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公開番号2024048140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154024
出願日2022-09-27
発明の名称車両用電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B60R 16/033 20060101AFI20240401BHJP(車両一般)
要約【課題】車両において低圧バッテリのバッテリ上がりが生じた場合に、車両の始動を容易にすること。
【解決手段】電気接続箱10が特別な簡易電源25を装備している。電気接続箱10の内部回路は、低圧バッテリのバッテリ上がりが生じた場合に、簡易電源25の出力をDC/DCコンバータの動作電圧として供給し、DC/DCコンバータを起動する。DC/DCコンバータが起動すると、車両上の高圧バッテリが蓄積している高電圧の電力を降圧して低圧バッテリ側の回路に供給できるので、エンジン始動等の通常の始動動作が可能になる。ユーザのスイッチ操作、又は電源電圧低下の自動検出により非常時始動モードを選択できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
接続箱筐体と、
前記接続箱筐体に装備され、車両に搭載された低圧バッテリの出力電力を受け入れ可能な低圧電源入力端子と、
前記接続箱筐体に装備され、少なくとも前記低圧電源入力端子に供給された電力に基づいて生成した電源電力を前記車両に搭載された車載機器に対して供給可能な1つ以上の低圧負荷出力端子と、
前記接続箱筐体に装備され、少なくとも前記車両の始動時に所定の電圧変換器が作動するために必要な動作電圧を前記電圧変換器に対して供給可能な動作電圧出力端子と、
前記接続箱筐体に装備された補助電源と、
前記接続箱筐体に装備され、少なくとも前記車両の始動時に、前記低圧電源入力端子に供給された第1電力と、前記補助電源から出力される第2電力とを選択的に切り替えて前記動作電圧を生成するスイッチ回路と、
を備える車両用電気接続箱。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記電圧変換器は、前記車両に搭載された高圧バッテリの出力から前記低圧バッテリの出力と同等の低圧の電源電力を生成する機能を有し、
前記接続箱筐体は、前記補助電源を着脱可能に収容する補助電源収容部を備え、
前記補助電源は、前記低圧バッテリの出力と同等の低圧の電源電力を供給する機能を有する、
請求項1に記載の車両用電気接続箱。
【請求項3】
前記接続箱筐体は、外部スイッチ端子を有し、
前記外部スイッチ端子は、前記補助電源の出力の第1回路と、前記低圧バッテリと接続される第2回路と、前記電圧変換器およびその他の負荷と接続される第3回路とを含み、
前記外部スイッチ端子に接続される外部スイッチが、前記第1回路を、前記第2回路および前記第3回路のいずれかに選択的に接続する、
請求項1に記載の車両用電気接続箱。
【請求項4】
前記スイッチ回路は、
前記低圧バッテリの出力電圧低下を検知する電圧検知回路と、
前記補助電源の出力を、前記低圧バッテリの回路と、前記電圧変換器およびその他の負荷を含む負荷側回路とのいずれかに選択的に接続する第1スイッチと、
前記負荷側回路の電圧を前記動作電圧として前記電圧変換器に供給可能な第2スイッチと、
を含み、前記電圧検知回路が前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御する、
請求項1に記載の車両用電気接続箱。
【請求項5】
前記スイッチ回路は、前記低圧バッテリの出力回路と、前記電圧変換器およびその他の負荷を含む負荷側回路との間に接続された逆流防止回路を有する、
請求項1に記載の車両用電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用電気接続箱に関し、特に車載バッテリのバッテリ上がり対策のための技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両を長期間に亘って使用しなかった場合や、車両のエンジンを止めたままでライト、ヒータなどの車載機器を長時間使い続けたような場合には、車載バッテリに蓄積された電気エネルギーが暗電流や負荷電流等の影響で放電するためバッテリ上がりの状態になる。また、車載バッテリが劣化した場合には、バッテリ上がりが生じやすくなる。そして、バッテリ上がりの状態では車載バッテリの出力電圧が低すぎるため、そのままではエンジン始動等の通常の車両の動作ができなくなる。
【0003】
車両においてバッテリ上がりが発生した場合には、例えば車載バッテリを新品のバッテリに交換する作業が行われる。あるいは、救援車両や大型の電源装置を用意して、これらを所定のブースターケーブルを介して対象車両の電源回路と繋ぎ、ジャンプスタートと呼ばれる手法で対象車両のエンジンを始動する。
【0004】
一方、例えば特許文献1は残存電圧値が低いバッテリから引き出した電力を蓄えて短時間で放電させることによりエンジン始動することが可能なジャンプスタータの技術を示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-38116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、例えば山間部のように救援車両や大型の電源装置を用意するのが困難な場所で車両のバッテリ上がりが発生する場合も多い。したがって、ジャンプスタートの手法でエンジンを始動する場合であっても、車両のユーザが自分で作業することはできず、ロードサービスなどに救援作業を依頼しなければならない。したがって、バッテリ上がりが生じた車両のエンジンを始動するために、時間や手間がかかる。
【0007】
一方、純粋な電気自動車やプラグインハイブリッド車のような電動車(xEV)においては、走行駆動用の高圧バッテリと低圧バッテリとの両方を搭載している場合が多い。低圧バッテリが出力する電力は、例えば各種電子制御ユニット(ECU)の電源や各種補機(例えば、ランプ、ヒータ、電気モータなどの電装品)の電源として必要である。
【0008】
また、高圧バッテリが蓄積している電力の一部を低圧バッテリ側の回路に供給可能にするために電動車はDC/DCコンバータを搭載している場合が多い。すなわち、高圧バッテリが蓄積している高電圧の電力をDC/DCコンバータで低圧に変換して低圧バッテリ側の回路にも供給できる。
【0009】
しかしながら、高圧バッテリと低圧バッテリとの両方を搭載している電動車において、低圧バッテリ側でバッテリ上がりが生じると、エンジン始動などの車両の動作が不可能な状況が発生する。その場合、高圧バッテリが十分に大きな電力を蓄積している場合でも、DC/DCコンバータの回路が起動しないため、高圧バッテリ側の電力を低圧バッテリ側に供給できない。したがって、バッテリ上がりになった車両を始動するためにジャンプスタートの手法を用いなければならず、時間や手間がかかる。
【0010】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両において低圧バッテリのバッテリ上がりが生じた場合に、車両の始動を容易にするために役立つ車両用電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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