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公開番号2024050353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157188
出願日2022-09-29
発明の名称印刷物
出願人小林クリエイト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06K 19/06 20060101AFI20240403BHJP(計算;計数)
要約【課題】シンボルの読取りが赤外光の反射率では容易で、可視光の反射率では困難であり、かつ低廉に製造可能な印刷物を提供する。
【解決手段】基材2の表面に、明色部と暗色部とからなる隠蔽パターン8を赤外光非吸収材によって形成し、さらに、隠蔽パターン8の上に重なるように、赤外光を吸収しない明色部と、赤外光を吸収する暗色部とからなるシンボル7を赤外光吸収材によって形成する。そして、シンボル7の位置検出パターン10を構成する明色部の一部に、隠蔽パターン8の暗色部を重ねるよう構成する。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
基材の表面に形成された隠蔽パターンの上に重なるように、シンボルが形成された印刷物であって、
前記シンボルは、
赤外光吸収材によって形成された、赤外光を吸収しない明色部と、赤外光を吸収する暗色部からなるパターンであり、
前記明色部と前記暗色部のパターンによってデータを記録するデータ記録部と、前記シンボルの位置を特定するために、前記明色部と前記暗色部が所定のパターンで形成される位置検出パターンとを備え、
前記隠蔽パターンは、赤外光非吸収材によって形成された、赤外光を吸収しない明色部と、赤外光を吸収しない暗色部からなるパターンであり、
前記位置検出パターンを構成する前記シンボルの前記明色部の一部に、前記隠蔽パターンの前記暗色部が重なっていることを特徴とする印刷物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記シンボルは、マトリクス型の二次元シンボルであって、
前記シンボルの前記位置検出パターンは、前記明色部からなる明色矩形部と、当該明色矩形部の内外に同心状に隣接する、前記暗色部からなる暗色矩形部とを含み、
前記隠蔽パターンの暗色部が、前記明色矩形部の少なくとも一辺を横切るように重なっていることを特徴とする請求項1に記載の印刷物。
【請求項3】
前記隠蔽パターンは、ドットパターン及び/又はチェッカーパターンを含み、
前記シンボルの少なくとも前記データ記録部に、前記ドットパターン及び/又はチェッカーパターンが重なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷物。
【請求項4】
少なくとも前記シンボル及び前記隠蔽パターンの形成部位が、赤外光を透過する透明なラミネートフィルムによって表面被覆されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷物。
【請求項5】
前記隠蔽パターンの明色部に、明色又は透明の赤外光非吸収材からなる層が形成され、
前記隠蔽パターンの暗色部に、暗色の赤外光非吸収材からなる層が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷物。
【請求項6】
前記隠蔽パターンは、透明な赤外光非吸収材からなる透明被覆層によって覆われており、
前記シンボルの全体が、前記透明被覆層の上に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を記録するシンボルが印刷された印刷物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
バーコードやQRコード(登録商標)などのシンボルは、様々な印刷物に印刷されている。一般的なシンボルは、読取プログラムが広く流通しており、読取プログラムをインストールした携帯端末を用いれば、シンボルの記録情報を読み取ることができる。これに対して、シンボルの秘匿性を高めるために、赤外光吸収材で形成したシンボルを、赤外光非吸収材で形成した黒塗りパターン(黒色の塗り潰しパターン)で隠蔽した印刷物が提案されている(例えば、特許文献1,2)。これらの印刷物では、黒塗りパターンによってシンボル全体が黒色を呈するため、可視光の反射強度に基づいてシンボルを識別する携帯端末のシンボル読取プログラムでは、シンボルを読み取りづらくなる。一方で、赤外光の反射強度に基づいてシンボルを識別する専用装置であれば、黒塗りパターンに阻害されることなく、シンボルの記録情報を確実に読み取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平04-026922号公報
