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公開番号2024050289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157085
出願日2022-09-29
発明の名称画像形成装置
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G03G 15/16 20060101AFI20240403BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】たとえ転写部材及び記録シートの電気抵抗値が想定電気抵抗値よりも高くなっても、画像の飛び散りを効果的に防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、像担持体(3)の転写部材(61,62)との転写位置TNより回転方向(R1)における上流側の位置でトナー像Tが形成された像担持体(3)に光を照射する転写前除電光源16と、転写前除電光源16に電力を供給する転写前除電電源17と、を備え、転写電源18から転写部材(61,62)に所定の電力を供給したときの像担持体(3)と転写部材(61,62)との間の電圧値と電流値との関係に基づいて、転写前除電電源17の出力及び転写電源18の出力のうちの少なくとも転写前除電電源17の出力を設定する設定モードを実行可能とされている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸線回りの所定の回転方向に回転されてトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体に形成された前記トナー像を記録シートに転写する転写部材と、
前記転写部材に電力を供給する転写電源と、
を備えた画像形成装置であって、
前記像担持体の前記転写部材との転写位置より前記回転方向における上流側の位置で前記トナー像が形成された前記像担持体に光を照射する転写前除電光源と、
前記転写前除電光源に電力を供給する転写前除電電源と、
を備え、
前記転写電源から前記転写部材に所定の電力を供給したときの前記像担持体と前記転写部材との間の電圧値と電流値との関係に基づいて、前記転写前除電電源の出力及び前記転写電源の出力のうちの少なくとも前記転写前除電電源の出力を設定する設定モードを実行可能とされている、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記設定モードは、第1設定モードを含み、
前記第1設定モードは、
非画像形成時に、前記転写電源から前記転写部材に一定の定電流制御用電流値の電流が流れるように前記転写電源に対して定電流制御を行い、前記定電流制御を行っているときの前記像担持体と前記転写部材との間の電圧値を測定電圧値として測定し、
前記測定電圧値が絶対値で第1基準電圧値以下の場合に、画像形成時での前記転写電源に対する前記定電流制御用電流値を基準電流値に設定し、かつ、前記転写前除電電源の出力を基準出力値に設定し、
前記測定電圧値が絶対値で前記第1基準電圧を超える場合に、前記画像形成時での前記転写電源に対する前記定電流制御用電流値を絶対値で前記基準電流値よりも小さい設定電流値に設定し、かつ、前記転写前除電電源の出力を絶対値で前記基準出力値よりも大きい設定出力値に設定し、
前記画像形成時に、前記転写電源に対して前記第1設定モードで設定した電流値で前記定電流制御を行い、かつ、前記転写前除電電源から前記第1設定モードで設定した出力値を出力することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
温度及び湿度を検知する環境検知部をさらに備え、
前記環境検知部にて検知した温度及び湿度に基づいて、前記設定モードを実行するか否かを判定する、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
電源が入れられたときから画像形成動作に備える準備状態になるまでの間に前記第1設定モードを実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項2又は請求項4に記載の画像形成装置であって、
電源が入れられたときから画像形成動作に備える準備状態になるまでの間に前記転写電源から前記転写部材に画像形成時の極性とは逆極性の所定の電力を供給して前記転写部材に付着したトナーを除去する第1クリーニング動作を実施する構成とされ、
前記第1クリーニング動作を利用して前記第1設定モードを行う、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
画像形成動作が終了した後に前記第1設定モードを実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項2又は請求項6に記載の画像形成装置であって、
画像形成動作が終了した後に前記転写電源から前記転写部材に画像形成時の極性とは逆極性の所定の電力を供給して前記転写部材に付着したトナーを除去する第2クリーニング動作を実施する構成とされ、
前記第2クリーニング動作を利用して前記第1設定モードを行う、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記設定モードは、第2設定モードを含み、
前記第2設定モードは、
画像形成時に、前記転写電源から前記転写部材に一定の定電流制御用電流値の電流が流れるように前記転写電源に対して定電流制御を行い、前記定電流制御を行っているときの前記像担持体と前記転写部材との間の電圧値を測定電圧値として測定し、
前記測定電圧値が絶対値で第2基準電圧値以下の場合に、前記画像形成時での前記転写電源に対する前記定電流制御用電流値を基準電流値に設定し、かつ、前記転写前除電電源の出力を基準出力値に設定し、
