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公開番号2024045746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2024025644,2022163989
出願日2024-02-22,2018-01-29
発明の名称ヒータ
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H05B 3/06 20060101AFI20240326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】接合材と支持部材との界面が剥がれにくく、耐久性の良いヒータを提供する。
【解決手段】ヒータは、ヒータ本体と、金属製の支持部材と、ガラスからなる接合材とを備える。ヒータ本体は、長手方向を有する筒状のセラミック体と、セラミック体の内部に周方向に沿って設けられた折返し部を有する発熱抵抗体と、一端が発熱抵抗体と電気的に接続されているとともに他端がセラミック体の後端側の側面に引き出された引出部とを有する。支持部材は、ヒータ本体の引出部よりも先端側に配置され、ヒータ本体の側面に沿って延びる筒状部と、筒状部に連続したフランジ部とを有する。接合材は、ヒータ本体の側面と支持部材の筒状部とを接合する。フランジ部は、セラミック体の後端側の面に位置する環状の凹みと、環状の凹みと対向するセラミック体の先端側の面に位置する環状の凸部とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向を有する筒状のセラミック体と、該セラミック体の内部に周方向に沿って設けられた折返し部を有する発熱抵抗体と、一端が前記発熱抵抗体と電気的に接続されているとともに他端が前記セラミック体の後端側の側面に引き出された引出部とを有するヒータ本体と、
該ヒータ本体の前記引出部よりも先端側に配置され、該ヒータ本体の側面に沿って延びる筒状部と、該筒状部に連続したフランジ部とを有する金属製の支持部材と、
前記ヒータ本体の前記側面と前記支持部材の前記筒状部とを接合するガラスからなる接合材とを備え、
前記フランジ部は、前記セラミック体の後端側の面に位置する環状の凹みと、該環状の凹みと対向する前記セラミック体の先端側の面に位置する環状の凸部とを有することを特徴とするヒータ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記接合材は、前記筒状部と前記ヒータ本体との間に続き、前記筒状部の先端部および後端部のそれぞれよりも外側にも位置していることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
【請求項3】
前記筒状部は、内壁に前記ヒータ本体の長手方向に沿って延びる溝を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
【請求項4】
前記溝の内面は曲面であることを特徴とする請求項3に記載のヒータ。
【請求項5】
前記筒状部は、前記ヒータ本体の長手方向に沿って延びる切欠きを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
【請求項6】
前記支持部材は、前記筒状部の先端部に接続され、当該筒状部の先端部から後端側に向かって傘状に広がる拡径部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれか1つに記載のヒータ。
【請求項7】
前記接合材が前記筒状部の先端部からはみ出しているとともに、前記筒状部の先端部から前記拡径部の一部までを覆っていることを特徴とする請求項6に記載のヒータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、流体加熱用ヒータ,粉体加熱用ヒータ,気体加熱用ヒータ,酸素センサ用ヒータ,半田ゴテ用ヒータ等に用いられるヒータに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
長手方向を有する棒状または筒状のセラミック体と、該セラミック体の内部に埋設された発熱抵抗体とを有するヒータ本体と、該ヒータ本体が挿通される孔を有するカップ形状の支持部材と、支持部材の内側に充填されたガラスとを含むヒータが知られている(例えば特許文献1を参照)。このものは、カップ形状の支持部材の内側に溜まったガラスなどの接合材で、ヒータ本体と支持部材とが接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/068242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のヒータは、ヒータ本体の長手方向に沿って見たときに、支持部材の内側に溜まったガラスの径方向の厚みの差が大きい。したがって、繰り返し昇降温を行うと、ガラスと支持部材との熱膨張差の影響により、厚みが大きい箇所で熱応力による負荷が大きくなり、ガラスと支持部材との界面で剥がれが生じるおそれがあった。さらに、その剥がれが進展して、ガラスと支持部材との界面が全体的に剥がれることで、耐久性が悪くなるおそれがあった。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたもので、接合材と支持部材との界面が剥がれにくく、耐久性の良いヒータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のヒータは、ヒータ本体と、金属製の支持部材と、ガラスからなる接合材とを備える。ヒータ本体は、長手方向を有する筒状のセラミック体と、セラミック体の内部に周方向に沿って設けられた折返し部を有する発熱抵抗体と、一端が発熱抵抗体と電気的に接続されているとともに他端がセラミック体の後端側の側面に引き出された引出部とを有する。支持部材は、ヒータ本体の引出部よりも先端側に配置され、ヒータ本体の側面に沿って延びる筒状部と、筒状部に連続したフランジ部とを有する。接合材は、ヒータ本体の側面と支持部材の筒状部とを接合する。フランジ部は、セラミック体の後端側の面に位置する環状の凹みと、環状の凹みと対向するセラミック体の先端側の面に位置する環状の凸部とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のヒータによれば、ヒータ本体の長手方向に沿って見たときに、ヒータ本体と支持部材との間隔の差、すなわち接合材の径方向の厚みの差がほとんどないので、熱膨張差による応力が偏ることなく分散され、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ヒータの一例を示す一部透過拡大斜視図である。
図1に示すヒータの概略縦断面図である。
ヒータの他の例を示す概略縦断面図である。
ヒータの他の例を示す概略縦断面図である。
ヒータを構成する支持部材の他の例を示す斜視図である。
ヒータを構成する支持部材の他の例を示す斜視図である。
ヒータの他の例を示す概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、ヒータの実施形態について図面を参照して説明する。
【0010】
本開示のヒータは、長手方向を有する棒状または筒状のセラミック体11と、セラミック体11の内部に埋設された発熱抵抗体12と、一端が発熱抵抗体12と電気的に接続されているとともに他端がセラミック体11の後端側の側面に引き出された引出部13とを有するヒータ本体1を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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