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公開番号2024044003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149294
出願日2022-09-20
発明の名称車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/18 20060101AFI20240326BHJP(車両一般)
要約【課題】簡単な構成で使用状態を考慮した高さ調整が実現可能な車両用シートを提供すること。
【解決手段】本開示の車両用シートは、着座乗員の臀部及び大腿部を支持可能なクッションパッド、及び前記クッションパッドを支持するクッションフレームを備えるシートクッションと、前記着座乗員の背部を支持可能なバックパッド、及び前記バックパッドを支持すると共に前記シートクッションの後端側から延在し前記クッションフレーム側の端部を回転中心として前後方向に傾倒可能に支持されるバックフレームを備えるシートバックと、前記シートクッションに設けられ、前記クッションパッドの後方部分を上方へ押上げ可能なシートクッション押上機構と、前記シートバックが所定の傾倒角度以下のときに、前記シートクッション押上機構による前記クッションパッドの押上げ量が所定の上限値を超えないように制限する押上げ量規制機構と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
着座乗員の臀部及び大腿部を支持可能なクッションパッド、及び前記クッションパッドを支持するクッションフレームを備えるシートクッションと、
前記着座乗員の背部を支持可能なバックパッド、及び前記バックパッドを支持すると共に前記シートクッションの後端側から延在し前記クッションフレーム側の端部を回転中心として前後方向に傾倒可能に支持されるバックフレームを備えるシートバックと、
前記シートクッションに設けられ、前記クッションパッドの後方部分を上方へ押上げ可能なシートクッション押上機構と、
前記シートバックが所定の傾倒角度以下のときに、前記シートクッション押上機構による前記クッションパッドの押上げ量が所定の上限値を超えないように制限する押上げ量規制機構と、を備える、
車両用シート。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記シートクッション押上機構は、前記クッションフレームに回転可能に支持されたフラップと、前記フラップを上方に持ち上げ可能なフラップ持ち上げ装置と、を備え、
前記押上げ量規制機構は、前記フラップの回転を規制するストッパと、前記シートバックの傾倒角度に連動して前記ストッパを動作させるストッパ作動機構と、を備える、
請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記フラップ持ち上げ装置は、前記フラップの持ち上げ量を調整可能な操作部を備える、
請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記ストッパ作動機構は、前記シートバックと前記ストッパとに連結され、前記シートバックの傾倒角度が前記所定の傾倒角度を超えたときに前記ストッパを動作させるケーブルを含む、
請求項2に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記所定の傾倒角度は、水平面に対して垂直な面を基準として40~60°の間の角度である、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、自動車等に搭載される車両用シートにおいて、車両が駐車され、着座乗員が休息又は睡眠をとるために、シートバックを後方に大きく倒した際、シートクッションとシートバックとの間に生じる段差を解消する構造が記載されている。より詳しくは、シートバックが略水平となる位置まで倒された際に、シートクッションの後方を上方に押し上げることで、シートバックとシートクッションとの間に生じる段差をなくすことが可能な車両用シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許公開第2019/0143852号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用シートは、シートクッションが運転時の着座乗員の骨盤(あるいは臀部や仙骨)を支持する高さ位置が着座乗員の体格等に合致していると、長時間運転時等における着座乗員の疲労の低減が期待できる。ここで、上記特許文献1に記載された車両用シートは、シートバックの傾倒角度が水平に近い角度に到達したタイミングで、シートバックのリクライニングに連動してシートクッションを機械的に押し上げている。このような構造を採用すると、シートバックが倒されていない状態、例えば運転時のシートバック位置においては、シートクッションを押し上げることはできない。つまり、上記特許文献1の車両用シートは、上述した運転時等における着座乗員の疲労の低減のために、運転時のシートバック位置においてシートクッションの高さを調整するといったことは想定されていない。
【0005】
本開示は、上述の課題を考慮し、シートの状態を考慮した高さ調整が実現可能な車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様に係る車両用シートは、着座乗員の臀部及び大腿部を支持可能なクッションパッド、及び前記クッションパッドを支持するクッションフレームを含むシートクッションと、前記着座乗員の背部を支持可能なバックパッド、及び前記バックパッドを支持すると共に前記シートクッションの後端側から延在し前記クッションフレーム側の端部を回転中心として前後方向に傾倒可能に支持されるバックフレームを含むシートバックと、前記シートクッションに設けられ、前記クッションパッドの後方部分を上方へ押上げ可能なシートクッション押上機構と、前記シートバックが所定の傾倒角度以下のときに、前記シートクッション押上機構による前記クッションパッドの押上げ量が所定の上限値を超えないように制限する押上げ量規制機構と、を含むものである。
【0007】
このような車両用シートにおいては、シートクッション押上機構によりシートクッションの高さ位置が調整できる。それに加えて、運転時等、シートバックの傾倒角度が小さいときにのみクッションパッドの押上げ量に上限を設けたため、運転時のクッションパッドの押上げ量が大きくなることがなくなる。また、休息時等、シートバックの傾倒角度が大きいときにはクッションパッドの押上げ量を大きく確保できるため、シートバックとシートクッションとの間に生じる段差をなくすことができる。
【0008】
本開示の第2の態様に係る車両用シートは、上記本開示の第1の態様に係る車両用シートにおいて、前記シートクッション押上機構は、前記クッションフレームに回転可能に支持されたフラップと、前記フラップを上方に持ち上げ可能なフラップ持ち上げ装置と、を含み、前記押上げ量規制機構は、前記フラップの回転を規制するストッパと、前記シートバックの傾倒角度に連動して前記ストッパを動作させるストッパ作動機構と、を含む。
【0009】
このような車両用シートにおいては、シートバックの傾倒角度に連動して前記ストッパを動作させるストッパ作動機構を用いることで、別途の操作を要することなく、押上げ量規制機構による押上げ量の制限の有無を切り替えることができる。
【0010】
本開示の第3の態様に係る車両用シートは、上記本開示の第2の態様に係る車両用シートにおいて、前記フラップ持ち上げ装置は、前記フラップの持ち上げ量を調整可能な操作部を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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