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公開番号2024054492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160731
出願日2022-10-05
発明の名称糸用台紙
出願人株式会社がまかつ
代理人個人
主分類B65D 85/00 20060101AFI20240410BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 糸に巻きグセ(撚り)が生じない、スプールの使用が不要であるため包装に要するコストを削減できる、また、コンパクトな包装にすることができるうえ糸の残量を把握しやすい、といった利点を有する好ましい糸用台紙を提供する。
【解決手段】 糸を巻き付けるための糸用台紙1は、a)切り込みpと折り目qとによって形成された糸掛け用の突部2・3が台紙内の2箇所に形成されていて、それぞれの突部2・3に互いに逆回転向きに糸を掛けることにより全体として8の字状に糸を巻き付けられること、および、b)上記2箇所の突部2・3の間の位置に折り曲げ部4が設けられ、巻き付けられた糸を外側にしてその折り曲げ部4で折り曲げられること、を特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
糸を巻き付けるための糸用台紙であって、
切り込みと折り目とによって形成された糸掛け用の突部が台紙内の2箇所に形成されていて、それぞれの突部に互いに逆回転向きに糸を掛けることにより全体として8の字状に糸を巻き付けられること、
および、上記2箇所の突部の間の位置に折り曲げ部が設けられていて、巻き付けられた上記の糸を外側にしてその折り曲げ部で折り曲げられること
を特徴とする糸用台紙。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
上記折り曲げ部に、折り曲げられるとき縁部が奥に引っ込む奥入部を有することを特徴とする請求項1に記載の糸用台紙。
【請求項3】
上記の奥入部は、上記折り曲げ部の一部であって巻き付けられた糸が接する位置に、または上記折り曲げ部の全域に形成された屈曲部であり、
上記折り曲げ部の直線に沿った中央部をはさむ両側に山折り用の折り目を有するとともに当該中央部に谷折り用の折り目を有していて、横断面視においてMの字状に屈曲するものである
ことを特徴とする請求項2に記載の糸用台紙。
【請求項4】
上記の奥入部は、上記折り曲げ部の一部であって巻き付けられた糸が接する位置に形成された、上記折り曲げ部に沿った方向に長い略長方形の切欠きであることを特徴とする請求項2に記載の糸用台紙。
【請求項5】
上記折り曲げ部から、2箇所に形成された糸掛け用の上記突部までの各距離が、5mm以上相違していることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の糸用台紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、販売用の包装等とする目的で糸を巻き付けることができる糸用台紙に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
釣糸等の販売のためには、スプールなどと呼ばれるプラスチック製の円筒状の糸巻きに釣糸を巻き、それを、商品説明等を表示した台紙とともに透明な袋に入れて商品パッケージとするのが一般的である。そのようなスプールに替えて、台紙に適切な切り込みや折り目を入れて1つ以上の突部を形成しておき、そうした突部に釣糸を巻き付ける、といったことも行われている。釣糸を巻き付けた台紙は、やはり透明袋等に入れて、商品パッケージとしての包装とする。商品説明等はその台紙自体に表示しておくことができる。プラスチック製のスプールを使用しないで台紙に設けた突部に釣糸を巻き付ける場合には、包装のためのコストを大幅に下げることができる。
【0003】
下記の特許文献1には、台紙(ベースプレート)上に2つのスプール(糸掛ボス)を取り付けておき、それらに対して釣糸を8の字状に巻き付けることが記載されている。そしてその台紙は、巻き付けた釣糸が内側になるように折り曲げられて、包装を兼ねたケーシングに入れられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-201508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一つのスプールや台紙上の1箇所の突部に糸を巻き掛ける場合、糸の繰り出しを適切な方法や装置によって行う必要がある。一方の手で持ったスプールや台紙に他方の手で糸を巻き付ける場合のように、巻き付ける平面と交わる(平行でない)方向から糸を普通に繰り出すなら、糸そのものに撚り(より、ひねり)が生じてしまう。樹脂や金属でできた糸の場合、撚りが生じた状態が長時間続くと糸にクセが付いてしまい、その後に円滑な使用をすることが難しくなる。
