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公開番号2024053410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159678
出願日2022-10-03
発明の名称トリガーポイント圧迫ベルト
出願人個人
代理人個人
主分類A61F 13/00 20240101AFI20240408BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】患者の背部、腰部、腰仙部、臀部の筋付着部に生じたトリガーポイントに起因する疼痛を患者が自分で緩快できるようにする。
【解決手段】可撓性ベルトと患者の体の筋付着部を外部から局所的に圧迫することができるトリガーポイントパッドとを用い、トリガーポイントパッドは複数の異なるタイプのパッドの中から前記患者の症状に応じて選択されたパッドを用い、前記選択されたパッドを取り付けた可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて装着して留め具を用いて固定し、トリガーポイントパッドを患者の体の患部に当てて患者の体に対して垂直方向に継続的に圧迫する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
患者の体の筋付着部に生じたトリガーポイントを継続的に圧迫することによって筋付着部障害を改善することができるトリガーポイント圧迫ベルトであって、前記トリガーポイント圧迫ベルトは、
患者の体に巻き付けて装着することができる所定の長さと幅を有する可撓性ベルトと、
患者の体の筋付着部を体に対して垂直方向に圧迫することができるトリガーポイントパッド、を備え、
前記可撓性ベルトは、ベルトの長手方向略中央部にパッド取付け部を有すると共に、ベルトの端部に留め具を備えており、前記可撓性ベルトを患者の身体に巻き付けた状態で、前記留め具を用いて巻き付け強さを維持しながら固定することが可能なように構成されており、
前記トリガーポイントパッドは、サイズ、形状、又は材質が異なる複数の種類のパッドの中から前記患者の患部の症状に合わせて選択されたパッドが前記可撓性ベルトの長手方向の略中央部に位置するパッド取付け部に取付られて構成されており、
前記可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて装着し、前記トリガーポイントパッドを前記患者のトリガーポイントに当てた状態で、前記患者の体に巻き付けられた前記可撓性ベルトの締め付け強さを調節して前記留め具を用いて固定することによって、前記トリガーポイントパッドが前記患者のトリガーポイントを調節された強さで垂直方向に継続的に圧迫することができる、
前記トリガーポイント圧迫ベルト。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記トリガーポイントパッドは取付け部材を介して前記可撓性ベルトに摺動移動可能に取り付けられている、請求項1に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項3】
前記取付け部材はプレート板の前後に前記可撓性ベルトを貫通させることが可能な大きさの二つの貫通溝孔が設けられて構成されており、前記トリガーポイントパッドは前記プレート板の前記二つの貫通溝孔の中間位置に取付けられており、前記取付け部材の前後に設けられた二つの貫通溝孔に前記可撓性ベルトを通して、前記可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて締め付けると、前記トリガーポイントパッドが前記可撓性ベルトによって前記取付け部材を介して外側から圧迫されて、前記患者の患部を局所的に圧迫する、請求項1又は2に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項4】
前記可撓性ベルトの面にはベルトの長手方向に一定の距離マジックベルトが設けられており、前記トリガーポイントパッドは前記マジックベルトの所望の位置に取付けられる、請求項1~3のいずれか一項に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項5】
前記可撓性ベルトは、患者の背部、腰部、及び臀部に巻き付けることが可能なコルセットと共に患者の体に巻き付けて装着される、請求項1~4のいずれか一項に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項6】
