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公開番号2024039368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143875
出願日2022-09-09
発明の名称受水槽給水制御システム
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20240314BHJP(計算;計数)
要約【課題】受水槽における水切れや残留塩素濃度の不足や水質の低下などの問題を解決する受水槽給水制御システムを提供する。
【解決手段】給水先で使用される水を貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量Voとなるように当該受水槽への給水を制御する給水制御部と、給水先での所定の予測対象期間Tp内の予測使用水量を予測する使用水量予測部と、使用水量予測部で予測された予測使用水量に基づいて目標貯水量Voを決定し更新する目標貯水量更新部と、を備えた受水槽給水制御システムであって、予測対象期間Tpよりも短い所定の目標貯水量更新周期To毎に、使用水量予測部が直後の予測対象期間Tp内の予測使用水量を予測すると共に、目標貯水量更新部が使用水量予測部で予測された予測対象期間Tp内の予測使用水量に基づいて目標貯水量Voを決定し更新する。
【選択図】図3



特許請求の範囲【請求項1】
給水先で使用される水を貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御する給水制御部と、前記給水先での所定の予測対象期間内の予測使用水量を予測する使用水量予測部と、前記使用水量予測部で予測された予測使用水量に基づいて前記目標貯水量を決定し更新する目標貯水量更新部と、を備えた受水槽給水制御システムであって、
前記予測対象期間よりも短い所定の目標貯水量更新周期毎に、前記使用水量予測部が直後の前記予測対象期間内の予測使用水量を予測すると共に、前記目標貯水量更新部が前記使用水量予測部で予測された前記予測対象期間内の予測使用水量に基づいて前記目標貯水量を決定し更新する受水槽給水制御システム。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記目標貯水量更新周期が、前記予測対象期間内において複数回となる周期に設定されている請求項1に記載の受水槽給水制御システム。
【請求項3】
前記予測対象期間が24時間に設定されており、
前記目標貯水量更新周期が6時間に設定されている請求項2に記載の受水槽給水制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給水先で使用される水を貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御する給水制御部と、前記給水先での所定の予測対象期間内の予測使用水量を予測する使用水量予測部と、前記使用水量予測部で予測された予測使用水量に基づいて前記目標貯水量を決定し更新する目標貯水量更新部と、を備えた受水槽給水制御システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御する受水槽給水制御システムとして、1日(24時間)毎に、当日の給水先での予測使用水量を例えば過去の実績等に基づいて予測すると共に、その予測された予測使用水量に基づいて当日の目標貯水量を決定し更新するものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-193105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の受水槽給水制御システムでは、当日の予測使用水量が前日と比べて大幅に増減した場合に、以下に説明するような問題が生じる。
例えば、当日の予測使用水量が前日と比べて大幅に増加する場合には、目標貯水量の更新タイミングである当日の開始時において、当日の受水槽への給水の目標として決定される目標貯水量が前日と比べて急激に増加される。すると、水道管から受水槽へ水道水を導く流入管のサイズ等に起因して受水槽への単位時間当たりの給水量は限界があるため、受水槽の実際の貯水量が増加後の目標貯水量に到達するまでにかなりの時間を要する可能性がある。そして、受水槽の実際の貯水量が目標貯水量に到達する前に急な給水需要があった場合には、受水槽の貯留水が消費し尽くされて水切れとなる恐れがある。
