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公開番号2024050458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023149789
出願日2023-09-15
発明の名称放射線撮影装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類A61B 6/42 20240101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用者の作業性の向上を図った放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】被写体を透過して入射面に入射した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、放射線検出パネルを内包する筐体と、を有する放射線撮影装置であり、筐体は、入射面の法線方向に厚くかつ筐体の一端に設けられた厚肉部と、厚肉部より薄くかつ入射面の法線方向からみて有効撮影領域と少なくとも一部が重なる薄肉部と、を有する。厚肉部に、凹状の把持部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被写体を透過して入射面に入射した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、当該放射線検出パネルを内包する筐体と、を有し、
前記筐体は、前記入射面の法線方向に厚くかつ前記筐体の一端に設けられた厚肉部と、当該厚肉部より薄くかつ前記入射面の法線方向から見て前記有効撮影領域と少なくとも一部が重なる薄肉部と、を有し、
前記厚肉部に、凹状の把持部が設けられている
ことを特徴とする放射線撮影装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記厚肉部は、放射線が入射する側の厚肉入射面と、当該厚肉入射面に対向する厚肉背面と、を有し、
前記把持部は、前記厚肉入射面および前記厚肉背面の少なくともいずれかに設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
【請求項3】
前記把持部は、前記厚肉入射面に設けられた把持部である入射側把持部と、前記厚肉背面に設けられた把持部である背面側把持部と、を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
【請求項4】
前記薄肉部と前記厚肉部の境界に沿った方向の長さが、前記入射側把持部で20mm以上であり、かつ前記背面側把持部で60mm以上である
ことを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
【請求項5】
前記入射側把持部の前記厚肉入射面を起点とした深さより、前記背面側把持部の前記厚肉背面を起点とした深さの方が大きい
ことを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
【請求項6】
前記入射側把持部の前記厚肉入射面を起点とした深さと、前記背面側把持部の前記厚肉背面を起点とした深さと、の和が5mm以上である
ことを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
【請求項7】
前記厚肉部は、前記厚肉入射面および前記厚肉背面をつなぐ厚肉側面を有し、
前記厚肉側面と、前記厚肉背面と、に隣接する凹状の手掛り部が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
【請求項8】
前記手掛り部は、前記把持部と、前記厚肉側面と、に隣接する手掛り面を有する
ことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影装置。
【請求項9】
前記手掛り面は、前記厚肉背面を起点とした深さが、前記把持部の前記深さよりも小さい
ことを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影装置。
【請求項10】
前記薄肉部の入射面と対向する面に対して、前記厚肉背面が傾斜している
ことを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射線撮影装置に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
対象物を透過した放射線の強度分布を検出して放射線画像を得る放射線撮影装置が医療診断の場で広く一般に利用されている。このような放射線撮影装置は、迅速かつ広範囲な部位の撮影を可能にするため、薄型で取り回しがよい撮影装置が求められている。
【0003】
このような課題に対応するために、特許文献1では、放射線検出部の厚さを薄くした放射線撮影装置が記載されている。また、特許文献2には、運搬時の安定性を考慮した把持部が設けられた放射線撮影装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/105706号
特開2011-197641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
放射線撮影装置を用いて患者などの被写体を撮影する際に、例えば、技師などの使用者が放射線撮影装置を被写体の撮影部位に向けて挿入する作業が発生する。挿入作業時には、例えば、被写体と撮影部は衣服や布、撮影部を収納する袋などを介して、撮影装置と接する場合も考えられ、慎重で的確に作業することが求められる可能性がある。
【0006】
特許文献1や特許文献2に記載の放射線撮影装置は、放射線検出部の厚さを薄くすることで、取り回しの向上が期待できる。しかしながら、特許文献1の放射線撮影装置では、例えば、使用者が十分に手指を掛けることができないことがある。また、特許文献2のような把持部を設けるだけでは、被写体と、被写体が仰臥する接地面と、の隙間への挿抜を行う際に、例えば使用者が充分に把持できない可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の放射線撮影装置は、被写体を透過して入射面に入射した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、当該放射線検出パネルを内包する筐体と、を有し、前記筐体は、前記入射面の法線方向に厚くかつ前記筐体の一端に設けられた厚肉部と、当該厚肉部より薄くかつ前記入射面の法線方向から見て前記有効撮影領域と少なくとも一部が重なる薄肉部と、を有し、前記厚肉部に、凹状の把持部が設けられている。
また、本開示の放射線撮影装置は、被写体を透過して入射面に入射した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、当該放射線検出パネルを内包する筐体と、を有し、前記筐体は、前記入射面の法線方向に厚くかつ前記筐体の一端に設けられた厚肉部と、当該厚肉部より薄くかつ前記入射面の法線方向からみて前記有効撮影領域と少なくとも一部が重なる薄肉部と、を有し、前記薄肉部が有する複数の辺のうち、前記厚肉部と対向する辺における少なくとも一部に、前記薄肉部の端部において傾斜する傾斜部を有する。
また、本開示の放射線撮影装置は、放射線発生装置からの放射線を被写体に照射し、前記被写体を透過した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを内包する筐体と、を有する放射線撮影装置であって、前記筐体は、前記有効撮影領域に対して放射線入射方向で重なる薄肉部と、前記薄肉部よりも放射線入射方向に沿って厚みがある厚肉部と、前記薄肉部と前記厚肉部との境界領域に前記薄肉部と前記厚肉部の境界を認識させるための認識部と、を有する。
また、本開示の放射線撮影装置は、放射線の入射面を構成する前面、前記前面と対向するように配置される背面、および、前記前面と前記背面とを接続する側面を有する筐体と、前記筐体に収容される放射線検出パネルと、を備えた放射線撮影装置であって、前記筐体の前記前面および前記背面のうちの少なくともいずれか一方に、動摩擦係数が0.15以下の低摩擦領域が設けられる。
