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公開番号2024053576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022159883
出願日2022-10-04
発明の名称液体吐出ヘッドとその製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/16 20060101AFI20240409BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 高い電気信頼性と、接着剤の使用量削減と、を両立する液体吐出ヘッドとその製造方法を提供する。
【解決手段】 吐出口と吐出口から液体を吐出するように構成されたエネルギー発生素子が配置された圧力室とが設けられた素子基板と、素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板と、素子基板と電気配線基板とを支持面において支持する支持部材と、素子基板が露出するように開けられた開口部を備え、支持部材の支持面と第1の接着剤を介して接合されたカバー部材と、を有する液体吐出ヘッドにおいて、支持部材は、圧力室に液体を供給するための流路としての第1の貫通孔と、支持面に開口を有する第2の貫通孔と、を備え、第1の接着剤は、支持部材の支持面の外周領域に配置されており、支持部材、カバー部材及び第1の接着剤で囲まれた空間と、第2の貫通孔とは連通していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
吐出口と、前記吐出口から液体を吐出するように構成されたエネルギー発生素子が配置された圧力室と、が設けられた素子基板と、
前記素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板と、
前記素子基板と前記電気配線基板とを支持面において支持する支持部材と、
前記素子基板が露出するように開けられた開口部を備え、前記支持部材の前記支持面と第1の接着剤を介して接合されたカバー部材と、
を有する液体吐出ヘッドにおいて、
前記支持部材は、前記圧力室に液体を供給するための流路としての第1の貫通孔と、前記支持面に開口を有する第2の貫通孔と、を備え、
前記第1の接着剤は、前記支持部材の前記支持面の外周領域に配置されており、
前記支持部材、前記カバー部材及び前記第1の接着剤で囲まれた空間と、前記第2の貫通孔とは連通していることを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記電気配線基板は、前記支持部材と前記カバー部材との間で少なくとも一部が挟み込まれるように配置された、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記電気配線基板は、前記支持部材上へ第2の接着剤を介して接合されており、
前記空間と前記第2の貫通孔とが連通する領域において、前記支持部材上の前記第2の接着剤が途切れている、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記電気配線基板は凹部を有し、前記凹部を介して前記空間と前記第2の貫通孔とが連通している、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記支持部材は凹部を有し、前記凹部を介して前記空間と前記第2の貫通孔とが連通している、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記電気配線基板はコンデンサを備え、前記第2の貫通孔は前記コンデンサを収容するように構成された、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記カバー部材は、前記素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記素子基板2は略長方形であり、短辺の長さをW、長辺の長さをLとしたときに、L/W≧3である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記第1の接着剤は熱硬化型である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
吐出口と前記吐出口から液体を吐出するように構成されたエネルギー発生素子が配置された圧力室とが設けられた素子基板と、
前記素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板と、
前記素子基板と前記電気配線基板とを支持面において支持し、前記圧力室に液体を供給するための流路としての第1の貫通孔と、前記支持面に開口を有する第2の貫通孔と、を備える支持部材と、
前記素子基板が露出するように開けられた開口部を備えるカバー部材と、
を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
前記支持部材に対して、前記素子基板と前記電気配線基板とを固定する工程と、
前記支持面の外周領域に第1の接着剤を配置する工程と、
前記支持面へ、前記第1の接着剤を介し前記カバー部材を接合する工程と、
加熱により前記第1の接着剤を硬化させる工程と、を有し、
