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公開番号2024053796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160224
出願日2022-10-04
発明の名称カール矯正装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 29/70 20060101AFI20240409BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】矯正量を適切に設定する。
【解決手段】画像が形成されたシートSのカールを矯正可能なカール矯正装置800と、カール矯正装置800から排出されたシートSを積載する積載台500と、積載台500に積載された複数のシートSからなるシート束S1~S3のカール状態を検知するカール検知部880と、カール検知部880によるカールの矯正量を調整可能な制御部と、を備える。制御部は、各シートに第1矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより積載部に積載される第1シート束S1を形成し、第1シート束S1に後続するシートSに対して、カール検知部880により第1シート束S1のカール状態を検知した検知結果に基づいて第1矯正量を補正した第2矯正量でカール矯正を実行する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
画像が形成されたシートのカールを矯正可能なカール矯正部と、
前記カール矯正部から排出されたシートを積載する積載部と、
前記積載部に積載された複数のシートからなるシート束のカール状態を検知する検知部と、
前記カール矯正部によるカールの矯正量を調整可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、
各シートに第1矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される第1シート束を形成し、
前記第1シート束に後続するシートに対して、前記検知部により前記第1シート束のカール状態を検知した検知結果に基づいて前記第1矯正量を補正した第2矯正量でカール矯正を実行する、
ことを特徴とするカール矯正装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1シート束に後続する各シートに前記第2矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される第2シート束を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2シート束に後続する各シートに前記検知部により前記第1シート束及び前記第2シート束のカール状態を検知した検知結果に基づいて前記第2矯正量を補正した第3矯正量でカール矯正を実行し、前記第3矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される第3シート束を形成する、
ことを特徴とする請求項2に記載のカール矯正装置。
【請求項4】
前記第1シート束及び前記第2シート束は、それぞれ同じ内容の複数のページからなる部を形成する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のカール矯正装置。
【請求項5】
シートに画像を形成する画像形成部から搬送されたシートのシート間隔が、第1間隔と、前記第1間隔より長い第2間隔であり、
前記制御部は、前記シート間隔が前記第2間隔である場合に、前記検知部による検知を実行し、後続するシートに対する矯正量を補正する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
【請求項6】
前記第1シート束は、画像形成ジョブにおける最初のシート束であり、
前記制御部は、各シートに前記第1矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される前記第1シート束を形成し、
前記第1シート束に後続する各シートに前記第1矯正量を補正した前記第2矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される第2シート束を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
【請求項7】
前記検知部は、前記積載部に積載されたシート束を撮影する撮像装置である、
ことを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
【請求項8】
前記撮像装置は、前記積載部の上方に配置され、前記シート束の最上位シートを上方から撮像する、
ことを特徴とする請求項7に記載のカール矯正装置。
【請求項9】
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成されたシートのカールを矯正する請求項1に記載のカール矯正装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、画像形成ジョブの実行中に前記画像形成部が準備動作により一時的に停止したときに、前記検知部による検知を実行し、後続するシートに対する矯正量を補正する、
ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートのカールを矯正するカール矯正装置と、このカール矯正装置を適用した画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が普及している。電子写真方式においては、シートにヒートカール、トナーカール、搬送経路カール等の各種カールが発生する可能性があることが知られている。例えば、ヒートカールは熱を加えてトナー画像をシートに定着させる定着装置を通過することによって生じ、トナーカールはトナーが収縮することで発生し、搬送経路カールはシートが屈曲したシート搬送路を通過することによって生じる。特にデジタル印刷では、可変印刷可能であるため、印刷画像に応じて様々なカールが発生することになる。
【0003】
シートに生じるカールが大きいと、画像形成装置の排出部における積載不良や、積載されたシート束を後処理装置へ搬送する際のシートの落下、あるいは後処理装置内でのシートの給送不良、整合不良、ステイプル不良といった各種不具合が発生する虞がある。
【0004】
このような問題を解決するために、画像形成装置に、シートに生じたカールを矯正するカール矯正装置を設けたものが知られている(特許文献1参照)。このカール矯正装置は、例えば、硬度の異なる一対のローラを挟持圧可変に設けて構成されている。硬度が異なるローラを圧接することにより湾曲したニップを形成し、該ローラ対でシートを搬送させることでシートに強制的な変形を加え、シートのカールを矯正することができる。また、カールを矯正する矯正量の大きさは、ローラ対の挟持圧を変更することにより任意に調整可能である。このような矯正量の設定は、シートの厚みなどの機械的な特性値や、定着装置で与える熱量などの条件から、発生するカール量を予想し、条件に応じた適切な値を予想して行う。
【0005】
これに対し、シートの種類が同じでも製造ロットの差によって発生するカール量に差がある場合がある。また、シートの保管状態や画像形成装置が置かれた環境によってシートが含有する水分量が変化した場合も、発生するカール量に差が生じる。したがって、各種パラメータからカールの発生量を予想し、それに対しカールの矯正量を設定したとしても、それ以外の理由によって矯正量の過不足を発生してしまう虞がある。これを解決するために、カール矯正装置を通過した1枚のシートのカールの状態を検出し、検出した残存カール量の情報から次に矯正するシートに対する矯正量を補正する構成が開発されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-137912号公報
特開2006-16157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に記載のカール矯正装置では、1枚のシートのカールの状態を検出し、それに基づいて次のシートの矯正量を補正している。このため、カールの状態を検知したシートとその直後の矯正対象となるシートとで画像の面積や濃度が異なる場合、得られた補正量が矯正対象のシートに適さない虞がある。例えば、下向きにカールしたシートのカールの状態を検知し、次は上向きに矯正するよう補正を設定した場合に、次のシートが元から上向きにカールしていた場合はカールを適切に矯正ができない虞がある。
【0008】
本発明は、矯正量を適切に設定可能なカール矯正装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、画像が形成されたシートのカールを矯正可能なカール矯正部と、前記カール矯正部から排出されたシートを積載する積載部と、前記積載部に積載された複数のシートからなるシート束のカール状態を検知する検知部と、前記カール矯正部によるカールの矯正量を調整可能な制御部と、を備え、前記制御部は、各シートに第1矯正量でカール矯正を実行した複数のシートにより前記積載部に積載される第1シート束を形成し、前記第1シート束に後続するシートに対して、前記検知部により前記第1シート束のカール状態を検知した検知結果に基づいて前記第1矯正量を補正した第2矯正量でカール矯正を実行する、ことを特徴とするカール矯正装置である。
【0010】
本発明の一態様は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートのカールを矯正する上記のカール矯正装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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