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公開番号2024039739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144328
出願日2022-09-12
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類G03G 15/08 20060101AFI20240315BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】透磁率に応じたパルス信号を出力するインダクタンスセンサの出力値異常の原因を特定する。
【解決手段】像担持体と、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤を担持して前記像担持体に供給する現像剤担持体と、を有する現像装置と、前記現像容器に配置され、前記現像剤の透磁率を検出し、その透磁率に応じたパルス信号を出力するインダクタンスセンサと、前記インダクタンスセンサから出力されるパルス信号をカウントし、そのカウントしたカウント値から現像剤中のトナーの濃度を検出する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記現像装置を初めて駆動動作する前に、前記インダクタンスセンサによる所定時間あたりのカウント値を検出し、その検出したカウント値が第一閾値より小さい場合には、前記インダクタンスセンサの動作異常を報知する。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体と、
トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤を担持して前記像担持体に供給する現像剤担持体と、を有する現像装置と、
前記現像容器に配置され、前記現像剤の透磁率を検出し、その透磁率に応じたパルス信号を出力するインダクタンスセンサと、
前記インダクタンスセンサから出力されるパルス信号をカウントし、そのカウントしたカウント値から現像剤中のトナーの濃度を検出する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記現像装置を初めて駆動動作する前に、前記インダクタンスセンサによる所定時間あたりのカウント値を検出し、その検出したカウント値が第一閾値より小さい場合には、前記インダクタンスセンサの動作異常を報知する、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記現像装置は、前記現像容器の内部に引き抜き可能に設けられ、前記インダクタンスセンサより上方に位置し、出荷状態において初期現像剤を予め格納する空間を形成する封止部材を有し、
前記制御手段は、前記現像装置を初めて駆動動作する前に、前記インダクタンスセンサによる所定時間あたりカウント値を検出し、その検出したカウント値が前記第一閾値より大きい第二閾値より大きい場合には、前記封止部材の引き抜きの確認を報知する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記現像装置を駆動動作した後に、前記インダクタンスセンサによる所定時間あたりカウント値を検出し、その検出したカウント値が前記第一閾値より大きい第三閾値から、前記第三閾値より大きく前記第二閾値より小さい第四閾値までの範囲に入らない場合には、前記現像剤の状態異常であることを報知する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置は、情報を表示する表示部を有し、前記表示部に、前記インダクタンスセンサの動作異常、前記封止部材の引き抜きの確認、又は前記現像剤の状態異常を表示する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像装置は、前記現像容器に回転可能に配置され、前記現像剤を搬送する搬送部材を備え、
前記封止部材は、前記現像容器の内部を、前記搬送部材が配置された第1の空間と、前記第1の空間より上方に位置し、出荷状態において初期現像剤を予め格納する第2の空間とに隔てており、
前記インダクタンスセンサは、前記搬送部材に対向して前記現像容器に配置され、前記現像容器における前記第1の空間の前記現像剤の透磁率を検知する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像容器は、
第1室と、
隔壁によって前記第1室から隔てられた第2室と、
前記第1室から前記第2室への前記現像剤の移動を許容する第1連通部と、
前記第2室から前記第1室への前記現像剤の移動を許容する第2連通部と、
を有し、
前記現像装置は、
前記第1室に配置され、前記現像剤を前記第2連通部から前記第1連通部に向かう第1の方向に搬送する第1の搬送スクリューと、
前記第2室に配置され、前記現像剤を前記第1連通部から前記第2連通部に向かう第2の方向に搬送する第2の搬送スクリューと、
を有し、
