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公開番号2024044864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150652
出願日2022-09-21
発明の名称気球
出願人株式会社岩谷技研
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類B64B 1/40 20060101AFI20240326BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】ロードケーブルを気嚢によって支持する気球において、ロードケーブルからの力が気嚢にかかることによって生じる気嚢の破損を回避する。
【解決手段】各々の下端にロード12が吊り下げられる複数のロードケーブル14と、各々気嚢11の外面に沿って延伸し、複数のロードケーブル14を各々通過させ、複数のロードケーブル14の上端を気嚢11の天頂付近に案内する複数の筒状のロードケーブルガイド13と、複数のロードケーブルガイド13を通過した複数のロードケーブル14の上端と連結される連結部材16とを備え、連結部材16は、複数のロードケーブル14から受ける力によって気嚢11の外面上を移動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
各々の下端にロードが吊り下げられる複数のロードケーブルと、
各々気嚢の外面に沿って延伸し、前記複数のロードケーブルを各々通過させ、前記複数のロードケーブルの上端を前記気嚢の天頂付近に案内する複数の筒状のロードケーブルガイドと、
前記複数のロードケーブルガイドを通過した前記複数のロードケーブルの上端と連結される連結部材と
を備え、
前記連結部材は、前記複数のロードケーブルから受ける力によって前記気嚢の外面上を移動可能である
気球。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記連結部材は、前記複数のロードケーブルの各々との連結位置の位置決めをするガイド部を有する
請求項1に記載の気球。
【請求項3】
前記連結部材はリング状の部材を有する
請求項1に記載の気球。
【請求項4】
前記連結部材の外縁の形状が円形である
請求項1に記載の気球。
【請求項5】
前記連結部材は、前記気嚢の外面に沿うように湾曲した底面を有する
請求項1に記載の気球。
【請求項6】
前記気嚢は、複数の流線形の球皮片の各々の幅方向両端の縁部が積層されて熱溶着により連結されてなるものであり、
前記複数のロードケーブルの各々は、前記熱溶着のために前記球皮片に加えられる温度において溶融しない素材からなり、
前記ロードケーブルガイドは、前記複数の球皮片のうち幅方向に隣り合う2枚の球皮片の縁部の積層体であって、各縁部の内側に、熱溶着されず、前記ロードケーブルを通過させる部分を有する
請求項1に記載の気球。
【請求項7】
前記気嚢は、複数の流線形の球皮片の各々の幅方向両端の縁部が積層されて熱溶着により連結されてなるものであり、
前記複数のロードケーブルの各々は、前記熱溶着のために前記球皮片に加えられる温度において溶融しない素材からなり、
前記ロードケーブルガイドは、積層された球皮片の縁部に対して積層されて熱溶着されるチューブであり、内側に、熱溶着されず、前記ロードケーブルを通過させる部分を有する
請求項1に記載の気球。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、気球に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ガス気球、熱気球等、気球の多くは、気嚢にかかるロード、すなわち、気球により上空へと搬送される荷物、乗客等の荷重を分散し、気球の吊り下げ耐荷重を増強する役割を果たす複数の索体であるロードケーブルを備えている。ここで、複数のロードケーブルの上端は気嚢の天頂部分において集合する。そのため、気嚢の天頂部分に対し、複数のロードケーブルから大きな力が加わり、気嚢がその力によって破損する場合がある。
【0003】
そのような問題の発生を抑制するために、ある部材を気嚢の天頂部分に取り付けて、この部材により複数のロードケーブルからの力を受ける技術がある。例えば、特許文献1には、気嚢の天頂部分に熱溶着されたロードリングと呼ばれる環状の部材を備える気球が記載されている。特許文献1に記載の気球において、ロードケーブルの上端は、気嚢に直接固着されることはなく、ロードリングに対して連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10293913号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の気球では、ロードリングが気嚢に固着されている。従って、気嚢のうちロードリングに固着されている部分にロードケーブルからの大きな力がかかり、気嚢が破損する危険性がある。
【0006】
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ロードケーブルからの力が気嚢にかかることによって生じる気嚢の破損を回避する技術的手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の一態様である気球は、各々の下端にロードが吊り下げられる複数のロードケーブルと、各々気嚢の外面に沿って延伸し、前記複数のロードケーブルを各々通過させ、前記複数のロードケーブルの上端を前記気嚢の天頂付近に案内する複数の筒状のロードケーブルガイドと、前記複数のロードケーブルガイドを通過した前記複数のロードケーブルの上端と連結される連結部材とを備え、前記連結部材は、前記複数のロードケーブルから受ける力によって前記気嚢の外面上を移動可能であることを特徴とする。
【0008】
この態様によれば、ロードケーブルからの力が連結部材に加わった場合に、連結部材はこの力によって気嚢の外面上を移動可能であるので、ロードケーブルからの力が気嚢に加わることに起因した気嚢の破損を回避することができる。
【0009】
好ましい態様において、前記連結部材は、前記複数のロードケーブルの各々との連結位置の位置決めをするガイド部を有してもよい。この態様によれば、連結部材における複数のロードケーブルの連結位置が一部の領域に偏るのを回避し、複数のロードケーブルの連結位置を安定化することができる。
【0010】
他の好ましい態様において、前記連結部材はリング状の部材を有してもよい。この態様によれば、連結部材のエッジにより気嚢の外面が傷つけられるのを回避することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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