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公開番号2024051310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157405
出願日2022-09-30
発明の名称インドールカルボン酸化合物、インドールカルボン酸化合物の混合物、及び分析方法
出願人日本電子株式会社,学校法人日本大学
代理人個人
主分類C07D 209/42 20060101AFI20240404BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明は、メラニンに関連する代謝物の検出又は定量において利用可能な新規化合物を提供する。
【解決手段】例えば、下記式(II)によって表される、安定同位体標識されたインドールカルボン酸化合物を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)によって表される、安定同位体標識されたインドールカルボン酸化合物。
JPEG
2024051310000010.jpg
75
170
[式(I)において、


~X

は、互いに独立に、Cもしくは
13
Cを表し、
Yは、Nもしくは
15
Nを表し、
Mは、H、Na、K、Li、CH

、又はC



を表し、


は、H又はDを表し、


は、H、CH


13
CH

、C



、又は
13




を表し、


は、H、CH


13
CH

、C



、又は
13




を表し、


は、H又はDを表し、


は、H又はDを表す。]
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記式(I)において、


は、H、CH

、又はC



を表し、且つ


は、H、CH

、又はC



を表す
請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物。
【請求項3】
前記式(I)において、


は、H、CH

、又はC



を表し、


は、H、CH

、又はC



を表し、且つ


及びR

のうちのいずれか一方がHである、
請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物。
【請求項4】
前記式(I)において、X

~X

はいずれもCである、請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物。
【請求項5】
前記式(I)において、YはNである、請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物。
【請求項6】


及びR

のいずれか一方又は両方がDを表す、請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物。
【請求項7】
請求項1に記載のインドールカルボン酸化合物を用いる分析方法。
【請求項8】
質量分析を実行することを含む、請求項7に記載の分析方法。
【請求項9】
前記質量分析において、前記インドールカルボン酸化合物が内部標準物質として用いられる、請求項8に記載の分析方法。
【請求項10】
前記質量分析によって、生体試料中のインドールカルボン酸化合物を検出又は定量することを含む、請求項8に記載の分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インドールカルボン酸化合物、2以上のインドールカルボン酸化合物の混合物、及び分析方法に関する。特には、本発明は、安定同位体標識されたインドールカルボン酸化合物、安定同位体標識された2以上のインドールカルボン酸化合物の混合物、及び、当該化合物又は当該混合物を用いる分析方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
メラニンは、メラノサイトで合成される色素である。メラニンはメラノサイトで合成される色素で真性メラニン(eumelanin)と亜メラニン(pheomelanin)の2種類がある。これらの生合成において、種々の代謝物が産生される。このような代謝物の測定に関して、これまでにいくつかの手法が提案されている。
【0003】
例えば下記非特許文献1には、重水素標識真性メラニン(前駆体)代謝物の合成が開示されている。また、下記非特許文献2には、蛍光検出HPLCによる尿中の真性メラニン関連インドール化合物の分析が開示されている。また、下記非特許文献3には、メラノーマ進行のバイオマーカーとしての5-S-cysteinyldopa(以下5-S-CDともいう)及び6-hydroxy-5-methoxyindole-2-carboxylic acid(以下6H5MI2Cともいう)の尿排泄及び血清濃度の正常値中の正常値が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Synthesis of deuterium-labeled eumelanin (precursor) metabolites. Pavel, S.; Muckiet, F. A. J. J. Label. Compd. Radiopharm. 1983, 20, 101-10.
Analysis of eumelanin-related indolic compounds in urine by high-performance liquid chromatography with fluorometric detection. J. Chromatogr. 1986, 375, 392-398.
Normal values of urinary excretion and serum concentration of 5-S-cysteinyldopa and 6-hydroxy-5-methoxyindole-2-carboxylic acid, biochemical markers of melanoma progression. Wakamatsu, K.; Ito, S.; Horikoshi, T. Melanoma Res. 1991, 1, 141-147.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のメラニン合成に関係する各種代謝物は、疾病又は栄養状態のバイオマーカーとして利用できると考えられる。例えば、これらの代謝物を、皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)の病態を把握するために利用することが考えられる。例えば上記非特許文献3には、5-S-CD及び6H5MI2Cをメラノーマのバイオマーカーとして利用することが記載されており、HPLCでの定量法が開発されている。
【0006】
このような代謝物を高感度且つ高分離能で検出又は定量することができれば、バイオマーカーとしての利用価値を高めることができると考えられる。ここで、質量分析法、特にはLC-MS/MS法は、化合物を高感度かつ高分離能を有する手法である。この分析方法を実行するためには、内部標準物質を用意することが求められる。
【0007】
そこで、本発明は、メラニンに関連する代謝物の検出又は定量において利用可能な新規化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、新規インドールカルボン酸化合物を提供する。当該化合物は、例えばメラニンに関連する代謝物の検出又は定量のための質量分析において内部標準物質として利用できる。
【0009】
すなわち、本発明は、以下を提供する。
[1]
下記式(I)によって表される、安定同位体標識されたインドールカルボン酸化合物。
JPEG
2024051310000001.jpg
75
170
[式(I)において、


~X

は、互いに独立に、Cもしくは
13
Cを表し、
Yは、Nもしくは
15
Nを表し、
Mは、H、Na、K、Li、CH

、又はC



を表し、


は、H又はDを表し、


は、H、CH


13
CH

、C



、又は
13




を表し、


は、H、CH


13
CH

、C



、又は
13




を表し、


は、H又はDを表し、


は、H又はDを表す。]
[2]
前記式(I)において、


は、H、CH

、又はC



を表し、且つ


は、H、CH

、又はC
【発明の効果】
【0010】
本発明により、例えばメラニンに関連する代謝物の検出又は定量において利用できる標準物質が提供される。本発明に従う化合物は、例えば、メラニンに関連する代謝物の検出又は定量のための質量分析において内部標準物質として利用できる。これにより、高感度且つ高分離能で、当該代謝物を検出又は定量することが可能となる。
なお、本発明の効果は、ここに記載された効果に限定されず、本明細書内に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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