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公開番号2024053466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159775
出願日2022-10-03
発明の名称筒形防振装置
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F16F 1/38 20060101AFI20240408BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】中間スリーブに対するブラスト処理や吹付け処理等を中間スリーブの全体に有効に施すことで安定した品質を実現することができる、新規な構造の筒形防振装置を提供する。
【解決手段】インナ軸部材12とアウタ筒部材14が本体ゴム弾性体16で連結されており、インナ軸部材12とアウタ筒部材14との径方向間を周方向に延びる筒状の中間スリーブ18が本体ゴム弾性体16に固着された筒形防振装置10であって、中間スリーブ18には、軸方向に延びるスリット22が形成されており、スリット22には中間スリーブ18のスリット22に対する周方向両側部分を相互に連結する連結部24が設けられており、連結部24が周方向に対して傾斜して延びる傾斜部28を備えている。
【選択図】図11A
特許請求の範囲【請求項1】
インナ軸部材とアウタ筒部材が本体ゴム弾性体で連結されており、該インナ軸部材と該アウタ筒部材との径方向間を周方向に延びる筒状の中間スリーブが該本体ゴム弾性体に固着された筒形防振装置であって、
前記中間スリーブには、軸方向に延びるスリットが形成されており、
該スリットには、該中間スリーブの該スリットに対する周方向両側部分を相互に連結する連結部が設けられており、
該連結部が周方向に対して傾斜して延びる傾斜部を備えている筒形防振装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記中間スリーブは、軸方向の向きが不問とされる対称形状とされている請求項1に記載の筒形防振装置。
【請求項3】
前記連結部の前記傾斜部は、周方向に対する傾斜角度が一定とされている請求項1又は2に記載の筒形防振装置。
【請求項4】
前記連結部の前記傾斜部が軸方向に対して傾斜して延びている請求項1又は2に記載の筒形防振装置。
【請求項5】
前記連結部の前記傾斜部が軸方向に延びており、
該連結部には、該傾斜部の軸方向外側に湾曲接続部が設けられており、
該傾斜部の両端が該湾曲接続部によって前記中間スリーブの前記スリットに対する周方向両側部分に連結されている請求項1又は2に記載の筒形防振装置。
【請求項6】
インナ軸部材とアウタ筒部材の径方向間を周方向に延びる筒状部を備えており、該筒状部が本体ゴム弾性体によって該インナ軸部材及び該アウタ筒部材に連結される筒形防振装置用の中間スリーブであって、
前記筒状部には、軸方向に延びるスリットが形成されており、
該スリットには、該筒状部の該スリットに対する周方向両側部分を相互に連結する連結部が設けられており、
該連結部が周方向に対して傾斜して延びる傾斜部を備えている中間スリーブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のサスペンションブッシュやエンジンマウント等に適用される筒形防振装置と、筒形防振装置用の中間スリーブに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、自動車のサスペンションブッシュやエンジンマウント等に適用される筒形防振装置が知られている。筒形防振装置は、例えば実開平2-034839号公報(特許文献1)に開示されたブッシュのように、インナ軸部材(内筒)とアウタ筒部材(外筒)が本体ゴム弾性体(ゴム状弾性体)で連結された構造を有している。
【0003】
また、筒形防振装置において、例えばねじり方向の低動ばね特性と軸直角方向の高動ばね特性との両立等を目的として、筒状の中間スリーブが採用される場合がある。中間スリーブは、インナ軸部材とアウタ筒部材の径方向間を周方向に延びるように配されて、本体ゴム弾性体によってそれらインナ軸部材及びアウタ筒部材と連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平2-034839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、中間スリーブは、全周に亘って連続する筒状であってもよいが、例えば特許文献1には、周方向の一部がスリットで分割された中間スリーブ(中間筒)が示されている。これによれば、アウタ筒部材の縮径加工時に、スリット幅が狭くなることで中間スリーブの縮径変形が許容されて、アウタ筒部材と中間スリーブの径方向間のゴムだけでなく、中間スリーブとインナ軸部材の径方向間のゴムにも予圧縮を及ぼすことが可能となる。
【0006】
しかしながら、特許文献1のように中間スリーブにスリットを形成してC字筒状にすると、例えば、本体ゴム弾性体を加硫接着するための下処理として、多数の中間スリーブを一括でブラスト処理(ブラスト材の吹付けによる粗面処理)等する際に、ブラスト処理設備のドラム内でスリットに他の中間スリーブが入り込む場合がある。そして、スリットに他の中間スリーブが入り込むと、中間スリーブ同士の重なり合う部分が十分に処理されない場合もあるという、新規な課題が明らかになった。
【0007】
本発明の解決課題は、中間スリーブに対するブラスト処理等を中間スリーブの全体に有効に施すことで安定した品質を実現することができる、新規な構造の筒形防振装置を提供することにある。
【0008】
また、他の中間スリーブがスリットに入り込み難くされた、新規な構造の筒形防振装置用の中間スリーブを提供することも、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0010】
第一の態様は、インナ軸部材とアウタ筒部材が本体ゴム弾性体で連結されており、該インナ軸部材と該アウタ筒部材との径方向間を周方向に延びる筒状の中間スリーブが該本体ゴム弾性体に固着された筒形防振装置であって、前記中間スリーブには、軸方向に延びるスリットが形成されており、該スリットには、該中間スリーブの該スリットに対する周方向両側部分を相互に連結する連結部が設けられており、該連結部が周方向に対して傾斜して延びる傾斜部を備えているものである。
(【0011】以降は省略されています)

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