また、本開示の放射線撮影装置は、放射線発生装置からの放射線を被写体に照射し、前記被写体を透過した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルを内包する筐体と、を有する放射線撮影装置であって、前記筐体は、前記有効撮影領域に対して放射線入射方向で重なる薄肉部と、前記薄肉部よりも放射線入射方向に沿って厚みがある厚肉部と、を有し、前記厚肉部は、前記有効撮影領域を認識させるための認識部が設けられている。
また、本開示の放射線撮影装置は、入射した放射線を検出する有効撮影領域を有する放射線検出パネルと、前記放射線が入射する入射面を有し、前記放射線検出パネルを内包する筐体と、を備え、前記筐体は、前記入射面における法線方向に第1の厚みを有し、前記法線方向から見て前記有効撮影領域を含む第1の厚み部と、前記法線方向に前記第1の厚みよりも厚い第2の厚みを有し、前記法線方向から見て前記有効撮影領域を含まない第2の厚み部と、前記第1の厚み部と前記第2の厚み部とを接合する厚み変化部と、を有し、前記厚み変化部の少なくとも一部の領域に当該厚み変化部に接して設けられ、前記法線方向に突出した突起状の補強部を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、使用者の作業性を向上させる放射線撮影装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第1の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第1の実施形態に係る放射線撮影装置の厚肉部の平面図である。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の把持部の部分断面図である。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の厚肉部の部分断面図である。
第2の実施形態に係る放射線撮影装置の把持部の平面図である。
第3の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第3の実施形態に係る放射線撮影装置の把持部の構成を示す斜視図である。
第3の実施形態に係る放射線撮影装置の把持部の断面図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の断面図と拡大図を示す図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置において、薄肉端部の構成例を示す図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置において、薄肉端部の構成例を示す図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の他の一例を示す図である。
第4の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の他の一例を示す図である。
第5の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第5の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の断面図と拡大図を示す図である。
第5の実施形態に係る放射線撮影装置において、薄肉端部の構成例を示す図である。
第5の実施形態に係る放射線撮影装置において、薄肉端部の構成例を示す図である。
第6の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第6の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の断面図と拡大図を示す図である。
第6の実施形態に係る放射線撮影装置において、薄肉端部の構成例を示す図である。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す平面図である。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置において、隅部の変形例1を示す図である。
第7の実施形態に係る放射線撮影装置において、筐体の変形例2を示す図である。
第8の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第8の実施形態に係る放射線撮影装置において、溝の変形例1を示す図である。
第9の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第9の実施形態に係る放射線撮影装置において、凸部の変形例1を示す図である。
第10の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第10の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第10の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示し断面図である。
第10の実施形態に係る放射線撮影装置の変形例を示す図である。
第11の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第12の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第12の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第12の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の変形例1を示す図である。
第12の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の変形例2を示す図である。
第13の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第13の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の変形例1を示す図である。
第14の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第15の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第15の実施形態に係る放射線撮影装置の構成の変形例1を示す図である。
第16の実施形態に係る放射線撮影装置の外観の一例を示す図である。
第17の実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す図である。
第17の実施形態に係る放射線撮影装置を背面の側から見た図である。
第17の実施形態に係る放射線撮影装置において、背面の側から見た内部構成の一例を示す図である。
第17の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第18の実施形態に係る放射線撮影装置において、背面の側から見た内部構成の一例を示す図である。
第18の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
第19の実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す図である。
第19の実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の各実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。ただし、本開示の各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。なお、本明細書では、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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