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公開番号2024044541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150120
出願日2022-09-21
発明の名称酸化亜鉛、ゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物および空気入りタイヤ
出願人TOYO TIRE株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C01G 9/02 20060101AFI20240326BHJP(無機化学)
要約【課題】スチールコードなどの金属部材に対し、剥離力が向上した加硫ゴムの原料となるゴム組成物用途に使用可能な酸化亜鉛、該酸化亜鉛を含有するゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物および該ゴム組成物の加硫ゴムを備える空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】アルミニウムおよび鉄を含有する酸化亜鉛。該酸化亜鉛は、鉄の含有量が15ppm以上100ppm以下であり、アルミニウムの含有量が40ppm以上100ppm以下であることが好ましく、アルミニウムの含有量に対する鉄の含有量の比が、0.2~2.3倍であることが好ましく、鉄の含有量が15ppm以上80ppm以下であることがより好ましい。該酸化亜鉛はゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物用途に好適であり、該ゴム組成物の加硫ゴムは剥離力が向上するため、空気入りタイヤ用途に使用されることが好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウムおよび鉄を含有する酸化亜鉛。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記鉄の含有量が15ppm以上100ppm以下であり、前記アルミニウムの含有量が40ppm以上100ppm以下である請求項1に記載の酸化亜鉛。
【請求項3】
前記アルミニウムの含有量に対する前記鉄の含有量の比が、0.2~2.3倍である請求項1に記載の酸化亜鉛。
【請求項4】
前記鉄の含有量が15ppm以上80ppm以下である請求項1に記載の酸化亜鉛。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の酸化亜鉛を含有するゴム組成物。
【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載の酸化亜鉛を含有するゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項5に記載のゴム組成物の加硫ゴムを備える空気入りタイヤ。
【請求項8】
請求項6に記載のゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物の加硫ゴムを備える空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化亜鉛、ゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物および空気入りタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤは、加硫ゴムやスチールコードなどの金属部材などから構成され、安全性や低燃費性などの多くの性能が要求される。特に、空気入りタイヤを構成する一部材であるベルト部では、スチールコードと該スチールコードを覆う加硫ゴム(以下、「トッピングゴム」ともいう)との接着性を向上させる、つまりトッピングゴムの剥離力を向上することが要求される。トッピングゴムの剥離力を向上するために、トッピングゴムの原料となるゴム組成物中に、各種配合剤を添加する技術が存在する。
【0003】
下記特許文献1では、ゴム組成物の原料として使用される酸化亜鉛として、亜鉛塩を含む水溶液を中和して水酸化物などの沈殿物を合成し、これを濾過・乾燥の後、加熱して酸化亜鉛粉末を合成する方法(「アメリカ法」、「湿式法」などともいう)により合成した、酸化亜鉛が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-95519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、湿式法で酸化亜鉛を製造することに特徴があり、酸化亜鉛の性状などについては特に記載されていない。
【0006】
本発明者らは、トッピングゴムの剥離力を向上するために、原料となるゴム組成物中に配合する酸化亜鉛の金属組成に着目した結果、特定の金属組成の酸化亜鉛をゴム組成物中に配合すると、その加硫ゴムは、スチールコードなどの金属部材に対し、剥離力が著しく向上することを見出した。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スチールコードなどの金属部材に対し、剥離力が向上した加硫ゴムの原料となるゴム組成物用途に使用可能な酸化亜鉛、該酸化亜鉛を含有するゴム-スチールコード複合体用ゴム組成物および該ゴム組成物の加硫ゴムを備える空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は下記の如き構成により解決し得る。すなわち本発明は、アルミニウムおよび鉄を含有する酸化亜鉛(1)に関する。
【0009】
上記酸化亜鉛(1)において、前記鉄の含有量が15ppm以上100ppm以下であり、前記アルミニウムの含有量が40ppm以上100ppm以下である酸化亜鉛(2)が好ましい。
【0010】
上記酸化亜鉛(1)または(2)において、前記アルミニウムの含有量に対する前記鉄の含有量の比が、0.2~2.3倍である酸化亜鉛(3)が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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