特許ウォッチ

公開番号2024051989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158407
出願日2022-09-30
発明の名称細胞製造の支援システム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/34 20060101AFI20240404BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞製造システムの異常に関する情報を簡便に取得することができる細胞製造の支援システムを提供すること。
【解決手段】細胞の製造に関する動作を行う細胞製造システムから発生する音波を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された音波に少なくとも基づいて、前記細胞製造システムの異常に関する情報を取得する取得手段と、を有する細胞製造の支援システム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
細胞の製造に関する動作を行う細胞製造システムから発生する音波を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された音波に少なくとも基づいて、前記細胞製造システムの異常に関する情報を取得する取得手段と、を有する細胞製造の支援システム。
続きを表示（約 750 文字）【請求項２】
前記異常に関する情報は、前記細胞製造システムの異常発生に関する情報、又は前記細胞製造システムの異常の予兆に関する情報である、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項３】
前記取得手段は、前記受信手段で受信された音波の周波数、前記受信手段で受信された音波の位相、及び前記受信手段で受信された音波の強度の少なくともいずれか１つに基づいて、前記異常に関する情報を取得する、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項４】
前記異常に関する情報に基づいて、前記細胞製造システムの異常に関する情報を報知する報知手段を有する、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項５】
前記細胞の製造に用いられる液体を攪拌する攪拌手段を有する、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項６】
前記液体は前記細胞の培養液である、請求項５に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項７】
前記異常に関する情報に基づいて、前記攪拌手段の駆動条件を設定する設定手段を有する、請求項５に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項８】
支持体上に設けられた細胞を剥離する剥離手段を有する、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項９】
前記異常に関する情報に基づいて、前記剥離手段の駆動条件を設定する設定手段を有する、請求項８に記載の細胞製造の支援システム。
【請求項１０】
前記細胞の製造に用いられる液体を、前記細胞を支持する支持体上に分注する分注手段を有する、請求項１に記載の細胞製造の支援システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は細胞製造の支援システムに関する。
続きを表示（約 850 文字）【背景技術】
【０００２】
再生医療で用いられる細胞や、バイオ医薬品等の製造に用いられる細胞を培養する細胞培養が盛んに行われている。
【０００３】
細胞製造システムでは、細胞の製造に関する各種動作が組み込まれた製造システムが提案されている。動作の例としては、例えば、細胞成長時に攪拌、電動ピペットなどで液などの分注、搬送系の駆動、そして細胞の剥離時に振動をさせることがある。これらの動作について、不適切な動作をしているときは細胞の培養を適切に行えない可能性がある。
【０００４】
細胞製品は、その性質上、破壊検査を行うことが困難であるため、標準作業手順書に記載された工程を厳密に遂行することで最終製品の品質を保証している。
【０００５】
細胞製造システムの動作確認は、定期点検において各利用施設及び各製造システムメーカーで決められた項目の点検作業を行っている。
【０００６】
特許文献１には、細胞製品の製造工程を評価可能なシステムとして、評価対象データと記憶された参考データを比較するシステムが提案されている。
【０００７】
特許文献２には、培養中の時間の経過に伴って撮像された細胞の集合体を含む複数の画像を取得し、細胞の状態を評価するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特開２０２１－１００４０１号公報
特開２０１６－１２３３６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
特許文献１に記載のシステムでは、参照データの取得方法が複数提案されており、工程ごとに異なるセンサを設置する必要がある。
【００１０】
また、各種センサは動作が正常に行われているかを確認しており、潜在的な予兆については、検出することが難しい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許