前記トリガーポイントパッドは、フェルト、EVA、塩化ビニル、又はポリウレタン製である請求項1~5のいずれか一項に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項7】
前記取付け部材を構成するプレート板は、木製、プラスチック製、又は金属製である、請求項1~6のいずれか一項に記載のトリガーポイント圧迫ベルト。
【請求項8】
患者の体の筋付着部に生じたトリガーポイントを継続的に圧迫することによって筋付着部障害を改善することができるトリガーポイント圧迫ベルトセットであって、前記セットは、
患者の体に巻き付けて装着することができる所定の長さと幅を有する可撓性ベルトと、
サイズ、形状、又は材質が異なる複数の種類のパッドを備え、
前記可撓性ベルトは、ベルトの長手方向略中央部にパッド取付け部を有すると共に、ベルトの端部に留め具を備えており、患者の身体に前記可撓性ベルトを巻き付けた状態で、前記留め具を用いて巻き付け強さを維持しながら固定することが可能なように構成されており、
前記複数の種類のパッドの中から前記患者の患部の症状に応じて選択されたパッドを前記可撓性ベルトの長手方向の略中央部に位置するパッド取付け部に取付けてトリガーポイントパッドを構成し、
前記可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて装着し、前記トリガーポイントパッドを前記患者の体のトリガーポイントに当てた状態で、前記患者の体に巻き付けられた前記可撓性ベルトの締め付け強さを調節して前記留め具を用いて固定することによって、前記トリガーポイントパッドが前記患者のトリガーポイントを調節された強さで垂直方向に継続的に圧迫することができる、
前記トリガーポイント圧迫ベルトセット。
【請求項9】
前記セットは、さらに取付け部材を有しており、前記取付け部材を介して前記可撓性ベルトに摺動移動可能に取り付けられる、請求項8に記載のトリガーポイント圧迫ベルトセット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の体に巻き付けて、その背部、腰部、腰仙部、臀部の筋付着部を適度な力で局所的に継続して圧迫することによって痛みを軽減又は解消することができるトリガーポイント圧迫ベルトに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
腰痛症は現代病の一つとして増加傾向にある。腰痛症に対しては、コルセットを腰に巻いて腹部内圧を高めて、腰仙部結合、仙腸関節を安定化させることによって、腰仙部不安定性を治療改善することが行われている(図8参照)。
【0003】
しかし、腰痛症は、腰仙部不安定性に起因する場合の他、骨と筋肉をつなぐ筋付着部の障害によって生じる場合がある。柔らかい筋肉が関節付近で腱に変化して硬い骨に結合する筋付着部には、筋肉の収縮に伴って負荷が集中しやすく、障害が起こる原因となり易い。有痛性の筋硬結部は、トリガーポイントと呼ばれ、慢性痛を呈する筋・筋膜性疼痛症候群や、他疾患によって二次的に生じた筋緊張による痛みの原因部位となっている。腰痛の原因が筋付着部障害である場合には、コルセットは無力である。
【0004】
筋骨格性疼痛の鎮痛治療には、指圧によって圧迫を加えることが効果があることが知られている。テニス肘はテニス選手の腕に生じる筋付着部障害であるが、腕にサポーターを巻き付けて筋付着部を圧迫することによって、痛みを和らげる治療効果があることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-125705公開公報 発明の名称:アームサポーター
特開平6-335488公開公報 発明の名称:テニス肘用装具
【非特許文献】
【0006】
トリガーポイント圧迫による痛み軽減と、自立神経機能および脳血行動態の変化 福田紗恵子他 東海北陸理学療法学術大会誌 第27回東海北陸理学療法学術大会 2011年12月22日
筋腱付着部障害(筋腱付着部症) 松井智裕 恩賜財団済生会Webサイト 2021年11月6日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
