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公開番号2024049655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156004
出願日2022-09-29
発明の名称吸収性物品用吸収体、及び吸収性物品
出願人大王製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類A61F 13/53 20060101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】広葉樹パルプ繊維を含んでいても、吸収性物品使用時の液戻りが良好に抑制された吸収性物品を提供可能な吸収性物品用吸収体を提供する。
【解決手段】吸収性物品用吸収体が、針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを含有するパルプ繊維と、高吸水性ポリマーとを含む広葉樹パルプ繊維含有吸収体を含む、吸収性物品用吸収体であって、前記広葉樹パルプ含有吸収体の全パルプ繊維において、繊維長0.5mm以上1.1mm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で40%以上であり、繊維幅10μm以上35μm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で90%以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを含有するパルプ繊維と、高吸水性ポリマーとを含む広葉樹パルプ繊維含有吸収体を含む、吸収性物品用吸収体であって、
前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体の全パルプ繊維において、繊維長0.5mm以上1.1mm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で40%以上であり、繊維幅10μm以上35μm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で90%以上である、吸収性物品用吸収体。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体における、前記針葉樹パルプ繊維に対する前記広葉樹パルプ繊維の質量比が25/75以上38/62以下である、請求項1に記載の吸収性物品用吸収体。
【請求項3】
前記広葉樹パルプ繊維の原料木材におけるアカシア材の含有量が5質量%以上95質量%以下である、請求項1に記載の吸収性物品用吸収体。
【請求項4】
前記繊維長0.5mm以上1.1mm未満のパルプ繊維を0.02mm間隔で測定した時における平均繊維長が0.5mm以上0.8mm以下であり、且つ標準偏差σが0.58mm以下であり、
前記繊維幅10μm以上35μm未満のパルプ繊維を1μm間隔で測定した時における平均繊維幅が15μm以上30μm以下であり、且つ標準偏差σが2.9μm以下である、請求項1に記載の吸収性物品用吸収体。
【請求項5】
吸収性物品を装着した場合に装着者の肌に対向する側となる肌側と、前記肌側と反対側の非肌側とを有し、
前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体を前記肌側に含む、請求項1に記載の吸収性物品用吸収体。
【請求項6】
別体の2層以上で構成され、
前記肌側に位置する肌側層が前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体からなる、請求項5に記載の吸収性物品用吸収体。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品用吸収体を備えた吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品用吸収体、及び吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー(おりものシート)等の吸収性物品において、液を吸収して保持する機能を主として担うのは、吸収性物品の内部に配置された吸収体(吸収性コア等ともいう)である。吸収体は、一般に、パルプ繊維と高吸水性ポリマーとを含む。パルプ繊維の原料となる木材パルプとしては、針葉樹由来のパルプが多く用いられてきたが、近年、広葉樹由来のパルプの利用も検討されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-014646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
広葉樹由来のパルプは針葉樹由来のパルプに比べて比較的安価であるのでコスト面で有利である。しかしながら、広葉樹由来のパルプ繊維(広葉樹パルプ繊維)は、針葉樹由来のパルプ繊維(針葉樹パルプ繊維)に比べて少なくとも繊維長が短い。そのため、吸収体中の広葉樹パルプ繊維の割合が大きい場合、吸収容量及び吸収速度が低下する等の傾向が見られるので、吸収性物品をある程度長期にわたり使用する場合、吸収性物品における液戻り(一旦、吸収された液が再び肌側に滲出する現象)が生じ得る。このような液戻りはかぶれの原因になり得る。よって、広葉樹パルプ繊維を含有していても、液戻りが抑制された吸収体の構成が求められている。
【0005】
よって、本発明の一態様は、広葉樹パルプ繊維を含んでいても、吸収性物品使用時の液戻りが良好に抑制された吸収性物品を提供可能な吸収性物品用吸収体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様による吸収性物品用吸収体は、針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを含有するパルプ繊維と、高吸水性ポリマーとを含む広葉樹パルプ繊維含有吸収体を含む、吸収性物品用吸収体であって、前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体の全パルプ繊維において、繊維長0.5mm以上1.1mm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で40%以上であり、繊維幅10μm以上35μm未満のパルプ繊維の割合が質量基準で90%以上である。
【0007】
上記第一の態様によれば、吸収体に含まれるパルプ繊維が、針葉樹由来のパルプ繊維(針葉樹パルプ繊維)と広葉樹由来のパルプ繊維(広葉樹パルプ繊維)とを含んでいる。上述のように、広葉樹パルプ繊維は、針葉樹パルプ繊維に比べて、繊維長が短く且つ繊維幅(若しくは繊維径)が小さいので、毛管現象による繊維の液保持能は高いものの、吸収容量及び吸収速度が低下する傾向がある。しかしながら、本態様によれば、針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを組み合わせることで、吸収体の吸収容量及び吸収速度を確保しつつ、毛管現象による繊維の液保持能も有することができるので、吸収体及び当該吸収体を用いて構成される吸収性物品の液戻り(液の逆戻りともいう)の抑制効果を向上できる。さらに、本発明者らは、所定の繊維長のパルプ繊維の割合を所定範囲内に収め、且つ所定の繊維幅のパルプ繊維の割合を所定範囲に収めることによって、上述の液戻り抑制効果を一層向上できることを見出した。
【0008】
また、広葉樹パルプ繊維は繊維長が短いこと等から、広葉樹パルプ繊維を含むパルプシートの解繊性(若しくは粉砕性)は劣る傾向がある、すなわち、吸収体の製造のためにパルプシートを解繊(粉砕)してフラッフパルプにする際にほぐし難い傾向がある。これに対し、本態様によって、針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを組み合わせた上、所定の繊維長のパルプ繊維の割合を所定範囲内に収め、且つ所定の繊維幅のパルプ繊維の割合を所定範囲に収めるという本形態の構成によって、解繊性も改善される。
【0009】
さらには、一般に、広葉樹パルプ繊維は繊維長が短いこと等から、広葉樹パルプ繊維を含むパルプシートから吸収体を製造する工程における作業性が低下しやすい、すなわち、パルプシート粉砕時に生じる粉状体(紙粉)が舞いやすく、またパルプ繊維が装置に堆積しやすい等の現象が生じ易い。これに対し、本態様により、針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維とを組み合わせた上、所定の繊維長のパルプ繊維の割合を所定範囲内に収め、且つ所定の繊維幅のパルプ繊維の割合を所定範囲に収めるという本形態の構成によって、吸収体製造工程における作業性も向上できる。
【0010】
本発明の第二の態様では、前記広葉樹パルプ繊維含有吸収体における、前記針葉樹パルプ繊維に対する前記広葉樹パルプ繊維の質量比が25/75以上38/62以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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