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公開番号2024053584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022159894
出願日2022-10-04
発明の名称グラスラン
出願人鬼怒川ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60J 10/76 20160101AFI20240409BHJP(車両一般)
要約【課題】ドアガラスを少し開けた状態で、ドアを閉じた際や高速走行時のドアガラスの振動に伴うバタツキ音を抑制しつつドアガラスの円滑な摺動性(昇降性)を確保できるグラスランを提供する。
【解決手段】車内側側壁13の内側面側に、車外側側壁方向へ傾斜状に突設された車内側シールリップ18,19と、車外側側壁の内側面側に、車内側側壁方向へ傾斜状に突設された車外側シールリップ16と、を備え、ドアガラス4の両側面を、各シールリップの先端部16b、18b、19bによって摺動状態に保持し、各シールリップは、車外側側壁と車内側側壁に向かって直線状に形成され、断面円弧状に形成された各先端部の先端面16c、18c、19cがドアガラスの両側面に線接触状態で摺動可能とし、車内側側壁と車外側側壁の各内側面の方向への倒れを可能にするノッチ部17,20,21がそれぞれ形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
底壁と、前記底壁の幅方向の両端縁に設けられた車内側側壁及び車外側側壁と、前記車内側側壁の内側面側に少なくとも2つ以上設けられて、前記車外側側壁の方向へ傾斜状に突出した車内側シールリップと、前記車外側側壁の内側面側に少なくとも1つ以上設けられ、前記車内側側壁の方向へ傾斜状に突出した車外側シールリップと、を備え、前記底壁方向へ進入したドアガラスの両側面を、前記各車内側シールリップの先端部と車外側シールリップの先端部によって摺動状態に支持するグラスランであって、
前記車内側シールリップと車外側シールリップは、それぞれが前記車外側側壁と車内側側壁に向かって直線状に形成されていると共に、前記各先端部の断面円弧状に形成された各先端面が前記ドアガラスの両側面に線接触状態で摺動可能とし、前記車内側側壁と車外側側壁に結合されたそれぞれの基端部に、前記車内側側壁の内側面と車外側側壁の内側面の方向への倒れを可能にする薄肉部がそれぞれ形成されていることを特徴とするグラスラン。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1に記載のグラスランであって、
前記各車内側シールリップは、各先端部の各先端面が前記ドアガラスの側面に当接した状態で、前記各薄肉部を介して前記車内側側壁方向へ倒れた際に、互いに干渉しない位置に設けられていることを特徴とするグラスラン。
【請求項3】
請求項1に記載のグラスランであって、
前記車外側シールリップと前記各車内側シールリップは、それぞれの先端部の先端面が前記ドアガラスの両側面に当接する前の自由状態時における立ち上がり傾斜角度が、前記ドアガラスの進入方向線を基準として約65度~75度になるように設定されていることを特徴とするグラスラン。
【請求項4】
請求項1に記載のグラスランであって、
前記車外側シールリップは、前記基端部から先端面の方向に延びて前記ドアガラスの一側面に当接可能な当接面が延出方向に沿って円弧状に形成されている一方、
前記各車内側シールリップは、前記それぞれの基端部から各先端面の方向に延びて前記ドアガラスの他側面に当接可能な各当接面が延出方向に沿ってそれぞれ円弧状に形成されていることを特徴するグラスラン。
【請求項5】
請求項4に記載のグラスランであって、
前記車外側シールリップの円弧状の当接面と前記各車内側シールリップの円弧状の各当接面のそれぞれの曲率半径が約35R~45Rの範囲に設定されていることを特徴とするグラスラン。
【請求項6】
請求項1に記載のグラスランであって、
前記車外側側壁の内側面に前記車外側シールリップの他に、第2の車外側シールリップが設けられ、前記第2の車外側シールリップは、車外側シールリップと同じ構造に形成されていると共に、前記各車外側シールリップは、各先端部の各先端面が前記ドアガラスの側面に当接した状態で、前記車外側シールリップの基端部に有する薄肉部と第2の車外側シールリップの基端部に設けられた薄肉部を介して前記車外側側壁方向へ倒れた際に、互いに干渉しない位置に設けられていることを特徴とするグラスラン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車の車体開口部を開閉するドアのドアパネル(サッシュ部)の内周部に取り付けられて、ドアガラスを摺動案内するグラスランの改良技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
