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公開番号2024046088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151260
出願日2022-09-22
発明の名称水処理システム及び水処理方法、並びに、藻類回収システム及び藻類回収方法
出願人メタウォーター株式会社,国立大学法人鳥取大学
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 3/08 20230101AFI20240327BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】遠心分離機を用いなくても容易に水中の藻類を回収することが可能な水処理システム、水処理方法、藻類回収システム及び藻類回収方法を提供する。
【解決手段】水処理システム1は、藻類によって生物処理が実施される被処理水21と、少なくとも一部が被処理水21に浸漬された基体22とを収容する反応槽20を備え、基体22によって藻類のフロックが生成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
藻類によって生物処理が実施される被処理水と、少なくとも一部が前記被処理水に浸漬された基体とを収容する反応槽を備え、
前記基体によって前記藻類のフロックが生成される、水処理システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記基体に付着した前記藻類の少なくとも一部が前記基体から脱離することにより、前記藻類のフロックが生成される、請求項1に記載の水処理システム。
【請求項3】
前記基体は連続気泡を有する多孔質体である、請求項1又は2に記載の水処理システム。
【請求項4】
前記基体はスポンジである、請求項1又は2に記載の水処理システム。
【請求項5】
藻類によって生物処理が実施される被処理水の水処理方法であって、
前記被処理水に基体の少なくとも一部を浸漬させる浸漬工程を含み、
前記基体によって前記藻類のフロックが生成される、水処理方法。
【請求項6】
前記浸漬工程は、前記基体に藻類を付着させる付着工程と、付着した前記藻類の少なくとも一部を前記基体から脱離する脱離工程とを含んでいる、請求項5に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記脱離工程における撹拌強度は、前記付着工程における撹拌強度よりも強い、請求項6に記載の水処理方法。
【請求項8】
藻類が培養される培養液と、少なくとも一部が前記培養液に浸漬された基体とを収容する培養槽を備え、
前記基体によって前記藻類のフロックが生成される、藻類回収システム。
【請求項9】
藻類を培養液で培養し、前記培養液に基体の少なくとも一部を浸漬させる浸漬工程を含み、
前記基体によって前記藻類のフロックが生成される、藻類回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理システム及び水処理方法、並びに、藻類回収システム及び藻類回収方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、好気性微生物の生物処理により、水中の有機物を分解する水処理方法が知られている。このような活性汚泥法では、生物処理の後、増殖した好気性微生物を沈降分離によって回収することで浄化された処理水を得ることができる。一方、生物処理を微細藻類で実施し、水処理する方法も知られている。
【0003】
特許文献1には、希釈前の原液状態において排水中のアンモニア性窒素の濃度を低下させる能力を有する2種の藻類を併用することによって、排水の処理を効果的に行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-166967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
活性汚泥法で用いられる好気性微生物は、粘着性の細胞外ポリマーを排出し、フロックを生成する。そのため、沈降したフロックを回収することによって水を浄化することができる。しかしながら、藻類は細胞外ポリマーを排出する種類が少ないため、フロックが生成されにくい。また、藻類のサイズは小さく、藻類の密度は水と同程度であるため、藻類を重力沈降によって効率的に回収することは容易ではない。
【0006】
一方、遠心分離機によって藻類に遠心力を加え、藻類を沈降させて回収することもできる。しかしながら、遠心分離機を導入するためのコストは高く、遠心分離機を稼働させるためには多くの動力が必要になる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、遠心分離機を用いなくても容易に水中の藻類を回収することが可能な水処理システム及び水処理方法、並びに、藻類回収システム及び藻類回収方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の態様に係る水処理システムは、藻類によって生物処理が実施される被処理水と、少なくとも一部が被処理水に浸漬された基体とを収容する反応槽を備え、基体によって藻類のフロックが生成される。
【0009】
基体に付着した藻類の少なくとも一部が基体から脱離することにより、藻類のフロックが生成されてもよい。
【0010】
基体は連続気泡を有する多孔質体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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