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公開番号2024049255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155616
出願日2022-09-28
発明の名称車両用リッド装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類B60K 15/05 20060101AFI20240402BHJP(車両一般)
要約【課題】リッド開閉動作時に車体面に沿ってスライド移動するリッドをプロペラ式のロック動作で閉位置にロックすること。
【解決手段】車両用リッド装置は、補給口を収容する基体と、基体の開口を開閉するリッドと、リッドを車体面に沿ってスライドさせる開閉機構と、を備える。リッドを閉位置でロックするロック機構において、基体側の第一係合部は、回転軸部から径方向外方に突出し、回転軸部の回転により係合可能位置と非係合位置との間で移行するロック部を有する。リッド側の第二係合部は、第一係合部の短手方向長さ以上かつ長手方向長さ未満である開口幅と第一係合部の長手方向長さを超える開口長さとを有する非係合位置のロック部が進退可能な開口孔部と、係合可能位置のロック部が引っ掛かる係合壁部と、を有する。開口孔部の長手方向は、リッドスライド方向に一致する。開口長さは、リッドスライド時に第一係合部が開口孔部の周縁部に干渉しない大きさである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両へのエネルギ補給のための補給口を収容するように車体に取り付けられる基体と、
前記基体の表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、
前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿ってスライド移動させる開閉機構と、
前記リッドを前記閉位置でロックするロック機構と、
を備え、
前記ロック機構は、
前記基体及び前記リッドの何れか一方側に設けられた第一係合部と、
前記基体及び前記リッドの何れか他方側に設けられ、前記第一係合部との係合により前記リッドを前記閉位置でロックすることが可能な第二係合部と、
を有し、
前記第一係合部は、
軸回りに回転可能な回転軸部と、
前記回転軸部に一体化され、前記回転軸部の全周のうちの一部から径方向外方に突出し、前記回転軸部の回転により、前記第二係合部に係合可能な係合可能位置と前記第二係合部に係合しない非係合位置との間で移行するロック部と、
を有し、
前記第二係合部は、
前記第一係合部の短手方向長さ以上かつ長手方向長さ未満である開口幅と、前記第一係合部の前記長手方向長さを超える開口長さと、を有するように長孔状に形成され、前記リッドの前記閉位置で前記第一係合部側に向けて開口し、前記非係合位置にある前記ロック部が進退可能な開口孔部と、
前記ロック部が前記開口孔部の開口奥側に進入した前記リッドの前記閉位置で前記ロック部が前記係合可能位置にあるときに前記ロック部が引っ掛かる係合壁部と、
を有し、
前記開口孔部は、前記開口孔部の長手方向が前記開閉機構による前記リッドのスライド方向に一致するように配置されており、
前記開口長さは、前記開閉機構による前記リッドのスライド移動時に前記第一係合部が前記開口孔部の周縁部に干渉しない大きさに設定されている、車両用リッド装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記第一係合部と前記第二係合部とは、前記ロック部が前記非係合位置で前記開口孔部の開口手前側から開口奥側へ進入した以後に前記非係合位置から前記係合可能位置へ移行することにより、互いに係合する、請求項1に記載された車両用リッド装置。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記基体側に設けられ、前記リッドが表側から裏側へ所定以上の力で押圧操作されるごとにプッシュロッドを軸方向退避位置に退避させた状態と前記プッシュロッドを軸方向突出位置に突出させた状態とを交互に繰り返すプッシュリフタを有し、前記プッシュロッドが前記軸方向退避位置にある状態で前記ロック部を前記係合可能位置に位置させて前記リッドを前記閉位置でロックさせ、
前記回転軸部は、前記プッシュロッドの前記軸方向退避位置と前記軸方向突出位置との間の移動に伴って回転する、請求項1に記載された車両用リッド装置。
【請求項4】
前記第一係合部は、前記基体側に設けられ、
前記第二係合部は、前記リッド側に設けられ、
前記回転軸部と前記プッシュロッドとは、同軸上に配置されている、請求項3に記載された車両用リッド装置。
【請求項5】
前記回転軸部は、前記プッシュロッドが前記軸方向突出位置から軸方向に押圧されて前記軸方向退避位置へ後退する過程で、前記ロック部が前記非係合位置から前記係合可能位置へ移行するように回転する、請求項3又は4に記載された車両用リッド装置。
【請求項6】
前記回転軸部は、前記プッシュロッドが前記軸方向退避位置から軸方向に押圧されて前記軸方向突出位置へ前進する過程で、前記ロック部が前記係合可能位置から前記非係合位置へ移行するように回転する、請求項3又は4に記載された車両用リッド装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用リッド装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の車体側開口に露出して配置される給油口や充電口などの補給口を開閉する車両用リッド装置が知られている(例えば、特許文献1)。この車両用リッド装置は、補給口を収容するように車体に取り付けられる基体と、その基体の表側開口を閉じて補給口を塞ぐ閉位置と、その表側開口を開放して補給口を露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、を備えている。