周知のように、この種の従来のグラスランとしては、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
このグラスラン30は、自動車用ドアのドア本体やドアサッシュ部に取り付けられており、図12に示すように、底壁31と、該底壁31の車内外側幅方向の両端縁からほぼ直角方向に延びた車外側側壁32及び車内側側壁33と、を有し、ドアサッシュ部に底壁31側から内部に押し込んで嵌着保持された断面ほぼチャンネル状に形成されている。前記車外側側壁32と車内側側壁33の各下端部には、それぞれチャンネル状空間の内方に向けて延出し、ドアガラス34の両側面に弾接して該ドアガラス34との間をシールするそれぞれ1枚の車外側シールリップ35と車内側シールリップ36が互いに内方へ突設されている。
【0004】
また、前記底壁31の内底面31aには、先端部37aがドアガラス34の先端部の車内側側面34aに弾接するガイドリップ37が突設されている。このガイドリップ37は、断面ほぼS字形状に折曲形成されて、底壁31側の基部37bのセンターラインXがドアガラス34のセンターラインYよりも車外側に位置するように配置され、これにより、全体がドアガラス34のセンターラインY方向へ弾性変形し易いように形成されている。したがって、ガイドリップ37の先端部37aが適度な力でドアガラス34の先端部の車内側側面34aに弾接することが可能になり、ドアガラス34の摺動性を良好に維持しつつ、ドアガラス34を半開き状態にしてドアを閉じた際のドアガラス34の振動によるバタツキ音を防止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-8372号公報(図4)
特開2021-24388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に記載のグラスラン30にあっては、前記ガイドリップ37を設けてドアガラス34の半開き状態におけるドア閉時のドアガラス34のバタツキ音を防止するようになっているものの、ガイドリップ37は底壁31の内底面31aに突設されているだけであるから、基部37bを中心として車内外方向へ撓み変形し易くなる。このため、ドアを閉じた際の、ドアガラス34の特に車内方向への反力を効果的に抑制することができず、バタツキの発生を十分に抑えられない。また、車内側側壁33の車内側シールリップ36は、一つだけ設けられているに過ぎないから、前記ドア閉時のドアガラス34の車内方向への反力を十分に抑えることができない。
【0007】
そこで、特許文献2に記載されたグラスランのように、車内側側壁の先端部と内側面に2枚の車内側シールリップを設けて、ドア閉じ時におけるドアガラスの車内方向への反力を抑える力を大きくしてドアガラスのバタツキの発生を抑えることも考えられる。
【0008】
しかし、これら2枚の車内側シールリップは、ドアガラスの昇降時に、該ドアガラスの側面に対して撓み変形しながら面接触状態で摺動するようになっている。このため、各車内側シールリップとドアガラスの側面との間の摺動摩擦抵抗が大きくなって、ドアガラスの円滑な摺動性(昇降性)が得られないといった技術的課題を招来している。
【0009】
本発明は、前記従来のグラスランの技術的課題に鑑みて案出されたもので、ドアガラスを少し開けた状態で、ドアを閉じた際や高速走行時のドアガラスの振動に伴うバタツキ音を抑制しつつドアガラスの円滑な摺動性(昇降性)を確保できるグラスランを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願請求項1に記載の発明は、底壁と、前記底壁の幅方向の両端縁に設けられた車内側側壁及び車外側側壁と、前記車内側側壁の内側面側に少なくとも2つ以上設けられて、前記車外側側壁の方向へ傾斜状に突出した車内側シールリップと、前記車外側側壁の内側面側に少なくとも1つ以上設けられ、前記車内側側壁の方向へ傾斜状に突出した車外側シールリップと、を備え、前記底壁方向へ進入したドアガラスの両側面を、前記各車内側シールリップの先端部と車外側シールリップの先端部によって摺動状態に支持するグラスランであって、
前記車内側シールリップと車外側シールリップは、それぞれが前記車外側側壁と車内側側壁に向かって直線状に形成されていると共に、前記先端部の断面円弧状に形成された各先端面が前記ドアガラスの両側面に線接触状態で摺動可能とし、前記車内側側壁と車外側側壁に結合されたそれぞれの基端部に、前記車内側側壁の内側面と車外側側壁の内側面の方向への倒れを可能にする薄肉部がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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