前記封止部材は、前記第2室の内部を、前記第2の搬送スクリューが配置された第1の空間と、前記第1の空間より上方に位置し、出荷状態において初期現像剤を予め格納する第2の空間とに隔てており、
前記インダクタンスセンサは、前記第2の搬送スクリューに対向して前記現像容器の前記第2室に配置され、前記第2室における前記第1の空間の前記現像剤の透磁率を検知する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記インダクタンスセンサは、
前記現像剤の透磁率を検知する検知部を有し、前記検知部から前記第2の搬送スクリューに向かう方向に1[mm]離れた位置における検知感度が、前記検知部に接した位置に比べて1割以上の検知感度を有している、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記インダクタンスセンサは、
基板上にコイルがパターン印刷された領域であり、前記現像剤の透磁率を検知する検知部を有し、
前記コイルは、前記基板から前記第2の搬送スクリューに向かう方向に重ならないように前記基板上に形成された配線パターンである、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像装置を備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式などを用いた画像形成装置では、感光ドラムに形成された静電潜像を現像装置によりトナー像として現像する。このような現像装置として、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を用いたものが、従来から使用されている。
【0003】
このように二成分現像剤を用いた現像方式では、出力画像の画像濃度の再現性を得るために、現像剤中のトナーの重量比(以下ではトナー濃度と記す)を狭い範囲で安定的に保つ必要がある。現像容器内を循環する二成分現像剤のトナー濃度を所定の範囲に維持するために、現像容器の壁面にトナー濃度を検知するセンサを設けて、検知結果に応じて補給トナーの補給量を調整する技術が用いられる。
【0004】
現像容器内の現像剤のトナー濃度を検知するセンサとしては、現像剤中の磁性体の割合に応じてインダクタンスが変化するインダクタンスセンサが知られている。インダクタンスセンサは、検知範囲に存在する磁性体の量に応じて出力が変化することにより、現像剤中のトナー濃度を検知する。
【0005】
インダクタンスセンサには、基板に対して検知部が突出しており、検知部が鉄芯コアの周囲にコイルを巻着した構成をとる形態がある(特許文献1)。特許文献1に記載されたインダクタンスセンサは、制御電圧の印加に伴い現像容器内の現像剤の透磁率に応じた検出電圧を出力可能であり、現像容器に予め備え付けられている。このセンサは、個々に制御電圧と検出電圧との関係(センサ感度)に差異を有し得るため、現像装置の交換時には備え付けのセンサの初期化を実施している。センサの初期化では、現像容器内に設けられた搬送スクリューを駆動して新品の現像剤を現像容器内に行き渡らせたうえで、センサに印加する制御電圧を所定範囲で変化させ、それに応じた検出電圧をセンサから得る。そして、新品の現像剤のトナー濃度(予め目標トナー濃度に調整済み)に応じた検出電圧が得られたときの制御電圧を、画像形成時にセンサに印加する初期電圧に設定している。
【0006】
上記センサの初期化の際に、センサが機能していない場合や、現像容器内の現像剤の状態が異常となっている場合、センサの初期電圧を設定できないので、センサの出力値異常を報知している。しかしながら、センサの出力値異常を報知するだけでは、ユーザが前記出力値異常の原因を特定しなければならず、その特定のために時間がかかる。そこで、制御電圧と検出電圧との関係より前記出力値異常の原因を報知する技術が提案されている(特許文献2)。
【0007】
一方、インダクタンスセンサには、基板に直接コイルをパターン印刷した構成をとる形態もある(特許文献3)。基板に直接コイルをパターン印刷したインダクタンスセンサは、鉄芯コアを有さない構成のため、鉄芯コアを有する構成に比べて、比較的安価に制作することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2000-056639号公報
特開2019-152798号公報
特開2016-012078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献3に記載された形態のインダクタンスセンサは、透磁率に応じた出力パルスを検出信号として出力可能な透磁率センサであり、透磁率に応じた出力パルスのカウント数から、現像剤のトナー濃度を検知可能である。この場合、特許文献2に記載された形態のインダクタンスセンサのように、制御電圧と検出電圧との関係より前記出力値異常の原因を報知する技術が適用できない。
【0010】
そこで本発明の目的は、透磁率に応じたパルス信号を出力するインダクタンスセンサの出力値異常の原因を特定することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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