特開2013-001077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の印刷物では、可視光の反射強度に基づくシンボルの読取りを十分に防止できないという問題がある。具体的には、特許文献1の印刷物では、赤外光吸収材からなるシンボルが、赤外光非吸収材からなる黒塗りパターンの上に形成されるため、シンボルの明色部と暗色部は、同じ黒色でも、材質の違いによって、色味や光沢がわずかに相違している。このため、上記特許文献1の印刷物では、携帯端末などによって、可視光の反射強度に基づいてシンボルの読取りを試みた場合に、色味や光沢度のわずかな違いから生じる反射強度の差に基づいて、シンボルの明暗パターンが識別される場合がある。
【0005】
一方、上記特許文献2の印刷物は、特許文献1の印刷物に比べて製造コストが高くなりがちである。具体的には、シンボルの記録情報が一枚ずつ相違する印刷物の場合、上記特許文献1の構成では、黒塗りパターンを印刷機で形成した後に、シンボルのみをプリンタで個別に形成できるが、上記特許文献2の構成は、黒塗りパターンは、基本的にシンボルのプリント後に形成する必要があるため、印刷機で形成しづらいためである。黒塗りパターンの下に感熱発色層を配設すれば、黒塗りパターンを印刷機で形成した後に、シンボルを個別にサーマルプリント可能となるが、かかる構成では、感熱発色層の分だけ用紙が高額となる。
【0006】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、可視光の反射強度に基づくシンボルの読取りを確実に防止でき、かつ低廉に製造可能な印刷物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基材の表面に形成された隠蔽パターンの上に重なるように、シンボルが形成された印刷物であって、前記シンボルは、赤外光吸収材によって形成された、赤外光を吸収しない明色部と、赤外光を吸収する暗色部からなるパターンであり、前記明色部と前記暗色部のパターンによってデータを記録するデータ記録部と、前記シンボルの位置を特定するために、前記明色部と前記暗色部が所定のパターンで形成される位置検出パターンとを備え、前記隠蔽パターンは、赤外光非吸収材によって形成された、赤外光を吸収しない明色部と、赤外光を吸収しない暗色部からなるパターンであり、前記位置検出パターンを構成する前記シンボルの前記明色部の一部に、前記隠蔽パターンの前記暗色部が重なっていることを特徴とする印刷物である。ここで、本発明に係る位置検出パターンを構成する明色部には、位置検出パターンを分離するために、位置検出パターンを囲繞するよう設けられる1セル分の明色部を含む。
【0008】
発明者の研究によれば、かかる構成とすれば、携帯端末などによる、可視光の反射強度に基づくシンボルの読取りを、上記特許文献1の構成よりも確実に防止できる。これは、本発明では、シンボルの位置検出パターンにおいて、シンボルの明色部と隠蔽パターンの明色部が重なる部分が明色を呈するため、シンボルの可視光の反射強度を測定したときに、明色を呈する部分と暗色を呈する部分との反射光のコントラストが高くなり、シンボルの暗色部と隠蔽パターンの暗色部との反射光の微差が軽視されて、シンボルの暗色部と隠蔽パターンの暗色部が区別されなくなるため、シンボルの位置検出パターンが従来構成よりも検出困難となり、シンボルを検出困難となるためと考えられる。
また、本発明の印刷物は、シンボルが隠蔽パターンの上に形成されるため、隠蔽パターンを印刷機で形成した後に、プリンタを用いてシンボルを隠蔽パターンの上に形成する方法により製造できる。このため、本発明は、上記特許文献2の構成に比べて、低廉に製造できるという利点もある。
【0009】
本発明に係る隠蔽パターンの明色部と暗色部は、シンボルの暗色セルと重ならない部分において、夫々明色と暗色を呈するものであれば足りる。ただし、明色部の色と暗色部の色は、コントラストが高くなる色にすることが望ましい。このため、本発明に係る明色部は、白色または白色の近似色であることが望ましく、暗色部は、黒色または黒色の近似色であることが望ましい。また、本発明に係る赤外光吸収材と赤外光非吸収材は、赤外光の特定帯域において吸収特性と非吸収特性を具備するものであれば足り、赤外領域全般に亘る吸収特性と非吸収特性を具備するものでなくても構わない。
【0010】
位置検出パターンにおいて、シンボルの明色部に対して、隠蔽パターンの暗色部が重なる割合は特に限定されないが、発明者は、少なくとも位置検出パターンの明色部の8%~67%に対して、隠蔽パターンの暗色部を重ねた場合に、位置検出パターン全体に黒塗りパターンを重ねた場合よりも、可視光の反射強度に基づくシンボルの読取りを確実に防止できることを確認している。
(【0011】以降は省略されています)

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