減らすように構成されている。具体的には、一回のインターバルを除くことにより、所定の燃料噴射における噴射時間を長くするように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-106350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された燃料噴射制御装置は、分割燃料噴射制御を実行している間にエンジン回転速度が増加した場合には、所定の燃料噴射における噴射時間を長くすることにより、分割噴射回数を減らしている。しかしながら、一回毎の燃料噴射量は、シリンダ壁面やピストンへの燃料の付着を抑制する量に設定されているため、特許文献1に記載された燃料噴射制御装置のように、燃料噴射の時間を長くすると、その長くなったタイミングでの燃料の気化を十分に行えなくなり、エミッションの悪化を抑制できない可能性がある。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、要求される分割回数に分けて燃料を供給し続けることができる車両の変速制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、内燃機関と、前記内燃機関と駆動輪との間の変速比を変更可能な変速機構とを備え、前記内燃機関に燃料を供給する行程中に、前記燃料を複数回に分割して供給する分割噴射制御を実行することができる車両の変速制御装置であって、前記変速機構の変速比を変更するコントローラを備え、前記コントローラは、前記内燃機関の温度が所定温度以下の冷間時であり、かつ前記分割噴射制御を実行している場合に、前記内燃機関の上限回転数を前記分割噴射制御可能な所定回転数に設定し、前記内燃機関の回転数が前記上限回転数を超える前に前記変速機構の変速比を小さくするためのアップシフトを実行することを特徴とするものである。
【0007】
本発明においては、前記コントローラは、前記アップシフトを実行したことによる前記内燃機関の出力の低下量を求め、前記内燃機関の出力の低下量を補完するために前記内燃機関のトルクを増加させる補完トルクを求め、前記補完トルクに基づいて前記内燃機関の吸入空気量を増加させる補完制御を実行してよい。
【0008】
本発明においては、前記駆動輪にトルク伝達可能に連結されたモータを更に備え、前記コントローラは、前記アップシフトを実行したことによる前記内燃機関の出力の低下量に応じた駆動力の低下量を求め、前記駆動力の低下量を補完するために前記モータに要求される補完トルクを求め、前記補完トルクに基づいて前記モータの出力トルクを増加させる補完制御を実行してよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、内燃機関の温度が所定温度以下の冷間時であって、かつ分割噴射制御を実行している場合には、内燃機関の上限回転数が分割噴射制御可能な所定回転数に設定される。また、内燃機関の回転数が上限回転数を超える前に変速機構がアップシフトされる。したがって、分割噴射制御を実行している間に車速が増加するなどによってエンジン回転数が分割噴射制御可能な所定回転数まで増加すると、その時点でアップシフトが実行されるため、内燃機関の回転数を分割噴射制御可能な回転数以下に維持することができる。その結果、分割噴射制御を実行することが要求される条件下で、分割噴射制御が中断されることや中止されることを抑制できる。また、そのような分割噴射制御を継続するために、噴射回数を変更する必要がない。すなわち、要求される分割回数に分けて燃料を供給し続けることができる。そのため、内燃機関におけるシリンダの内壁面やピストンに燃料が付着するなどによるエミッションの悪化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態における車両の一例を説明するための模式図である。
本発明の実施形態における変速制御装置の制御の一例を説明するためのフローチャートである。
エンジン回転数とインジェクタが消費できるエネルギー量との関係を示す図である。
トルク補完制御の一例を説明するためのフローチャートである。
図2および図4に示す制御例を実行した場合におけるエンジン回転数、変速段、マルチ噴射フラグ、空気量、スロットル開度、および目標トルクの変化の一例を説明するためのタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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