前記測定電圧値が絶対値で前記第2基準電圧を超える場合に、前記画像形成時での前記転写電源に対する前記定電流制御用電流値を絶対値で前記基準電流値よりも小さい設定電流値に設定し、かつ、前記転写前除電電源の出力を絶対値で前記基準出力値よりも大きい設定出力値に設定し、
前記画像形成時に、前記転写電源に対して前記第2設定モードで設定した電流値で前記定電流制御を行い、かつ、前記転写前除電電源から前記第2設定モードで設定した出力値を出力することを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複写機、複合機、プリンター及びファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
回転軸線回りの所定の回転方向に回転されてトナー像が形成される像担持体(感光体ドラム)と、像担持体に形成されたトナー像を用紙等の記録シートに転写する転写部材(例えば転写ローラ及び転写ベルト)と、転写部材に電力を供給する転写電源と、を備えた従来の画像形成装置では、通常、画像形成時に、転写電源から転写部材に一定の定電流制御用電流値の電流が流れるように転写電源に対して定電流制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-175593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような画像形成装置においては、周囲環境(例えば温度、湿度)等によって転写部材及び記録シートの電気抵抗値が高くなり、転写部材及び記録シートの電気抵抗値が想定電気抵抗値よりも高くなることがある。そうすると、転写部材及び記録シートの電気抵抗値が想定電気抵抗値以下にあるときに比べて、像担持体と転写部材との間の電位差が大きくなり、記録シートに形成されるトナー像における画像(例えば文字)の周囲にトナーが飛散する現象(いわゆる画像の飛び散り)が発生する。このことは、周囲環境が低温低湿の場合に特に顕著となる。
【0005】
そこで、本開示は、たとえ転写部材及び記録シートの電気抵抗値が想定電気抵抗値よりも高くなっても、画像の飛び散りを効果的に防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本開示に係る画像形成装置は、回転軸線回りの所定の回転方向に回転されてトナー像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された前記トナー像を記録シートに転写する転写部材と、前記転写部材に電力を供給する転写電源と、を備えた画像形成装置であって、前記像担持体の前記転写部材との転写位置より前記回転方向における上流側の位置で前記トナー像が形成された前記像担持体に光を照射する転写前除電光源と、前記転写前除電光源に電力を供給する転写前除電電源と、を備え、前記転写電源から前記転写部材に所定の電力を供給したときの前記像担持体と前記転写部材との間の電圧値と電流値との関係に基づいて、前記転写前除電電源の出力及び前記転写電源の出力のうちの少なくとも前記転写前除電電源の出力を設定する設定モードを実行可能とされている、ことを特徴とする。
【0007】
なお、特許文献1は、少なくとも像担持体におけるシートの先端に位置する非画像領域に対応する領域を転写前除電手段で除電して該領域の電位を低下させることで、自然剥離に近い状態で像担持体からシートを剥離する画像形成装置を開示しているが、転写部材及び記録シートの電気抵抗値の高抵抗化による画像の飛び散りを防止するようにはなっていない。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、たとえ転写部材及び記録シートの電気抵抗値が想定電気抵抗値よりも高くなっても、画像の飛び散りを効果的に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る画像形成装置を正面から視た概略断面図である。
図1に示す画像形成装置における画像形成部部分を概略的に示す模式図である。
図1に示す画像形成装置の制御構成を示すシステムブロック図である。
各環境での転写部材の電気抵抗値の変化の一例を模式的に示すグラフである。
設定モードにおいて環境変化に応じた定電流制御用電流値の変更例を示すグラフである。
転写電源から転写部材に供給する電力を小さくしたときの転写前除電電源の出力と転写効率との関係の一例を示すグラフである。
非画像形成時において第1設定モードの一例を実行している様子を概略的に示す模式図である。
第1設定モードの第1基準電圧値と転写前除電電源の出力との関係の一例を示すグラフである。
記憶部に予め記憶されている設定テーブルを示す図表である。
画像形成時において第2設定モードの一例を実行している様子を概略的に示す模式図である。
第2設定モードの第2基準電圧値と転写前除電電源の出力との関係の一例を示すグラフである。
第1設定モードの制御例1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第2設定モードの制御例2の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
記憶部に予め記憶されている環境テーブルを示す図表である。
第1設定モードと第2設定モードとを組み合わせた制御例3の処理の流れの一例の前半部分を示すフローチャートである。
第1設定モードと第2設定モードとを組み合わせた制御例3の処理の流れの一例の後半部分を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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