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公開番号2024043247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148327
出願日2022-09-16
発明の名称車両用モータ駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類H02K 5/22 20060101AFI20240322BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することが可能な車両用モータ駆動装置を提供する。
【解決手段】この車両用モータ駆動装置100は、モータ1と、モータ1に電力を供給するインバータ2と、モータ1とインバータ2とを接続するためのモータ側配線3と、モータ室51を含み、モータ室51に収容されたモータ1から延びるモータ側配線3が貫通する貫通孔54が形成されたハウジング5と、モータ1から延びるモータ側配線3が挿入される配線挿入孔63を含み、貫通孔63とモータ側配線3との間をシールするように貫通孔54に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材6とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に用いられるモータと、
前記モータに電力を供給するインバータと、
一端部が前記モータに接続され、前記モータと前記インバータとを接続するためのモータ側配線と、
内部に前記モータを収容するとともに、収容した前記モータを冷却する冷却液が貯留されるモータ室を含み、前記モータ室に収容された前記モータから延びる前記モータ側配線が貫通する貫通孔が形成されたハウジングと、
前記モータから延びる前記モータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、前記貫通孔と前記モータ側配線との間をシールするように前記貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材とを備える、車両用モータ駆動装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、
前記インバータを内部に収容するインバータ室と、
前記モータ室と前記インバータ室とを隔てるとともに、前記貫通孔が形成された隔壁とをさらに含み、
前記筒状弾性部材は、前記隔壁に形成された前記貫通孔に取り付けられている、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
【請求項3】
一端部が前記インバータに接続され、前記インバータ室内に配置されたインバータ側配線をさらに備え、
前記モータ側配線の他端部と、前記インバータ側配線の他端部とは、前記インバータ室において接続されている、請求項2に記載の車両用モータ駆動装置。
【請求項4】
前記筒状弾性部材は、前記モータ側配線の直径よりも小さい直径を有する前記配線挿入孔の内周面から突出した、円周状の内側突出部を含む、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
【請求項5】
前記筒状弾性部材は、前記ハウジングの前記貫通孔の内周面に対向する外周面の部分から突出した円周状の外側突出部を含む、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
【請求項6】
前記モータ側配線は、前記モータと前記インバータとを接続するために、複数設けられており、
前記筒状弾性部材は、前記複数のモータ側配線のそれぞれに対応して複数設けられており、
前記ハウジングには、前記複数のモータ側配線の各々が別個に挿入された前記複数の筒状弾性部材のそれぞれに対応して前記貫通孔が複数形成されている、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用モータ駆動装置に関し、特に、モータを備える車両用モータ駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モータを備える車両用モータ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、モータを備えるモータ装置(車両用モータ駆動装置)が開示されている。このモータ装置は、インバータと、絶縁端子台と、モータハウジングとを備えている。インバータは、直流電力を交流電力に変換して、モータに交流電力を供給するように構成されている。絶縁端子台は、インバータからの交流電力をモータに供給するために、インバータに接続された通電ケーブルとモータに接続されたモータバスバーとを電気的に接続している。モータハウジングは、モータが収容されるとともに、モータの冷却に用いられるオイルが貯留されるモータ室を含んでいる。モータハウジングは、モータ室の油密性および絶縁性を確保するために、絶縁端子台が収容される端子台室と、端子台室とモータ室とを仕切る仕切壁とを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-136770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のモータ装置では、モータ室の油密性および絶縁性を確保するために、仕切壁により仕切られた端子台室に収容された絶縁端子台を用いて、モータとインバータとを電気的に接続している。このため、上記特許文献1のモータ装置では、端子台室および絶縁端子台を設けたことに起因してモータ装置(装置)の構造が複雑化しているという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することが可能な車両用モータ駆動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における車両用モータ駆動装置は、車両に用いられるモータと、モータに電力を供給するインバータと、一端部がモータに接続され、モータとインバータとを接続するためのモータ側配線と、内部にモータを収容するとともに、収容したモータを冷却する冷却液が貯留されるモータ室を含み、モータ室に収容されたモータから延びるモータ側配線が貫通する貫通孔が形成されたハウジングと、モータから延びるモータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、貫通孔とモータ側配線との間をシールするように貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材とを備える。
【0008】
この発明の一の局面における車両用モータ駆動装置では、上記のように、モータ室に収容されたモータから延びるモータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、貫通孔とモータ側配線との間をシールするように貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材を設ける。これにより、ハウジングに端子台室および絶縁端子台を設けることなく、ハウジングの貫通孔に取り付けられた筒状弾性部材によりモータ室の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することができる。
【0009】
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、好ましくは、ハウジングは、インバータを内部に収容するインバータ室と、モータ室とインバータ室とを隔てるとともに、貫通孔が形成された隔壁とをさらに含み、筒状弾性部材は、隔壁に形成された貫通孔に取り付けられている。
【0010】
このように構成すれば、インバータ室およびモータ室とは別個にハウジングに端子台室および絶縁端子台を設けることなく、隔壁に形成された貫通孔に筒状弾性部材を取り付けることにより、モータ室の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータとインバータとをユニット化した車両用モータ駆動装置において装置の構造の簡素化を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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