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公開番号2024047127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152571
出願日2022-09-26
発明の名称車両のステアリング装置に設置された映像表示装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B60K 35/00 20240101AFI20240329BHJP(車両一般)
要約【課題】車内において、顔を上向きにすることなく、化粧を行うことができる映像表示装置の技術の提供。
【解決手段】車両のステアリング装置に設置された映像表示装置であって、運転手の映像を取得する映像取得部と、運転手と対向するように配置される映像表示部と、映像取得部が取得した映像を、左右方向に反転させて得られる映像である反転映像を、映像表示部に表示する表示制御部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のステアリング装置に設置された映像表示装置であって、
運転手の映像を取得する映像取得部と、
前記運転手と対向するように配置される映像表示部と、
前記映像取得部が取得した映像を、左右方向に反転させて得られる映像である反転映像を、前記映像表示部に表示する表示制御部と、を備える映像表示装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
さらに、前記車両の走行状態を表す信号を取得する走行状態取得部を備え、
前記表示制御部は、
前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記映像表示部に、前記反転映像を表示することが可能であり、
前記映像表示部に前記反転映像を表示している場合であって、前記車両が前記運転手によって走行中または前記運転手によって走行すべきであることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記反転映像を非表示にする、映像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の映像表示装置であって、
前記表示制御部によって前記反転映像が非表示にされる前に、前記反転映像が非表示にされる旨を音声によって通知するための音声案内部を備える、映像表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の映像表示装置であって、
前記表示制御部は、前記映像表示部に表示、または非表示が可能なスイッチオン機能部であって、前記反転映像の表示をオンにする指示を入力するためのスイッチオン機能部を表示することができ、
前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記スイッチオン機能部を前記映像表示部に表示し、
前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得していない場合は、前記スイッチオン機能部を前記映像表示部に表示しない、映像表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
前記表示制御部は、前記車両の自動走行における制御を前記運転手の操作により一括で行うための自動走行操作部を、前記映像表示部に表示することができる、映像表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
さらに、前記車両の直進方向に位置し、かつ前記車両から最も近い、車両用の信号機の赤信号の残り時間を取得する残秒取得部を備え、
前記表示制御部は、前記残秒取得部が取得した赤信号の残り時間を表示するための残秒表示部を、前記映像表示部に表示することができる、映像表示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
さらに、前記車両と同じ走行車線において、前記車両の前方に存在する最も近い他車両との間の距離を取得する他車距離取得部を備え、
前記表示制御部は、前記映像表示部に前記反転映像を表示している場合であって、前記他車距離取得部が、予め定められた距離を取得した場合に、前記反転映像を非表示にする、映像表示装置。
【請求項8】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
前記表示制御部は、前記運転手によって操作されることにより前記反転映像を拡大または縮小して前記映像表示部に表示するためのサイズ変更部を、前記映像表示部に表示することができる、映像表示装置。
【請求項9】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
前記表示制御部は、前記運転手によって操作されることにより地図を前記映像表示部に表示するための地図表示指示部を、前記映像表示部に表示することができる、映像表示装置。
【請求項10】
請求項1に記載の映像表示装置であって、
さらに、前記運転手の音声を認識して、前記運転手の指示を読み取る音声認識部と、
前記音声認識部によって読み取られた指示に基づいて、前記車両の制御を行う音声系制御部と、を備える、映像表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両のステアリング装置に設置された映像表示装置に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員が身だしなみを整えるために、サンバイザーにミラーが取り付けられた車両が存在する。特許文献1には、車両のサンバイザーに、液晶ディスプレイと、カメラと、乗員の顔を認識する第一認識部と、カメラで撮影された映像の中の化粧用具を認識する第二認識部と、映像をディスプレイに拡大表示する拡大表示部と、を備える車両用表示装置が開示されている。第1認識部と第2認識部で検出された化粧箇所が、液晶ディスプレイにおいて拡大表示されることによって、車内におけるユーザの化粧の効率が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-48600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、乗員はサンバイザーに取り付けられた液晶ディスプレイを見ながら化粧をするために、顔を上向きにした姿勢を維持する必要があり、作業がしづらいおそれがある。また、通常の姿勢と異なる、顔を上向きにした姿勢によって、外部から化粧を行う乗員が見られる可能性が高くなり、乗員が快適に化粧を行えないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、映像表示装置が提供される。この映像表示装置は、車両のステアリング装置に設置された映像表示装置であって、運転手の映像を取得する映像取得部と、前記運転手と対向するように配置される映像表示部と、前記映像取得部が取得した映像を、左右方向に反転させて得られる映像である反転映像を、前記映像表示部に表示する表示制御部と、を備える。この形態の映像表示装置によれば、ステアリング装置に設置された映像表示装置の映像表示部に、運転手の反転映像が表示される。運転手は、顔を上向きにすることなく、化粧を行うことができる。運転手は顔を上向きに保つ必要がなく、化粧の作業効率が向上する。また、顔を上向きにして化粧を行う場合と比較して、運転手が外部から見られる可能性が低くなる。
