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公開番号2024046694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2024024478,2021161800
出願日2024-02-21,2021-09-30
発明の名称熱交換器
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F28D 9/00 20060101AFI20240327BHJP(熱交換一般)
要約【課題】性能を向上する。
【解決手段】熱交換器(100)は、積層される複数のプレート(103、104)を備える。熱交換器(100)は、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行わせる。プレート(103、104)間には、第1流路(111)と第2流路(112)とが形成される。第1流路(111)は、二相状態の冷媒が流れる。第2流路(112)は、熱媒体が流れる。プレート(103、104)には、第1入口(115)と第1出口(116)とが形成される。第1入口(115)は、第1流路(111)に流れる冷媒の入口となる。第1出口(116)は、第1流路(111)に流れる冷媒の出口となる。プレート(103、104)の積層方向視において、第1入口(115)及び第1出口(116)は、プレート(103、104)の幅方向の中央線Lに対して、線対称である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
積層される複数のプレート(103)を備え、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行わせる熱交換器であって、
前記プレート間には、
二相状態の前記冷媒が流れる第1流路(111)と、
前記熱媒体が流れる第2流路(112)と、
が形成され、
前記プレートには、
前記第1流路に流れる前記冷媒の入口となる第1入口(115)と、
前記第1流路に流れる前記冷媒の出口となる第1出口(116)と、
が形成され、
前記プレートの積層方向視において、前記第1入口及び前記第1出口は、前記プレートの幅方向の中央線(L)に対して、線対称である、熱交換器(100)。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
1枚の前記プレートには、前記第1入口として、1または複数の貫通穴が形成される、
請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記プレート間には、
前記第1入口と前記第1流路との間に形成される第1入口ヘッダ(113)と、
前記第1出口と前記第1流路との間に形成される第1出口ヘッダ(114)と、
が形成される、
請求項1または2に記載の熱交換器。
【請求項4】
第1流路は、前記プレートの長手方向に延びる複数の流路であり、
前記複数の流路は、互いに離間している、
請求項3に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記プレートには、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の入口となる第2入口(117)と、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の出口となる第2出口(118)と、
がさらに形成され、
前記第1入口と前記第1出口とを結ぶ線と、前記第2入口と前記第2出口とを結ぶ線とがなす角度(θ)は25度未満である、
請求項1~4のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記プレートには、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の入口となる第2入口(117)と、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の出口となる第2出口(118)と、
がさらに形成され、
前記プレートの積層方向視において、前記第2入口及び前記第2出口は、前記プレートの幅方向の中央線に対して、線対称である、
請求項1~5のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記プレートには、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の入口となる第2入口(117)と、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の出口となる第2出口(118)と、
がさらに形成され、
前記プレートの長手方向において、前記第2入口と前記第2出口との間に、前記第1入口及び前記第1出口が位置する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記プレートには、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の入口となる第2入口(117)と、
前記第2流路に流れる前記熱媒体の出口となる第2出口(118)と、
がさらに形成され、
前記プレートの長手方向において、前記冷媒及び前記熱媒体の高圧側の入口及び出口との間に、前記冷媒及び前記熱媒体の低圧側の入口及び出口が位置する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記第1入口は、前記第1出口よりも下方に形成される、
請求項1~8のいずれか1項に記載の熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のプレートが積層されて構成されるプレート式熱交換器が知られている。このようなプレート式熱交換器として、例えば、特開平11-173772号公報(特許文献1)が挙げられる。
【0003】
特許文献1に開示のプレート式熱交換器では、伝熱プレートの下端に、水入口管から導入した水を水流通路に導く第3開口が設けられるとともに、伝熱プレートの上端に、水流通路の水を水出口管に導く第4開口が設けられている。第3開口及び第4開口は、伝熱プレートの幅方向の中央部に設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、伝熱プレートの下端に、冷媒入口管から導入した冷媒を冷媒流路に導く第1開口が設けられるとともに、伝熱プレートの上端に、冷媒流通路の冷媒を冷媒出口管に導く第2開口が設けられている。しかしながら、第1開口は伝熱プレートの幅方向中央部に設けられているが、第2開口は伝熱プレートの幅方向端部に設けられている。このため、第2開口が設けられた端部に冷媒が集中する場合がある。この場合、各冷媒流通路の冷媒量が不均一になるので、性能が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1観点に係る熱交換器は、積層される複数のプレートを備える。熱交換器は、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行わせる。プレート間には、第1流路と第2流路とが形成される。第1流路は、二相状態の冷媒が流れる。第2流路は、熱媒体が流れる。プレートには、第1入口と第1出口とが形成される。第1入口は、第1流路に流れる冷媒の入口となる。第1出口は、第1流路に流れる冷媒の出口となる。プレートの積層方向視において、第1入口及び第1出口は、プレートの幅方向の中央線に対して、線対称である。
【0006】
第1観点の熱交換器によれば、プレートの積層方向視において、二相状態の冷媒の入口となる第1入口、及び冷媒の出口となる第1出口は、プレートの幅方向の中央線に対して、線対称の位置に形成されている。これにより、第1入口及び第1出口の位置関係による流路抵抗の差を低減できる。このため、第1入口と第1出口との間の第1流路を通る冷媒が、二相状態で第1入口から第1流路に流入しても、第1流路を流れる冷媒量の均一化を高めることができる。したがって、冷媒の偏流を抑制できるので、熱交換器の性能を向上できる。
【0007】
第2観点に係る熱交換器は、第1観点の熱交換器であって、1枚のプレートには、第1入口として、1または複数の貫通穴が形成される。
【0008】
第2観点の熱交換器のように、第1入口として、1または複数の貫通穴が形成された、複数のプレートを用いることができる。
【0009】
第3観点に係る熱交換器は、第1観点または第2観点の熱交換器であって、プレート間には、第1入口ヘッダと、第1出口ヘッダとが形成される。第1入口ヘッダは、第1入口と第1流路との間に形成される。第1出口ヘッダは、第1出口と第1流路との間に形成される。
【0010】
第3観点に係る熱交換器では、冷媒を第1入口から第1入口ヘッダに集めて、第1入口ヘッダから第1流路に分流することができる。そして、冷媒を第1流路から第1出口ヘッダに集合させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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