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公開番号2024052486
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023046252
出願日2023-03-23
発明の名称液体組成物、電解質形成用液体組成物、電解質、電気化学素子、二次電池、電解質の製造装置及び電解質の製造方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/0565 20100101AFI20240404BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】優れた機械強度及び柔軟性を有し、高いイオン移動度を有する液体組成物の提供。
【解決手段】6官能以上のウレタンアクリレートと、2官能以上4官能以下のウレタンアクリレート及び無機フィラーのいずれかと、(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルと、重合開始剤と、電解液とを含む液体組成物である。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
6官能以上のウレタンアクリレートと、2官能以上4官能以下のウレタンアクリレート及び無機フィラーのいずれかと、(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルと、重合開始剤と、電解液とを含むことを特徴とする液体組成物。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記2官能以上4官能以下のウレタンアクリレートが2官能ウレタンアクリレートである、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項3】
前記無機フィラーがハイドロタルサイトであり、
前記ハイドロタルサイトの含有量が、前記液体組成物の総量に対して、15質量%以上である、請求項1に記載の液体組成物。
【請求項4】
前記6官能以上のウレタンアクリレートのアクリル当量(重量平均分子量/アクリル基の官能基数)が300以下であり、
前記6官能以上のウレタンアクリレートの含有量が、前記液体組成物の総量に対して、10質量%以上20質量%以下である、請求項1及び3のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項5】
前記2官能以上4官能以下のウレタンアクリレートの重量平均分子量が2,000以上であり、
前記2官能以上4官能以下のウレタンアクリレートの含有量が、前記液体組成物の総量に対して、3質量%以上15質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項6】
前記6官能以上のウレタンアクリレートの含有量(A)と前記2官能以上4官能以下のウレタンアクリレートの含有量(B)の比(A/B)が、1以上4以下である、請求項1から2のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項7】
前記(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルのアクリル基が単官能であり、
前記(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルの重量平均分子量が300以下である、請求項1及び3のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項8】
前記重合開始剤が光重合開始剤である、請求項1及び3のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項9】
粘度が20mPa・s以下である、請求項1及び3のいずれかに記載の液体組成物。
【請求項10】
請求項1及び3のいずれかに記載の液体組成物であって、
電解質を形成するために用いられることを特徴とする電解質形成用液体組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体組成物、電解質形成用液体組成物、電解質、電気化学素子、二次電池、電解質の製造装置及び電解質の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電解コンデンサや電池などの電気化学素子は、スマートフォンやパソコンなどの電気機器用途として需要が拡大しており、前記電気化学素子の中でも特にリチウムイオン二次電池は、高電圧や高容量などの特徴から精力的な開発が行われている。
前記電気化学素子は、一般的に非水系の有機溶剤に電解質塩を溶解させた電解液が用いられており、前記電解液は可燃性であるため、過酷な使用環境において電気化学素子の破損に伴う発火や爆発が懸念されている。また、前記電解液の漏出を防ぐための金属製のパッケージが必要であり、電気化学素子自体の重量が増加するという問題がある。
【0003】
上記問題に対して、電解液を固体化させた固体電解質を用いることで、電解液の漏出の防止等の信頼性に優れ軽量な電気化学素子が提供されているが、電池の用途において固体電解質は、電極との良好な界面の形成が難しく、バルク抵抗の高さなどから充放電の電流密度が限定され、電気容量を向上させにくいという問題がある。
【0004】
前記問題に対して、電解液をマトリックスポリマー内に保持することで、高いイオン移動度を保ちつつ電解液の漏出を防ぐことができる、半固体電解質又はゲル電解質が提供されている。
しかしながら、電解質が液体と固体の中間の特性を有するため電解質の機械強度が不十分であるという問題がある。
【0005】
これに対して、多官能ウレタンアクリレートを用いてマトリックスポリマーを形成することで機械強度を確保する液体組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、優れた機械強度及び柔軟性を有し、高いイオン移動度を有する液体組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段としての本発明の液体組成物は、6官能以上のウレタンアクリレートと、2官能以上4官能以下のウレタンアクリレート及び無機フィラーのいずれかと、(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルと、重合開始剤と、電解液とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた機械強度及び柔軟性を有し、高いイオン移動度を有する液体組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置における液体吐出ヘッドの一例を示す概略分解図である。
図2は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置における液体吐出ヘッドの流路構成の一例を示す説明図である。
図3は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置における液体吐出ヘッドの流路構成の一例を示す断面斜視図である。
図4は、ノズル面の形状が平行四辺形であるノズル板を備えた液体吐出ヘッドの一例を示す概略図である。
図5は、図4の液体吐出ヘッドを複数並べた状態の一例を示す概略図である。
図6は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置の一例を示す模式図である。
図7は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置の他の一例を示す模式図である。
図8は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置の他の一例を示す模式図である。
図9は、本発明の電解質の製造方法を行うための電解質の製造装置の他の一例を示す模式図である。
図10Aは、ドラム状の中間転写体を用いた電解質の製造装置の一例を示す概略図である。
図10Bは、無端ベルト状の中間転写体を用いた電解質の製造装置の一例を示す概略図である。
図11は、リチウム二次電池に用いられる正極の一例を示す概略図である。
図12は、リチウム二次電池に用いられる負極の一例を示す概略図である。
図13は、電気化学素子としてのリチウム二次電池の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(液体組成物)
本発明の液体組成物は、6官能以上のウレタンアクリレートと、2官能以上4官能以下のウレタンアクリレート及び無機フィラーのいずれかと、(ポリ)エチレングリコールのアクリル酸エステルと、重合開始剤と、電解液とを含み、更に必要に応じてその他の成分を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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