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公開番号2024039417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143953
出願日2022-09-09
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H01F 27/00 20060101AFI20240314BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル部品の耐電圧特性の低下を抑制する。
【解決手段】コイル部品10は、巻芯部11、第1鍔部20、第2鍔部30を有するドラムコア10Cを備えている。コイル部品10は、第1ワイヤ51と、第2ワイヤ52と、を備えている。第1ワイヤ51を第1線端51Aから第2線端51Bへと辿っていったときに、最初に巻芯部11の外周面と接触する箇所を第1ワイヤ51の1.0ターンの箇所A1とする。第2ワイヤ52を第1線端52Aから第2線端52Bへと辿っていったときに、中心軸Cを中心とする角度位置が第1ワイヤ51の1.0ターンの箇所A1の角度位置に最初に一致する箇所を第2ワイヤ52の1.0ターンの箇所B1とする。第1ワイヤ51の1.0ターンの箇所A1は、中心軸Cに対して第2負方向Y2側に位置しており、且つ、第2ワイヤ52の1.0ターンの箇所B1に対して中心軸Cに沿う方向に離れている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、
前記中心軸に直交する特定の方向を正方向とし、前記正方向とは反対方向を負方向としたとき、
前記第1鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記正方向側に位置する第1電極と、
前記第1鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記負方向側に位置する第2電極と、
前記第2鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記正方向側に位置する第3電極と、
前記第2鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記負方向側に位置する第4電極と、
前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1電極に接続し、第2線端が前記第3電極に接続する第1ワイヤと、
前記第1ワイヤと同一方向に前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第2電極に接続し、第2線端が前記第4電極に接続する第2ワイヤと、
を備え、
前記第1ワイヤを前記第1線端から前記第2線端へと辿っていったときに、最初に前記巻芯部の外周面と接触する箇所を前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所とし、前記第1ワイヤの前記第1線端から前記第2線端側に向かって前記中心軸を中心として1周するごとにターン数が1ずつ増加するものとし、
前記第2ワイヤを前記第1線端から前記第2線端へと辿っていったときに、前記中心軸を中心とする角度位置が前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所の角度位置に最初に一致する箇所を前記第2ワイヤの1.0ターンの箇所とし、前記第2ワイヤの前記第1線端から前記第2線端側に向かって前記中心軸を中心として1周するごとにターン数が1ずつ増加するものとしたとき、
前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所は、前記中心軸に対して前記負方向側に位置しており、且つ、前記第2ワイヤの1.0ターンの箇所に対して前記中心軸に沿う方向に離れている
コイル部品。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第1ワイヤの1.0ターン以上2.0ターン未満の範囲は、前記第2ワイヤの1.0ターン以上2.0ターン未満の範囲に対して離れている
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記中心軸に沿う方向において、前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所と前記第2ワイヤの1.0ターンの箇所との間に、前記第2ワイヤの2.0ターンの箇所が位置する
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
Mを4以上の特定の整数とし、Nを3以上M未満の任意の整数としたとき、
前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤは、Mターン目を有する一方で(M+1)ターン目を有しておらず、
前記中心軸に沿う方向において、前記第2ワイヤのNターンの箇所が、前記第1ワイヤの(N-1)ターンの箇所とNターンの箇所との間に位置している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第2ワイヤを前記第1線端から前記第2線端側へ辿っていったときに、前記第2ワイヤが、初めて前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所以降の部分の外側に乗り上げた箇所を初乗り上げ箇所としたとき、
前記初乗り上げ箇所は、前記第2ワイヤの2.0ターン以上3.0ターン未満の範囲内に存在している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第2ワイヤは、前記第1ワイヤの前記第1線端から1.0ターンの箇所までの部分に対して外側から交差する交差箇所を有し、