慢性腰痛症は高齢者の日常生活を大きく損ない、生活の質低下の重大な要因となる。その症状は、腰部の持続的鈍痛、重圧感と、動作開始時の強度の疼痛が主体をなす。本発明の発明者は、整形外科医として長年にわたって臨床に携わった経験から、毎日の長時間にわたるデスクワーク、特定の箇所の筋肉の使い過ぎ、加齢等に起因して、患者の背部、腰部、腰仙部、臀部等に筋付着部障害を起こしている場合が多いことに気が付いた。そのような場合には、痛みが発生している箇所を指圧することによって痛みを和らげることができる。しかし、指圧の効果は一時的であって持続性がないし、患者が身体の背部、腰部、腰仙部、臀部等に自分で指圧を加えることは、実際上困難である。このような状況下で、患者が体の背部、腰部、腰仙部、臀部等に生じた筋付着部障害に起因する痛みの発生を自分で簡単な器具を用いて容易に解消又は和らげることができる方法・手段が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の発明者は鋭意検討した結果、ベルトにパッドを取り付けて患者の体に巻き付けて装着して、痛みが生じている箇所(トリガーポイント)にパッドを当てて適度な力で一定時間継続的に圧迫すると、患者の背部、腰部、腰仙部、臀部等に生じる痛みを驚くほど効果的に鎮めることができることを発見した。さらに、パッドでトリガーポイントに圧迫を加えることにより激痛が低減し又は消失した後に、圧迫強度を弱めた状態でパッドと通常の腰痛ベルトとを併用することにより、より一層の疼痛低減と、活動性増加効果が得られることを発見した。
【0009】
上記発見に基づいて、本発明の発明者は、患者の体の筋付着部に生じたトリガーポイントを継続的に圧迫することによって筋付着部障害を改善することができるトリガーポイント圧迫ベルトであって、前記トリガーポイント圧迫ベルトは、
患者の体に巻き付けて装着することができる所定の長さと幅を有する可撓性ベルトと、
患者の体の筋付着部を体に対して垂直方向に圧迫することができるトリガーポイントパッド、を備え、
前記可撓性ベルトは、ベルトの長手方向略中央部にパッド取付け部を有すると共に、ベルトの端部に留め具を備えており、前記可撓性ベルトを患者の身体に巻き付けた状態で、前記留め具を用いて巻き付け強さを維持しながら固定することが可能なように構成されており、
前記トリガーポイントパッドは、サイズ、形状、又は材質が異なる複数の種類のパッドの中から前記患者の患部の症状に合わせて選択されたパッドが前記可撓性ベルトの長手方向の略中央部に位置するパッド取付け部に取付られて構成されており、
前記可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて装着し、前記トリガーポイントパッドを前記患者のトリガーポイントに当てた状態で、前記患者の体に巻き付けられた前記可撓性ベルトの締め付け強さを調節して前記留め具を用いて固定することによって、前記トリガーポイントパッドが前記患者のトリガーポイントを調節された強さで垂直方向に継続的に圧迫することができる、
前記トリガーポイント圧迫ベルト、という発明に到達した。
【0010】
本発明の発明者はさらに、患者の体の筋付着部に生じたトリガーポイントを継続的に圧迫することによって筋付着部障害を改善することができるトリガーポイント圧迫ベルトセットであって、前記セットは、
患者の体に巻き付けて装着することができる所定の長さと幅を有する可撓性ベルトと、
サイズ、形状、又は材質が異なる複数の種類のパッドを備え、
前記可撓性ベルトは、ベルトの長手方向略中央部にパッド取付け部を有すると共に、ベルトの端部に留め具を備えており、患者の身体に前記可撓性ベルトを巻き付けた状態で、前記留め具を用いて巻き付け強さを維持しながら固定することが可能なように構成されており、
前記複数の種類のパッドの中から前記患者の患部の症状に応じて選択されたパッドを前記可撓性ベルトの長手方向の略中央部に位置するパッド取付け部に取付けてトリガーポイントパッドを構成し、
前記可撓性ベルトを患者の体に巻き付けて装着し、前記トリガーポイントパッドを前記患者の体のトリガーポイントに当てた状態で、前記患者の体に巻き付けられた前記可撓性ベルトの締め付け強さを調節して前記留め具を用いて固定することによって、前記トリガーポイントパッドが前記患者のトリガーポイントを調節された強さで垂直方向に継続的に圧迫することができる、
前記トリガーポイント圧迫ベルトセット、という発明に到達した。
(【0011】以降は省略されています)

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