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公開番号2024048420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154305
出願日2022-09-28
発明の名称リレーシステム
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人
主分類H01H 51/10 20060101AFI20240402BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接点の寿命の低下を抑制しつつ、接点に氷結が生じた場合に速やかな対処が可能なリレーシステムを提供する。
【解決手段】リレーシステム(100)は、接点と接点の開閉状態を切り替える駆動機構とを有するリレー装置(10)と、リレー装置(10)を制御するコントローラ(20)とを備える。そして、コントローラ(20)は、接点に氷結が生じた場合に、駆動機構に接点の開閉状態が切り替わらない方向の駆動力を発生させる第1通電を開始する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
接点と前記接点の開閉状態を切り替える駆動機構とを有するリレー装置と、
前記リレー装置を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記接点に氷結が生じた場合に、前記駆動機構に前記接点の開閉状態が切り替わらない方向の駆動力を発生させる第1通電を開始することを特徴とするリレーシステム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記リレー装置は、
前記接点及び前記駆動機構を収容する筐体と、
前記筐体内の温度を検出する第1温度センサと、
を更に有し、
前記コントローラは、前記第1温度センサの検出温度に基づいて前記第1通電を終了することを特徴とする請求項1記載のリレーシステム。
【請求項3】
前記リレー装置は、
前記接点及び前記駆動機構を収容する筐体と、
前記筐体内の温度を検出する第1温度センサと、
を更に有し、
前記リレーシステムは、
環境温度を検出する第2温度センサを更に備え、
前記コントローラは、
前記第1温度センサの検出温度と前記第2温度センサの検出温度とに基づいて前記接点に氷結が生じたか否かに関する推定を行うことを特徴とする請求項1記載のリレーシステム。
【請求項4】
前記リレー装置は、前記接点を開状態から閉状態へ切り替える駆動力を発生させる第1コイルと、前記接点を閉状態から開状態へ切り替える駆動力を発生させる第2コイルとを有し、
前記接点が開状態にあるとき、前記第1通電は前記第2コイルへの通電であることを特徴とする請求項1記載のリレーシステム。
【請求項5】
前記リレー装置は、前記接点を開状態から閉状態へ切り替える駆動力を発生させる第1コイルと、前記接点を閉状態から開状態へ切り替える駆動力を発生させる第2コイルとを有し、
前記第1通電は、前記第1コイルの通電と前記第2コイルの通電とを並行して行う通電であることを特徴とする請求項1記載のリレーシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーシステムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リレー装置の接点が氷結することを未然に防ぐリレー制御装置が示されている。当該リレー制御装置は、コイルへの通電を停止することでリレー装置を開状態へ切り替えた後、閉状態に切り替わらない程度の電流を継続的にコイルに流すことで、接点に結露及び氷結が生じてしまうことを未然に防ぐ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-210385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のリレー制御装置では、リレー装置の開閉状態が切り替わらない程度の電流をコイルに流すことで接点を温めるため、一度に大きな熱量を接点に加えることができない。したがって、この方式では、接点に氷結が生じてしまった場合に、解氷により接点を使用可能にするまでに長い時間を要する。また、仮にコイルにリレー装置の開閉状態が切り替わるような大きな電流を流して解氷を行うと、氷結が解けた際に接点の開閉状態が切り替わってしまう。したがって、解氷するタイミングに制約が生じ、また、接点の寿命が低下してしまう。
【0005】
本発明は、接点の寿命の低下を抑制しつつ、接点に氷結が生じた場合に速やかな対処が可能なリレーシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るリレーシステムは、
接点と前記接点の開閉状態を切り替える駆動機構とを有するリレー装置と、
前記リレー装置を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記接点に氷結が生じた場合に、前記駆動機構に前記接点の開閉状態が切り替わらない方向の駆動力を発生させる第1通電を開始することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第1通電の開始によって、接点の開閉状態を切り替えることなく、駆動機構から大きな熱量を発生させることができる。したがって、接点の寿命の低下を抑制しつつ、接点に氷結が生じてしまった場合に速やかに対処できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係るリレー装置を示す構成図である。
本発明の実施形態に係るリレーシステム及び電源装置を示す図である。
コントローラが実行する氷結解除処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態であるリレー装置を示す構成図である。図1は、リレー装置10を固定鉄心163に沿って切断した縦断面図を示している。
【0010】
本実施形態のリレー装置10は、ラッチリレーである。ラッチリレーは、接点A11、A12を開状態から閉状態へ切り替える際と、閉状態から開状態へ切り替える際との両方において通電が必要なリレーである。加えて、ラッチリレーは、開閉状態が切り替わった後には、通電を切っても開閉状態が保持されるリレーである。
(【0011】以降は省略されています)

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