【0003】
また、車両用リッド装置は、リッドを閉位置と開位置との間で開閉動作させる開閉機構と、リッドを閉位置でロックするロック機構と、を備えている。特許文献1記載の車両用リッド装置では、開閉機構として、リッドを軸回りに回転させて閉位置と開位置との間で移動させるヒンジ式のものが採用されている。また、ロック機構として、基材側に設けられた突起状の係合突起部と、リッド側に設けられた孔状の係合孔部と、が設けられ、係合突起部を係合孔部に挿入して両係合部同士を係合させることによりリッドを閉位置でロックするプロペラ式のものが採用されている。
【0004】
上記の如くヒンジ式の開閉機構とプロペラ式のロック機構とが採用された車両用リッド装置では、リッドが開位置から閉位置へ閉動作する際はリッド閉位置近傍で係合突起部が係合孔部に垂直方向に挿入され、リッドが閉位置から開位置へ開動作する際はリッド閉位置近傍で係合突起部が係合孔部から垂直方向に抜かれることとなる。かかる挿抜を実現するうえでは、係合突起部の外形形状と係合孔部の孔形状とは、互いに合致する形状であれば十分である。例えば、係合突起部の外形形状が楕円形状であれば、係合孔部の孔形状はその係合突起部の外形形状よりも僅かに大きな楕円形状であれば良い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-199237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、リッド開閉機構のデザイン性を確保する等のため、開閉機構としてリッドを車体面に沿ってスライドさせるスライド式のニーズが高まっている。このスライド式の開閉機構を上記プロペラ式のロック機構に組み合わせると、リッドの閉動作時においてリッドが基体に対して車体面に沿った方向に移動しながらリッド閉位置直前で車体手前側から車体奥側へ移動するので、リッド閉位置直前でロック機構の係合突起部が係合孔部を斜めに通過して挿抜する。このため、係合孔部に対する係合突起部の通過開始時とその通過完了時とで両係合部の位置関係が横方向にズレることとなるので、上記プロペラ式のロック機構の如く係合突起部の外形形状と係合孔部の孔形状とが互いにほぼ合致していると、係合突起部が係合孔部の周縁部に干渉して上記の挿抜自体を実現することができなくなる。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、リッド開閉動作時に車体面に沿ってスライド移動するリッドをプロペラ式のロック動作で閉位置にロックすることが可能な車両用リッド装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、車両へのエネルギ補給のための補給口を収容するように車体に取り付けられる基体と、前記基体の表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿ってスライド移動させる開閉機構と、前記リッドを前記閉位置でロックするロック機構と、を備え、前記ロック機構は、前記基体及び前記リッドの何れか一方側に設けられた第一係合部と、前記基体及び前記リッドの何れか他方側に設けられ、前記第一係合部との係合により前記リッドを前記閉位置でロックすることが可能な第二係合部と、を有し、前記第一係合部は、軸回りに回転可能な回転軸部と、前記回転軸部に一体化され、前記回転軸部の全周のうちの一部から径方向外方に突出し、前記回転軸部の回転により、前記第二係合部に係合可能な係合可能位置と前記第二係合部に係合しない非係合位置との間で移行するロック部と、を有し、前記第二係合部は、前記第一係合部の短手方向長さ以上かつ長手方向長さ未満である開口幅と、前記第一係合部の前記長手方向長さを超える開口長さと、を有するように長孔状に形成され、前記リッドの前記閉位置で前記第一係合部側に向けて開口し、前記非係合位置にある前記ロック部が進退可能な開口孔部と、前記ロック部が前記開口孔部の開口奥側に進入した前記リッドの前記閉位置で前記ロック部が前記係合可能位置にあるときに前記ロック部が引っ掛かる係合壁部と、を有し、前記開口孔部は、前記開口孔部の長手方向が前記開閉機構による前記リッドのスライド方向に一致するように配置されており、前記開口長さは、前記開閉機構による前記リッドのスライド移動時に前記第一係合部が前記開口孔部の周縁部に干渉しない大きさに設定されている、車両用リッド装置である。
【0009】
この構成によれば、リッド開閉動作時に車体面に沿ってスライド移動するリッドをプロペラ式のロック動作で閉位置にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る車両用リッド装置が車体に取り付けられてリッド閉位置にある状態を車外側から見た図である。
車両用リッド装置を車体から取り外した状態を車外側から見た図である。
車両用リッド装置の斜視図である。
車両用リッド装置がリッド開位置にある状態を横側から見た図である。
車両用リッド装置の分解図である。
車両用リッド装置が備えるロック機構の構造を、ロック部が係合可能位置にある場合と非係合位置にある場合とを組み合わせて表した図である。
車両用リッド装置の動作を表した断面図である。
車両用リッド装置が備えるロック機構近傍の動作を表した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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