一方、当日の予測使用水量が前日と比べて大幅に減少する場合には、目標貯水量の更新タイミングである当日の開始時において、当日の受水槽への給水の目標として決定される目標貯水量が前日と比べて急激に減少される。すると、受水槽の実際の貯水量は給水需要に合わせて徐々に低下して減少後の目標貯水量に近づこうとするが、当日の予測使用水量が少ないために受水槽には目標貯水量を超える無駄な水が長時間滞留する可能性がある。そして、受水槽に貯留水が長時間滞留すると、当該貯留水の残留塩素濃度が基準値よりも不足したり、水質が低下したりする恐れがある。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、給水先へ供給される水道水を一時的に貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御するにあたり、予測対象期間内における給水先での予測使用水量を予測しながら、当該予測された予測使用水量に基づいて目標貯水量を決定し更新する受水槽給水制御システムにおいて、受水槽における水切れや残留塩素濃度の不足や水質の低下などの問題を解決する技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、給水先で使用される水を貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御する給水制御部と、前記給水先での所定の予測対象期間内の予測使用水量を予測する使用水量予測部と、前記使用水量予測部で予測された予測使用水量に基づいて前記目標貯水量を決定し更新する目標貯水量更新部と、を備えた受水槽給水制御システムであって、
前記予測対象期間よりも短い所定の目標貯水量更新周期毎に、前記使用水量予測部が直後の前記予測対象期間内の予測使用水量を予測すると共に、前記目標貯水量更新部が前記使用水量予測部で予測された前記予測対象期間内の予測使用水量に基づいて前記目標貯水量を決定し更新する点にある。
【0007】
本構成によれば、受水槽への給水目標として設定される目標貯水量を更新する周期である目標貯水量更新周期が、当該目標貯水量の決定の基となる予測使用水量を予測する対象期間である予測対象期間よりも短いものに設定されている。即ち、前回の更新タイミングにて直後の予測対象期間(以下「前回の予測対象期間」と呼ぶ。)内の予測使用水量に基づいて目標貯水量が決定され更新された後に、前回の予測対象期間が終了する前の時点で一の目標貯水量更新周期が経過して次回の更新タイミングが到来し、直後の予測対象期間(以下「次回の予測対象期間」と呼ぶ。)内の予測使用水量に基づいて目標貯水量が決定され更新される。そして、次回の予測対象期間は前回の予測対象期間と重複しているので、前回予測対象期間内の予測使用水量に対する次回の予測対象期間内の予測使用水量の変化が緩和されて、次回の更新タイミングにおいて受水槽への給水目標として設定される目標貯水量が、前回の更新タイミングで設定された目標貯水量から大幅に変化することが抑制される。
即ち、前回の更新タイミングで設定された目標貯水量に対して、次回の更新タイミングで設定される目標貯水量の急激な増加が抑制されるので、受水槽の実際の貯水量が増加後の目標貯水量に到達するまでにかかる時間を短くすることができる。よって、急な給水需要があった場合であっても受水槽の貯留水が消費し尽くされて水切れとなることを防止できる。
一方、前回の更新タイミングで設定された目標貯水量に対して、次回の更新タイミングで設定される目標貯水量の急激な減少が抑制されるので、予測使用水量が少ない場合であっても受水槽の実際の貯水量を給水需要に合わせて適切に低下させて減少後の目標貯水量とすることができる。よって、受水槽において目標貯水量を超える無駄な水が長時間滞留することが無くなり、当該長時間の滞留による貯留水の残留塩素濃度の不足や水質の低下を防止できる。
従って、本発明により、給水先へ供給される水道水を一時的に貯留する受水槽の貯水量が所定の目標貯水量となるように当該受水槽への給水を制御するにあたり、予測対象期間内における給水先での予測使用水量を予測しながら、当該予測された予測使用水量に基づいて目標貯水量を決定し更新する受水槽給水制御システムにおいて、受水槽における水切れや残留塩素濃度の不足や水質の低下などの問題を解決する技術を提供することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記目標貯水量更新周期が、前記予測対象期間内において複数回となる周期に設定されている点にある。
【0009】
本構成によれば、予測対象期間が複数の目標貯水量更新周期に相当する期間に設定されているので、当該目標貯水量更新周期毎に給水先での予測使用水量を予測しておき、目標貯水量を決定し更新する目標貯水量更新周期毎の更新タイミングにおいて、直後の予測対象期間内に含まれる複数の目標貯水量更新周期毎の予測使用水量を合成して当該予測対象期間内の予測使用水量を簡単に生成することができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記予測対象期間が24時間に設定されており、
前記目標貯水量更新周期が6時間に設定されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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