前記支持部材と、前記カバー部材と、前記電気配線基板と、前記第1の接着剤とで囲まれた空間が、前記第2の貫通孔と連通するように構成されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッドとその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタなどに備えられるインクジェットヘッドに代表される液体吐出ヘッドは、インクなどの液体を微小な液体(液滴)として吐出口より吐出し、被記録媒体上に画像等を形成するものである。
【0003】
液体吐出ヘッドは、一般に、液体を吐出するための吐出口やエネルギー発生素子を備える素子基板と、素子基板を支持する支持部材と、エネルギー発生素子へ液体を吐出するための電気配線基板とを有する。さらに、前記素子基板を露出させるための開口部を備えたカバー部材が、前記支持基板との間で前記電気配線基板の少なくとも一部を挟み込むように、支持部材に接続されたものもある。支持部材とカバー部材とは接着剤を介して接続され、この接着剤が液体吐出ヘッドにおける支持部材とカバー部材との間を埋めることで、支持部材とカバー部材の間に配置された電気配線基板へのインクの接触が防がれ、電気信頼性が向上する。
【0004】
前述の接着剤に熱硬化性封止材を使用する場合は、気泡の残存に注意する必要がある。支持部材とカバー部材との間に気泡などの閉空間ができるように接着剤が塗布されていると、加熱によって接着剤を硬化させる際に、閉空間が熱膨張して接着剤が破断する場合がある。また、製造された液体吐出ヘッドにおいても、使用時に発生する熱の影響を受けたり、保管時に高温状態に置かれたりすることで、同様に、閉空間が熱膨張して接着剤が破断する場合がある。上記のように、支持部材とカバー部材との間を埋める封止材としての接着剤が破断すると、液体吐出ヘッドの電気信頼性に影響を及ぼす要因となる。
【0005】
これに対して、特許文献1には、支持部材と配線基板(上述のカバー部材を兼ねる)の間の隙間へ封止材を全面に塗布した液体吐出ヘッドの構成が記載されている。特許文献1の記載の構成では、支持部材と配線基板間に気泡(閉空間)を形成させることなく、高い電気信頼性を有する液体吐出ヘッドを実現可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-177134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、さらなる記録画像の高画質化や印刷速度の向上のため、素子基板の大型化が進んでいる。基板の大型化により、特許文献1のように、接着剤を前面に塗布する構成では、接着剤使用量が増大し、コストアップ要因の一つとなっている。
【0008】
上記課題を解決する本発明は、高い電気信頼性と、接着剤の使用量削減と、を両立する液体吐出ヘッドとその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明は、吐出口と前記吐出口から液体を吐出するように構成されたエネルギー発生素子が配置された圧力室とが設けられた素子基板と、前記素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板と、前記素子基板と前記電気配線基板とを支持面において支持する支持部材と、前記素子基板が露出するように開けられた開口部を備え、前記支持部材の前記支持面と第1の接着剤を介して接合されたカバー部材と、を有する液体吐出ヘッドにおいて、前記支持部材は、前記圧力室に液体を供給するための流路としての第1の貫通孔と、前記支持面に開口を有する第2の貫通孔と、を備え、前記第1の接着剤は、前記支持部材の前記支持面の外周領域に配置されており、前記支持部材、前記カバー部材及び前記第1の接着剤で囲まれた空間と、前記第2の貫通孔とは連通していることを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
【0010】
また、本発明は、吐出口と前記吐出口から液体を吐出するように構成されたエネルギー発生素子が配置された圧力室とが設けられた素子基板と、前記素子基板へ液体を吐出するための電気信号を供給するように構成された電気配線基板と、前記素子基板と前記電気配線基板とを支持面において支持し、前記圧力室に液体を供給するための流路としての第1の貫通孔と、前記支持面に開口を有する第2の貫通孔と、を備える支持部材と、前記素子基板が露出するように開けられた開口部を備えるカバー部材と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、前記支持部材に対して、前記素子基板と前記電気配線基板とを固定する工程と、前記支持面の外周領域に第1の接着剤を配置する工程と、前記支持面へ、前記第1の接着剤を介し前記カバー部材を接合する工程と、加熱により前記第1の接着剤を硬化させる工程と、を有し、前記支持部材と、前記カバー部材と、前記電気配線基板と、前記第1の接着剤とで囲まれた空間が、前記第2の貫通孔と連通するように構成されていることを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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