前記交差箇所は、前記第2ワイヤの1.0ターン以上2.0ターン未満の範囲内に存在している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記交差箇所は、
前記中心軸に対して前記負方向側に位置する
請求項6に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、巻芯部及び2つの鍔部を備えている。巻芯部は四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両端に接続している。各鍔部は、巻芯部の中心軸と直交する方向において、巻芯部から外側に張り出している。巻芯部及び鍔部の材質は、磁性体である。これら巻芯部及び鍔部は、コイル部品のコアを構成している。また、コイル部品は、第1電極~第4電極を備えている。第1電極及び第2電極は、一方の鍔部の上面に位置している。第3電極及び第4電極は、他方の鍔部の上面に位置している。
【0003】
上記のコイル部品は、第1ワイヤ及び第2ワイヤを備えている。第1ワイヤ及び第2ワイヤは、被覆導線である。第1ワイヤは、巻芯部に巻回されている。第2ワイヤは、巻芯部に巻回されている。第1ワイヤの第1線端は、第1電極に熱圧着されている。第1ワイヤの第2線端は、第3電極に熱圧着されている。第2ワイヤの第1線端は、第2電極に熱圧着されている。第2ワイヤの第2線端は、第4電極に熱圧着されている。各ワイヤにおいて第1線端側から第2線端側へと巻芯部を一周する毎にターン数が1ずつ増加するものとしたとき、第1ワイヤの1ターン目及び第2ワイヤの1ターン目は、巻芯部の中心軸に沿う方向において互いに隣接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-11288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のコイル部品において、各電極と各ワイヤとは熱圧着されている。当該熱圧着の際に、各ワイヤの被覆膜が、熱の影響を受けて劣化することがある。特に、各ワイヤのうち、電極に近い部分は熱の影響を受けやすい。
【0006】
また、第1ワイヤと第2ワイヤとが隣接している箇所において、第1ワイヤと第2ワイヤとの間に電位差が生じていると、両ワイヤの間に比較的に大きな電界が生じる。そして、上述したワイヤの被覆膜に劣化が生じている箇所と、両ワイヤの間で大きな電界が生じる箇所と、が一致していると、その箇所において電流のリークが生じるおそれがある。すなわち、コイル部品における耐電圧特性が低下するおそれがある。
【0007】
なお、ワイヤが電極に熱圧着される例を上述したが、ワイヤが電極に接続される際に被覆膜に劣化が生じ得るものであれば、その接続態様に拘わらず同様の課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、前記中心軸に直交する特定の方向を正方向とし、前記正方向とは反対方向を負方向としたとき、前記第1鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記正方向側に位置する第1電極と、前記第1鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記負方向側に位置する第2電極と、前記第2鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記正方向側に位置する第3電極と、前記第2鍔部の外面上において、前記中心軸に対して前記負方向側に位置する第4電極と、前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1電極に接続し、第2線端が前記第3電極に接続する第1ワイヤと、前記第1ワイヤと同一方向に前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第2電極に接続し、第2線端が前記第4電極に接続する第2ワイヤと、を備え、前記第1ワイヤを前記第1線端から前記第2線端へと辿っていったときに、最初に前記巻芯部の外周面と接触する箇所を前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所とし、前記第1ワイヤの前記第1線端から前記第2線端側に向かって前記中心軸を中心として1周するごとにターン数が1ずつ増加するものとし、前記第2ワイヤを前記第1線端から前記第2線端へと辿っていったときに、前記中心軸を中心とする角度位置が前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所の角度位置に最初に一致する箇所を前記第2ワイヤの1.0ターンの箇所とし、前記第2ワイヤの前記第1線端から前記第2線端側に向かって前記中心軸を中心として1周するごとにターン数が1ずつ増加するものとしたとき、前記第1ワイヤの1.0ターンの箇所は、前記中心軸に対して前記負方向側に位置しており、且つ、前記第2ワイヤの1.0ターンの箇所に対して前記中心軸に沿う方向に離れているコイル部品である。
【0009】
上記構成において、各ワイヤに流れる電流の向きによっては、第1ワイヤの1.0ターンの箇所と第2ワイヤの1.0ターンの箇所とで、比較的に大きな電位差が生じる。上記構成では、第1ワイヤの1.0ターンの箇所と第2ワイヤの1.0ターンの箇所とが隣接して巻き回されている構成に比較して、各ワイヤの1.0ターンの箇所の間で生じる電界は小さくなる。その結果、コイル部品の耐電圧特性が低下することを抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
コイル部品の耐電圧特性の低下を抑制する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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