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公開番号2024040674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145165
出願日2022-09-13
発明の名称モリブデン被覆アルミナ粒子およびその製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C01F 7/021 20220101AFI20240318BHJP(無機化学)
要約【課題】 比表面積が大きく触媒特性に優れたモリブデン被覆アルミナ粒子、および前記粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 コアがアルミナ粒子、シェルがモリブデン化合物で構成されるコアシェル構造を有し、比表面積が2m2/g以上300m2/g以下である、モリブデン被覆アルミナ粒子を提供する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
コアがアルミナ粒子、シェルがモリブデン化合物で構成されるコアシェル構造を有し、
比表面積が2m

/g以上300m

/g以下である、モリブデン被覆アルミナ粒子。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記アルミナ粒子の結晶構造が、κ型、δ型またはθ型からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、請求項1に記載のモリブデン被覆アルミナ粒子。
【請求項3】
前記モリブデン化合物が、モリブデン酸化物、モリブデンとアルミニウムの複合酸化物、及び、モリブデンと珪素の複合酸化物、からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1または2に記載のモリブデン被覆アルミナ粒子。
【請求項4】
前記モリブデン被覆アルミナ粒子が、さらに、シリカ元素を含む、請求項1または2に記載のモリブデン被覆アルミナ粒子。
【請求項5】
アルミニウム化合物およびモリブデン化合物の粉体混合物を、800℃~900℃の温度下で焼成する、コアシェル構造を有するモリブデン被覆アルミナ粒子の製造方法。
【請求項6】
アルミニウム化合物を、気化したモリブデン化合物の存在下で焼成する、コアシェル構造を有するモリブデン被覆アルミナ粒子の製造方法。
【請求項7】
アルミニウム化合物に、さらに珪素化合物を混合する、請求項5または6に記載のコアシェル構造を有するモリブデン被覆アルミナ粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モリブデン被覆アルミナ粒子およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、アルミナ粒子に金属酸化物を複合化させた複合酸化物粒子が知られている。前記複合酸化物粒子は、その特性を生かし、光触媒や反応触媒として幅広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、結晶質金属酸化物(請求項4には酸化アルミニウムが開示されている)であるコア粒子と、その表面を被覆する金属の酸化物、酸窒化物及び窒化物の少なくとも1つからなる結晶質化合物(請求項7にはモリブデンが開示されている)である被膜と、を備える被覆酸化物粒子が開示されている。また、コア粒子と被膜の界面において、前記結晶質金属酸化物と前記結晶質化合物を格子整合させることで、光触媒特性等の諸特性に優れたものできることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、δ-アルミナ及び/又はθ-アルミナを含有するアルミナと、コバルトアルミネートと、酸化ニッケル、酸化モリブデンおよび酸化タングステンから選ばれる少なくとも1種を含有してなる水素化処理触媒が開示されている。製造工程にて、アルミナにコバルト塩を担持させることで、コバルトアルミネートの形成を誘発し、活性金属であるニッケルのアルミネート化を抑制し、触媒活性の向上ができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-90611号公報
特開1990-68142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のように、アルミナにモリブデンを被覆した触媒が知られているものの、依然として改良すべき点があった。
【0007】
触媒としての活性を向上させるためには、特許文献1や2に開示されているように、粒子の結晶性を改善する方法や、活性金属の活性発現を阻害しない方法が挙げられる。一方で、根本的な解決手段としては、粒子そのものの比表面積を向上させる方法が有効的であると考えられる。
【0008】
しかしながら、従来技術では、アルミナ粒子にモリブデンを被覆した被覆粒子の比表面積を向上させる為に十分な検討がなされていない。例えば、特許文献1では、被覆酸化物粒子の比表面積は0.5m

/g以上、10.0m

/g以下と記載されているものの、市販のアルミナ粒子を1種類用いるのみであり、得られる被覆酸化物粒子の比表面積を向上させるための具体的な手段が検討されていない。したがって、比表面積と触媒活性の影響についての検討が不十分であり、触媒性能に優れた被覆酸化物粒子を得るには更なる検討が必要であった。
【0009】
また、特許文献2では、α-アルミナの比表面積が極端に小さいことが言及されており、δ-アルミナおよびθ-アルミナが用いられているが、具体的な比表面積の記載がない。さらに、特許文献2に記載される製造方法は、成形したアルミナ担体にコバルトを担持させることが必須となっており、粒子状のアルミナを用いて、かつ、コバルトを担持させない場合に、どのような結晶構造のアルミナが得られるのか明らかにされておらず、比表面積が向上した被覆酸化物粒子を得ることが困難であった。
【0010】
そこで、本発明は、比表面積が大きく触媒特性に優れたモリブデン被覆アルミナ粒子、およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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