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公開番号2024046697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2024025680,2022015759
出願日2024-02-22,2022-02-03
発明の名称フレキシブルデバイス用粘着シート、フレキシブル積層体およびフレキシブルデバイス
出願人リンテック株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C09J 7/40 20180101AFI20240327BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】フレキシブル部材の貼合等に用いられる柔軟な粘着剤を有していても、軽剥離型剥離シートの剥離時の泣き別れが抑制され、重剥離型剥離シートの剥離時における粘着剤層端部の寸法変化が抑制された粘着シートを提供すること。
【解決手段】粘着剤層と、粘着剤層の両主面を挟持する第1剥離シートおよび第2剥離シートと、を有する粘着シートであって、粘着剤層を構成する粘着剤の23℃における貯蔵弾性率が0.2MPa以下であり、粘着剤層の表面におけるSi量が、粘着剤層の中心付近におけるSi量の2倍以上であり、第2剥離シートはシリコーン系離型剤を含み、第2剥離シートの粘着剤層表面へのSi移行量が、5~100atom%であり、剥離速度2.4m/minで粘着剤層から剥離した時の第1剥離シートの剥離力が150mN/25mm以下であるフレキシブルデバイス用粘着シートである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粘着剤層と、前記粘着剤層の両主面を挟持する第1剥離シートおよび第2剥離シートと、を有する粘着シートであって、
前記粘着剤層を構成する粘着剤の23℃における貯蔵弾性率が0.2MPa以下であり、
前記粘着剤層の表面におけるSi量が、前記粘着剤層の中心付近におけるSi量の2倍以上であり、
前記第2剥離シートはシリコーン系離型剤を含み、
前記第2剥離シートの粘着剤層表面へのSi移行量が、5~100atom%であり、
剥離速度2.4m/minで前記粘着剤層から剥離した時の第1剥離シートの剥離力が150mN/25mm以下であるフレキシブルデバイス用粘着シート。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
第1のフレキシブル部材と、第2のフレキシブル部材と、前記第1のフレキシブル部材と前記第2のフレキシブル部材とを互いに貼合する粘着剤層と、を備えるフレキシブル部材積層体であって、
前記粘着剤層が、請求項1に記載のフレキシブルデバイス用粘着シートが有する粘着剤であるフレキシブル部材積層体。
【請求項3】
請求項2に記載のフレキシブル部材積層体を備えるフレキシブルデバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルデバイス用粘着シート、フレキシブル積層体およびフレキシブルデバイスに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶素子、発光ダイオード(LED)素子、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子等を有する表示体部材は、他の部材(たとえば、表示体部材を保護するための保護パネル等)と積層されて、電子機器等のデバイスの表示体(ディスプレイ)を構成する。
【0003】
このような表示体部材と他の部材との積層体は、一般的に、表示体部材と他の部材とを、粘着シートの粘着剤層を用いて貼合することにより形成される。
【0004】
近年、電子機器の表示体(ディスプレイ)として、屈曲可能なディスプレイ、いわゆるフレキシブルディスプレイが提案されている。フレキシブルディスプレイは、例えば、湾曲させて円柱状の柱に設置するような据え置き型ディスプレイ用として、あるいは折り曲げたり丸めたりして持ち運べるモバイルディスプレイ用として、幅広い用途が期待されている。
【0005】
フレキシブルディスプレイの種類としては、例えば、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、電気泳動方式のディスプレイ(電子ペーパー)、基板としてプラスチックフィルムを用いた液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0006】
このようなフレキシブルディスプレイとしては、成形時に曲げ成形されて、屈曲した状態が維持されるディスプレイ、使用時に繰り返し屈曲されるディスプレイ等が例示される。
【0007】
特許文献1および2は、粘着シートに含まれる揮発性有機化合物量が低減され、かつ曲面接着性が良好な粘着シートを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-26241号公報
特許5835837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、フレキシブルディスプレイ等のフレキシブルデバイスに用いられる粘着シートの粘着剤層には、フレキシブル部材の曲げに追従できる程度の柔軟性が求められる場合がある。
【0010】
このようなフレキシブルデバイスに用いられる粘着シートは、通常、粘着剤層の両主面に剥離シートが配置された構成を有しており、一方の剥離シート(軽剥離型剥離シート)の剥離力が、他方の剥離シート(重剥離型剥離シート)の剥離力よりも小さく設計されている。
(【0011】以降は省略されています)

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