(2)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記車両の走行状態を表す信号を取得する走行状態取得部を備え、前記表示制御部は、前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記映像表示部に、前記反転映像を表示することが可能であり、前記映像表示部に前記反転映像を表示している場合であって、前記車両が前記運転手によって走行中または前記運転手によって走行すべきであることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記反転映像を非表示にしてもよい。この形態の映像表示装置によれば、車両が自動走行中または停車中の場合に反転映像の表示を可能とすることで、車両が自動走行中または停車中以外の場合に、運転手が化粧を始めることを防止することができる。
(3)上記形態の映像表示装置において、前記表示制御部によって前記反転映像が非表示にされる前に、前記反転映像が非表示にされる旨を音声によって通知するための音声案内部を備えてもよい。この形態の映像表示装置によれば、表示制御部が反転映像を非表示とする際に、事前に音声案内部によって非表示の旨が通知されることにより、反転映像の表示が突然、終了する態様と比較して、運転手が余裕をもって化粧を行うことができる。
(4)上記形態の映像表示装置において、前記表示制御部は、前記映像表示部に表示、または非表示が可能なスイッチオン機能部であって、前記反転映像の表示をオンにする指示を入力するためのスイッチオン機能部を表示することができ、前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得した場合に、前記スイッチオン機能部を前記映像表示部に表示し、前記車両が自動走行中または停車中であることを示す信号を、前記走行状態取得部が取得していない場合は、前記スイッチオン機能部を前記映像表示部に表示しなくてもよい。この形態の映像表示装置によれば、運転手が、反転映像の表示を、スイッチオン機能部を介して行うことができるため、運転手の、化粧をするタイミングの自由度が向上する。
(5)上記形態の映像表示装置において、前記表示制御部は、前記車両の自動走行における制御を前記運転手の操作により一括で行うための自動走行操作部を、前記映像表示部に表示することができてもよい。この形態の映像表示装置によれば、反転映像の表示の機能と自動走行の操作の機能を、映像表示装置に集約することができる。このため、これらの機能が異なる装置に分散されている態様と比較して、運転手の負担を減らすことができる。
(6)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記車両の直進方向に位置し、かつ前記車両から最も近い、車両用の信号機の赤信号の残り時間を取得する残秒取得部を備え、前記表示制御部は、前記残秒取得部が取得した赤信号の残り時間を表示するための残秒表示部を、前記映像表示部に表示することができてもよい。この形態の映像表示装置によれば、赤信号の残り時間が表示されることで、運転手が、信号が青信号に変わったことに気づくことができる。そのため、運転手が後続車に迷惑をかける可能性を低減できる。
(7)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記車両と同じ走行車線において、前記車両の前方に存在する最も近い他車両との間の距離を取得する他車距離取得部を備え、前記表示制御部は、前記映像表示部に前記反転映像を表示している場合であって、前記他車距離取得部が、予め定められた距離を取得した場合に、自動的に、前記反転映像を非表示にしてもよい。この形態の映像表示装置によれば、前方の他車両が予め定められた距離、離れた場合は、映像が非表示とされることで、運転手が後続車に迷惑をかける可能性を低減することができる。
(8)上記形態の映像表示装置において、前記表示制御部は、前記運転手によって操作されることにより前記反転映像を拡大または縮小して前記映像表示部に表示するためのサイズ変更部を、前記映像表示部に表示することができてもよい。この形態の映像表示装置によれば、映像を拡大または縮小することで、運転手が、化粧をしやすくなる。
(9)上記形態の映像表示装置において、前記表示制御部は、前記運転手によって操作されることにより地図を前記映像表示部に表示するための地図表示指示部を、前記映像表示部に表示することができてもよい。この形態の映像表示装置によれば、地図を表示する機能が、映像表示装置とは異なる装置に備えられている態様と比較して、運転手の視線の移動量が少なくなる。
(10)上記形態の映像表示装置において、さらに、前記運転手の音声を認識して、前記運転手の指示を読み取る音声認識部と、前記音声認識部によって読み取られた指示に基づいて、前記車両の制御を行う音声系制御部と、を備えてもよい。この形態の映像表示装置によれば、化粧中の運転手が、手によって映像表示部の操作を行う手間を省くことができる。
(11)上記形態の映像表示装置において、前記映像取得部として、複数の前記映像取得部を備え、複数の前記映像取得部が取得した映像における、前記運転手の顔の、位置の変位量を大きくした映像を作成する位置変位作成部を備えてもよい。この形態の映像表示装置によれば、運転手は、実際の顔の動きよりも大きく回転した顔の反転映像を確認することができるため、外部からの視線を気にする可能性を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の映像表示装置の概略模式図。
車両内を表した図。
処理部を説明するブロック図。
車両の走行状態の一例を表す図。
映像表示部の一例を説明する図。
残秒表示部に赤信号の残り時間が表示された図。
スイッチオン機能部が表示された図。
映像表示部に先行車が発進した旨の表示がされたことを表す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A1.本実施形態の構成:
図1は、本実施形態の映像表示装置1の概略模式図である。本実施形態の映像表示装置1は、運転手DRの化粧の作業を補助する、車両WV内の装置である。図1において、ステアリング装置SDと映像表示装置1以外の車両WVの図示は省略している。図2は、車両WV内を表した図である。
【0009】
本実施形態の車両WVは、自動運転が可能である。図2に示すように、映像表示装置1は、車両WVのステアリング装置SDに、運転手DRと対向するように設置されている。映像表示装置1は、車両WVの、図示しない制御系と電気的に接続しており、信号を送受信することが可能である。また、映像表示装置1は、車両WVの外部から提供される無線ネットワークと接続している。本実施形態において、映像表示装置1は、タブレット端末である。図1に示すように、映像表示装置1は、3つの映像取得部10と、映像表示部20と、音声取得部30と、音声発生部40と、処理部50を備える。なお、図1において、処理部50の図示を省略している。
【0010】
映像取得部10は、運転手DRの映像を取得する。映像取得部10により取得された映像は、運転手DRが化粧を行う際や、車両WVの制御系が運転手DRの状態を監視する際に使用される。「運転手DRの状態を監視する」とは、運転手DRの体調や、脇見運転や、居眠り等を監視することをいう。本実施形態において、映像取得部10として、映像表示装置1に内蔵されたカメラが使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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