【0006】
それに対し、特許文献1の例に採用されているように2つのスプールを用いて糸を8の字状に巻き付ける場合には、各スプールに交互に逆回転向きに糸を巻くわけであるから、上記のような撚りが糸に生じにくいという利点がある。
ただし、同文献1の例では、プラスチック等で製造されたスプールを台紙上に2個取り付ける必要があるため、包装のためのコストが相当に上昇する。また、糸が内側になるように台紙を折り曲げるので、コンパクトな包装にすることは可能だが、使用のために糸を引き出したとき、使用者がその残量(残りの糸の長さ)を知ることが難しい。
【0007】
本発明は上記の課題を考慮したもので、糸に巻きグセ(撚り)が生じない、スプールの使用が不要であるため包装に要するコストを削減できる、また、コンパクトな包装にすることができるうえ糸の残量を把握しやすい、といった利点を有する好ましい糸用台紙を提供するものである、
【課題を解決するための手段】
【0008】
本件出願に係る発明は、糸を巻き付けるための糸用台紙であって、
・ 切り込み(切断線)と折り目(折り線)とによって形成された糸掛け用の突部が台紙内の2箇所に形成されていて、それぞれの突部に互いに逆回転向きに糸を掛けることにより全体として(つまり上記2箇所の突部に)連続した8の字状に糸を巻き付けられること、および、
・ 上記2箇所の突部の間の位置に折り曲げ部が設けられていて、巻き付けられた上記の糸を外側にしてその折り曲げ部で折り曲げられること
を特徴とするものである。
図1~図4に、発明による糸用台紙とその使用について一例を示している。図1のように台紙1には、切り込みpと折り目qとによって糸掛け用の突部2・3を形成している(それらの折り目qが谷折りになるように突部2・3を手前に引き起こせば、それらへの糸の巻き掛けが容易になる)。突部2・3に対し図2のように互いに逆回転向きに糸Aを掛けて、台紙1上に全体として8の字を描くように糸Aを巻き付ける。そして、2箇所の突部2・3の間の位置にある折り曲げ部4で、糸Aが外側になるように、図3の状態を経て図4のように台紙1を折り曲げる。糸Aは、たとえば図4の状態で台紙1とともに透明袋(図示省略)に入れて、販売用のパッケージとする。
【0009】
上記した発明の糸用台紙では、まず、台紙上にスプールを取り付けるのではなく、切り込みと折り目とによって糸掛け用の突部を形成し、それらの突部に糸を巻き付けることとしている。プラスチック製等のスプールが不要なので、それを使用する場合に比べると包装に要するコストは大幅に下げられる。
糸掛け用の突部を2箇所に形成し、それらに、互いに逆回転向きに糸を掛けることにより、台紙上で全体として8の字状に糸を巻き付けることから、台紙の面と交わる方向から糸を繰り出して巻き掛ける場合にも糸に撚りが生じにくく、したがって、樹脂製または金属製の糸にもクセが付きにくい。
また、台紙を折り曲げるため、台紙を含む糸の包装をコンパクトにすることができる。しかも、台紙に巻き付けられた糸が外側になるように折り曲げるので、透明袋等に入った状態で、糸の残量を外側から容易に知ることができる。
【0010】
発明による上記糸用台紙については、上記の折り曲げ部に、折り曲げられるとき縁部(すなわち折り曲げによって生じる縁部)が奥に引っ込む奥入部を有するものであるのが好ましい。
図1~図4の例では、折り曲げ部4に奥入部としての屈曲部5を設けている。台紙1が折り曲げられると、その折り曲げ部4が新たな縁部となって外向きに突出する稜を形成するわけだが、屈曲部5は、その縁部を台紙の奥(内側寄り)に引っ込めてその突出度合いを小さくするための部分である。奥入部としての屈曲部5は、図1においては折り目q1~q3と切れ目pとで囲まれた図示の長方形の部分である。屈曲部5を図4(b)のように屈曲させると、それによってできる縁部E5を、それがない部分における縁部E4よりも奥へ引っ込めることができる。一方、たとえばその長方形の部分をくり抜くこととすれば、長方形の開口(切欠き)を形成することができ、やはり折り曲げにともなう縁部を台紙の奥寄りに引っ込めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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