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公開番号2024043981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149257
出願日2022-09-20
発明の名称フィルタシステム、フィルタ閉塞検知方法およびプログラム
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B01D 37/04 20060101AFI20240326BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】固液分離装置のフィルタの閉塞を容易に検知できるフィルタシステム、フィルタの閉塞を検知できるフィルタ閉塞検知方法および閉塞を検知するプログラムを提供する。
【解決手段】ロータ21の回転により移動可能な固液分離部11が設けてある固液分離装置Xと、固液分離部11の運転状態に関する運転値を記録でき、一次側の水位に基づいて運転値を制御できる制御装置30と、を備え、制御装置30は、設定した所定期間毎に、運転値の平均値である期間平均値を算出するように構成してあるフィルタシステムS、および、制御装置30が、設定した所定期間毎に、運転値の平均値である期間平均値を算出する期間平均値算出工程と、期間平均値に基づいて固液分離部11の汚れの具合を判断する判断工程と、を有するフィルタ閉塞検知方法、および、期間平均値算出機能と判断機能とを前記制御装置に実現させるプログラム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータの回転により移動可能な固液分離部が設けてある固液分離装置と、当該固液分離部の運転状態に関する運転値を記録でき、一次側の水位に基づいて前記運転値を制御できる制御装置と、を備え、
当該制御装置は、設定した所定期間毎に、前記運転値の平均値である期間平均値を算出するように構成してあるフィルタシステム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
算出した期間平均値を表示する表示装置を備え、
当該表示装置は、前記期間平均値をグラフ化して表示する請求項1に記載のフィルタシステム。
【請求項3】
前記表示装置は、設定した閾値をグラフ上に表示する請求項2に記載のフィルタシステム。
【請求項4】
使用者に前記固液分離部の汚れ具合を報知できる警報装置を備え、
前記制御装置は、前記期間平均値が設定した閾値を超えたときに前記警報装置によって警報アラームを発するように構成してある請求項3に記載のフィルタシステム。
【請求項5】
前記固液分離装置がロータリフィルタ装置であり、前記固液分離部が無端帯状フィルタである請求項1に記載のフィルタシステム。
【請求項6】
前記運転値が前記運転状態に関する測定値の積算値である請求項1~5の何れか一項に記載のフィルタシステム。
【請求項7】
前記固液分離装置がロータリフィルタ装置であり、前記固液分離部が無端帯状フィルタであり、
前記運転値が前記無端帯状フィルタの走行距離である請求項6に記載のフィルタシステム。
【請求項8】
前記期間平均値の算出において、前記所定期間のうち前記固液分離装置が運転していた期間のみを考慮する請求項1に記載のフィルタシステム。
【請求項9】
ロータの回転により移動可能な固液分離部が設けてある固液分離装置と、当該固液分離部の運転状態に関する運転値を記録でき、一次側の水位に基づいて前記運転値を制御できる制御装置と、を備えたフィルタシステムにおいて、
当該制御装置が、設定した所定期間毎に、前記運転値の平均値である期間平均値を算出する期間平均値算出工程と、
当該期間平均値に基づいて前記固液分離部の汚れの具合を判断する判断工程と、を有するフィルタ閉塞検知方法。
【請求項10】
前記判断工程は、前記期間平均値および設定した閾値に基づいて汚れの具合を判断する請求項9に記載のフィルタ閉塞検知方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータの回転により移動可能な無端帯状フィルタが設けられた固液分離装置を備えたフィルタシステム、フィルタ閉塞検知方法およびフィルタの閉塞を検知するプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理等に使用される固液分離装置、例えばロータリフィルタ装置は、パネルフィルタが複数枚連結された無端帯状フィルタの態様で設けられた装置であり、当該無端帯状フィルタを回転駆動することによって、フィルタを再生しながら被処理水中の固形物を分離する装置である。この種の装置では、無端帯状フィルタの回転速度を調節することによって、装置の処理能力を調節できる。
【0003】
特許文献1には、水位が設定水位に上昇したことを検出した場合には除塵機を高速で運転したあと徐々に運転速度を下げるようにして制御し、水位が設定水位以下の場合には除塵機を停止または微速運転をして待機するように制御するスクリーン移動式除塵機の運転方法が開示されている。
【0004】
通常、被処理水がフィルタを通過する際、し渣(固形物)をフィルタで捕捉する。捕捉物は、洗浄水の吹き付けにより除去回収するが、フィルタには次第に汚れが蓄積する。フィルタの汚れが蓄積すると、装置の処理能力が低下するため、駆動モータの回転速度を大きくする必要がある。
【0005】
また、フィルタの汚れ状況の把握は、主に目視確認によって行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-177030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ロータリフィルタ装置に流入する被処理水の水質と水量は、生活時間や天候、季節により、大きく変動するため、駆動モータの回転速度の瞬時変化だけでは、フィルタの汚れの蓄積を容易に見分けられず、気づいた時にはフィルタ閉塞に至る場合があった。
【0008】
フィルタ閉塞まで至ると、駆動モータの回転速度が上限速度に達しても処理量を維持できず、オーバーフローさせる、或いは、処理量を下げる、等の方策をとる必要があった。また、フィルタ閉塞まで至ってしまうと、例えばブラシなどでフィルタをこすっても、容易に汚れの除去ができなくなり、装置内部のフィルタを取り外しての薬液浸漬洗浄などのオフライン洗浄が必要となる。施設への被処理水の流入を止めたオフライン洗浄を行えば、施設の水処理に支障をきたす虞がある。
【0009】
また、ロータリフィルタ装置の運転中にフィルタの汚れ状況の目視確認を行うのは困難である。仮に装置停止中に確認する場合であっても、装置内部のフィルタを取り外して観察する必要があるため、煩雑であった。フィルタの汚れの見分けは、感覚的で定性的であり、使用者のスキルやノウハウによるところが大きかった。
【0010】
従って、本発明の目的は、固液分離装置のフィルタの閉塞を容易に検知できるフィルタシステム、フィルタの閉塞を検知できるフィルタ閉塞検知方法、および、フィルタの閉塞を検知するプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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