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公開番号2024051646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157923
出願日2022-09-30
発明の名称分散液、化粧料、分散液の製造方法
出願人住友大阪セメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C01G 9/02 20060101AFI20240404BHJP(無機化学)
要約【課題】表面処理紫外線遮蔽粒子を含み、紫外線遮蔽性および透明性に優れる分散液を提供する。
【解決手段】表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子と、シリコーンオイルと、を含む分散液であって、以下の方法で作製された試料液を、動的光散乱式粒子径分布測定装置で測定したときの、累積体積百分率が90%の場合の値(D90)を、累積体積百分率が50%の場合の値(D50)で除した値が2.5以下である、分散液。
(作製方法)前記分散液と、ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンと、前記シリコーンオイルとを含み、前記表面処理された紫外線遮蔽粒子が10質量部、前記ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンが2.8質量部となるように、前記シリコーンオイルで調製した調製液を、ホモジナイザーを用いて、9500rpmで5分間撹拌して、粒度分布測定用の試料液を作製する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子と、シリコーンオイルと、を含む分散液であって、
以下の方法で作製された試料液を、動的光散乱式粒子径分布測定装置で測定したときの、累積体積百分率が90%の場合の値(D90)を、累積体積百分率が50%の場合の値(D50)で除した値が2.5以下である、分散液。
(作製方法)
前記分散液と、ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンと、前記シリコーンオイルとを含み、前記表面処理された紫外線遮蔽粒子が10質量部、前記ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンが2.8質量部となるように、前記シリコーンオイルで調製した調製液を、ホモジナイザーを用いて、9500rpmで5分間撹拌して、粒度分布測定用の試料液を作製する。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記分散液の総質量に対する、前記表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子の含有量が30質量%以上である、請求項1に記載の分散液。
【請求項3】
前記表面処理剤が、加水分解性の表面処理剤を含む、請求項1または2に記載の分散液。
【請求項4】
前記表面処理剤が、下記式(1)で表されるアルコキシシランである、請求項1または2に記載の分散液。


Si(OR



(1)
(R

は、炭素原子数1~18のアルキル基、フルオロアルキル基またはフェニル基、R

は、炭素原子数1~4のアルキル基を示す。)
【請求項5】
請求項1または2に記載の分散液と、化粧品基剤原料と、を含有する化粧料。
【請求項6】
請求項1または2に記載の分散液の製造方法であって、
表面処理剤とアルコールと紫外線遮蔽粒子とを混合して第1の混合液を調製し、前記第1の混合液を分散処理して、表面処理剤で紫外線遮蔽粒子の表面処理を行い、表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子とアルコールとを含有する第2の混合液を調製する工程と、
前記第2の混合液とシリコーンオイルとを混合し、次いで、前記アルコールを加熱により除去する工程と、を有する、分散液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散液、分散液を含有する化粧料、および分散液の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
酸化亜鉛等の紫外線遮蔽粒子は、紫外線遮蔽性に優れ、透明性が高いことが知られている。そのため、紫外線遮蔽粒子は、紫外線遮蔽性と透明性が必要とされる素材の形成材料として用いられる。前記素材としては、例えば、化粧料、紫外線遮蔽フィルム、紫外線遮蔽ガラス等が挙げられる。
【0003】
紫外線遮蔽粒子としては、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子等の金属酸化物粒子が用いられている。これらの金属酸化物粒子は、表面が親水性である。そのため、これらの紫外線遮蔽粒子を化粧料に適用する場合、紫外線遮蔽粒子の表面の性質を化粧品の性状に合わせたり、紫外線遮蔽粒子の触媒活性を抑えたりするために、表面処理剤による紫外線遮蔽粒子の表面処理が行われている。
以下の説明では、表面処理剤で表面処理されて、表面処理剤を表面に有する紫外線遮蔽粒子を、表面処理紫外線遮蔽粒子と称する。
このような表面処理紫外線遮蔽粒子は、そのまま化粧料に混合されたり、分散媒に分散させた分散液の状態で化粧料に混合されたりしている。
【0004】
油性化粧料やエマルションタイプの油相等に紫外線遮蔽粒子を混合する場合には、アルコキシ基を有するシランカップリング剤等で表面処理された紫外線遮蔽粒子が用いられる(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/130632号
特開2007-51188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、表面処理紫外線遮蔽粒子のさらなる紫外線遮蔽性と、表面処理紫外線遮蔽粒子を含む分散液の透明性の向上が求められていた。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、表面処理紫外線遮蔽粒子を含み、紫外線遮蔽性および透明性に優れる分散液を提供することを目的とする。また、前記分散液を含む化粧料を提供することを目的とする。さらに、表面処理紫外線遮蔽粒子を含み、紫外線遮蔽性および透明性に優れる分散液の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子と、シリコーンオイルと、を含む分散液であって、
以下の方法で作製された試料液を、動的光散乱式粒子径分布測定装置で測定したときの、累積体積百分率が90%の場合の値(D90)を、累積体積百分率が50%の場合の値(D50)で除した値が2.5以下である、分散液。
(作製方法)
前記分散液と、ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンと、前記シリコーンオイルとを含み、前記表面処理された紫外線遮蔽粒子が10質量部、前記ポリグリセリル-3-ポリジメチルシロキシエチルジメチコンが2.8質量部となるように、前記シリコーンオイルで調製した調製液を、ホモジナイザーを用いて、9500rpmで5分間撹拌して、粒度分布測定用の試料液を作製する。
[2]前記分散液の総質量に対する、前記表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子の含有量が30質量%以上である、[1]に記載の分散液。
[3]前記表面処理剤が、加水分解性の表面処理剤を含む、[1]または[2]に記載の分散液。
[4]前記表面処理剤が、下記式(1)で表されるアルコキシシランである、[1]または[2]に記載の分散液。


Si(OR



(1)
(R

は、炭素原子数1~18のアルキル基、フルオロアルキル基またはフェニル基、R

は、炭素原子数1~4のアルキル基を示す。)
[5][1]または[2]に記載の分散液と、化粧品基剤原料と、を含有する化粧料。
[6][1]または[2]に記載の分散液の製造方法であって、
表面処理剤とアルコールと紫外線遮蔽粒子とを混合して第1の混合液を調製し、前記第1の混合液を分散処理して、表面処理剤で紫外線遮蔽粒子の表面処理を行い、表面処理剤で表面処理された紫外線遮蔽粒子とアルコールとを含有する第2の混合液を調製する工程と、
前記第2の混合液とシリコーンオイルとを混合し、次いで、前記アルコールを加熱により除去する工程と、を有する、分散液の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表面処理紫外線遮蔽粒子を含み、紫外線遮蔽性および透明性に優れる分散液を提供することができる。また、本発明によれば、前記分散液を含む化粧料を提供することができる。さらに、本発明によれば、表面処理紫外線遮蔽粒子を含み、紫外線遮蔽性および透明性に優れる分散液の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施例1、比較例1~比較例2にて得られた分散液(測定用試料)の分光透過率を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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