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公開番号2024049407
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2021029279
出願日2021-02-25
発明の名称難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維複合体
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類D01F 6/54 20060101AFI20240403BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】紡績性の優れ、明度の高い難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維複合体を提供する。
【解決手段】本発明は、アクリル系共重合体100質量部に対して粒子径が0.3μm以上であるマグネシウム化合物を1~15質量部含有し、燃焼時の一酸化炭素濃度が0.004%未満となる難燃性アクリル系合成繊維及び難燃性繊維複合体に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系共重合体100質量部に対して粒子径が0.3μm以上であるマグネシウム化合物を1~15質量部含有し、燃焼時の一酸化炭素濃度が0.004%未満となることを特徴とする難燃性アクリル系合成繊維。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記マグネシウム化合物の粒子径が0.3μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項3】
前記マグネシウム化合物のモース硬度が5未満であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項4】
前記マグネシウム化合物が水酸化マグネシウムであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項5】
前記水酸化マグネシウムがシランカップリング処理をされていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項6】
前記アクリル系共重合体がアクリロニトリル30~70質量%、塩化ビニル及び/または塩化ビニリデンを70~30質量%含むことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項7】
前記アクリル系共重合体がアクリロニトリル30~70質量%、塩化ビニルを70~30質量%含むことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項8】
前記アクリル系合成繊維の明度が85以上であることを特徴とする請求項1~7いずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の難燃性アクリル系合成繊維を含むことを特徴とする難燃性繊維複合体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高い難燃性を有する難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維複合体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アクリル系繊維等のハロゲン含有繊維の難燃化は、難燃剤としてアンチモン化合物を1~50質量部程度含有させる方法が一般的である(例えば、特許文献1)。また、アンチモン化合物以外のハロゲン含有繊維に難燃性を付与する化合物として錫酸亜鉛化合物を用いることが行われている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平4-18050号公報
特開平10-001822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アンチモン化合物や錫化合物の場合、これらの化合物の溶出や排出による環境への影響が懸念されており、さらにはこれらの化合物の添加により紡績性が劣るという課題があり、改善の余地があった。また、錫化合物を添加した繊維は着色し、明度の観点から課題が残っていた。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するため、環境への影響が懸念されず、高い難燃性を有し、紡績性の優れ、着色の少ない高い難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維集合体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、アクリル系共重合体100質量部に対して粒子径が0.3μm以上であるマグネシウム化合物を1~15質量部含有し、燃焼時の一酸化炭素濃度が0.004%未満となることを特徴とする難燃性アクリル系合成繊維に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、環境への影響の懸念が低減され、紡績性に優れ、明度が高く、高い難燃性を有する難燃性アクリル系合成繊維、及びそれを含む難燃性繊維集合体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の発明者は、環境への影響の懸念が低減され、紡績性に優れ、着色が少なく、高い難燃性を有するアクリル系合成繊維を得るため検討を重ねた。その結果、マグネシウム化合物を用いることでアンチモン化合物を使用した際に比べ燃焼時に有害ガスである一酸化炭素の発生が抑制され、環境への影響を抑えながらも紡績性の優れ、着色の少ない(明度の高い)、高い難燃性を有することを見出した。
【0009】
また、従来、繊維製造工程におけるろ過性の観点より、アンチモン化合物や錫化合物においては粒子径を小さくすることに注力されており、当該化合物が繊維からの脱落や溶出等により環境への影響が懸念されていた。さらには粒子径が小さいことにより加工紡績時に静電気が発生しやくなり、紡績性が悪くなっていたが、マグネシウム化合物の粒子径を大きくすることで、ろ過性を担保しつつ、環境への影響も抑えられ、さらには繊維を紡績する際の静電気発生を抑制でき、優れた紡績性が得られることを見出した。
【0010】
また錫化合物を用いた場合、繊維が着色してしまうがマグネシウム化合物を用いても繊維は着色せず、従来のアクリル系繊維が有する明度を損なわないことを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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