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公開番号2024039083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143364
出願日2022-09-09
発明の名称肌状態特徴量推定方法
出願人株式会社ナリス化粧品
代理人
主分類G01N 33/50 20060101AFI20240314BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明の課題は、低侵襲的に採取・利用できる被験者の肌表面の角層を使用して、簡易な肌状態特徴量推定方法を提供することである。
【解決手段】本発明者らは、鋭意検討した結果、角層細胞の輪郭特徴量は、角層細胞の輪郭特徴量毎に、肌状態特徴量と特有の相関性を有することを見出し、本発明を完成した。
【効果】本発明により、被験者の肌表面から低侵襲で簡易的に採取可能な角層を用い、特殊な染色を行わなくとも、輪郭特徴量を解析することで、簡易的な肌状態特徴量の推定方法を提供でき、例えば専用の機器を用いた測定を行わずとも、自宅のテープを顔面に貼ることで採取した角層を解析機関に送るだけで各種の肌状態特徴量の推定が可能になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
角層細胞の輪郭特徴量と、肌状態特徴量との相関関係に基づいて、角層細胞の輪郭特徴量を指標とする、肌状態特徴量の推定方法 (ただし、医療行為を除く)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記角層細胞の輪郭特徴量が、角層細胞の径特徴量、外形特徴量、重なり特徴量、および径特徴量・外形特徴量・重なり特徴量それぞれの不揃い度特徴量から選ばれる1種以上である請求項1に記載の肌状態特徴量の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
【請求項3】
前記角層細胞の輪郭特徴量が、角層細胞の径特徴量、外形特徴量、重なり特徴量、および径特徴量・外形特徴量・重なり特徴量それぞれの不揃い度特徴量から選ばれる1種以上である請求項1に記載の肌状態特徴量の推定方法であって、
前記径特徴量が長径および短径から選ばれる1種以上であり、
前記外形特徴量が円形率、真円率および正六角形率から選ばれる1種以上であり、
前記重なり特徴量が重なり距離、重なり面積および重なり率から選ばれる1種以上であり、
前記不揃い度特徴量が長径のばらつき、短径のばらつき、円形率のばらつき、真円率のばらつき、正六角形率のばらつき、重なり距離のばらつき、重なり面積のばらつき、および重なり率のばらつきから選ばれる1種以上である肌状態特徴量の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
【請求項4】
前記肌状態特徴量が、保湿特徴量、肌表面画像特徴量、および肌内部状態特徴量から選ばれる1種以上である請求項1~請求項3いずれかに記載の肌状態特徴量の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
【請求項5】
前記肌状態特徴量が、保湿特徴量、肌表面画像特徴量、および肌内部状態特徴量から選ばれる1種以上である請求項1~請求項3いずれかに記載の肌状態特徴量の推定方法であって、
前記保湿特徴量が角層水分量および経皮水分蒸散量から選ばれる1種以上であり、
前記肌表面画像特徴量がシミ量、ポルフィリン量、彩度、赤み、およびたるみの外向性度から選ばれる1種以上であり、
前記肌内部状態特徴量がコラーゲン量、角層厚、および弾力から選ばれる1種以上である肌状態特徴量の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
【請求項6】
請求項1~請求項3 いずれかの肌状態特徴量の推定方法を用い、肌状態特徴量を改善する剤をスクリーニングする方法。
【請求項7】
請求項4の肌状態特徴量の推定方法を用い、肌状態特徴量を改善する剤をスクリーニングする方法。
【請求項8】
請求項5の肌状態特徴量の推定方法を用い、肌状態特徴量を改善する剤をスクリーニングする方法。
【請求項9】
複数の被験者の肌から採取した角層細胞の輪郭特徴量を説明変数とし、測定した肌状態特徴量の測定値を目的変数として得られる回帰式に、特定の被験者の角層細胞の輪郭特徴量を代入して算出される数値を被験者の肌状態特徴量の測定値と推定する、肌状態特徴量の測定値の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
【請求項10】
前記角層細胞の輪郭特徴量として、角層細胞の径特徴量、外形特徴量、重なり特徴量、および径特徴量・外形特徴量・重なり特徴量それぞれの不揃い度特徴量から選ばれる1種以上を説明変数とする請求項9に記載の肌状態特徴量の測定値の推定方法(ただし、医療行為を除く)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、角層細胞を分析することで肌状態特徴量を推定する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
肌(皮膚)は人体が外気と接する表層から順に表皮、真皮、皮下組織の3層から構成されている。表皮は、ケラチノサイト(角化細胞)という細胞からなり、真皮に近い深部から基底層、有棘層、顆粒層、角層(角質層)に分類される。表皮では分裂によりケラチノサイトが基底層から角層に向けて押し上げられ、角層最表層ではいわゆる垢として剥がれ落ちる。
【0003】
角層は、肌の最表面に存在し、低侵襲的に測定が可能となることから、これまでも肌状態の推定において、利用が検討されており、例えば、角層の重層度や有核細胞率から肌状態を推定する手法が検討されてきた。また、角層中のメラニンや酸化タンパク質を選択的に染色や標識し、測定することによる、肌内部のメラニンや酸化タンパク量の間接的な推定方法が知られる(特許文献1、2)。
【0004】
角層に存在する細胞(角層細胞)の大きさには個人差や部位差があり、ターンオーバーが遅いほど角層細胞面積が大きくなることが知られるため、ターンオーバーの速度を測定する指標として用いられることがある。また、角層細胞面積の大きさや面積の均一性がバリア機能や保水能力と関連していることも知られている(特許文献3、4)。このように、面積に関する指標が肌状態の推定にたびたび利用される一方で、面積を除く角層細胞の形状と肌状態との関連についてはこれまで知られていなかった。
【0005】
また、角層細胞はターンオーバーに従って徐々に扁平化し、隣接する細胞と重なり合うように存在しているが、これらの重なりと肌状態との関連はこれまで知られていなかった。
【0006】
肌状態は角層水分量、角層水分蒸散量、弾力、毛穴状態、明るさ、赤み、黄みなど多岐に渡るが、被験者に対して専用の測定機器を使うことなく、手軽に各種肌状態を推定することはこれまで困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平6-82443
特開2006-349372
特開2005-172481
特開2005-189011
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、低侵襲的に採取・利用できる被験者の肌表面の角層を使用して、簡易な肌状態特徴量の推定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討した結果、角層細胞の輪郭特徴量は、角層細胞の輪郭特徴量毎に、肌状態特徴量と特有の相関性を有することを見出し、本発明を完成した。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、被験者の肌表面から低侵襲で簡易的に採取可能な角層を用い、特殊染色を行わなくとも、輪郭特徴量を解析することで、簡易的な肌状態特徴量の推定方法を提供でき、例えば専用の機器を用いた測定を行わずとも、自宅のテープを顔面に貼ることで採取した角層を解析機関に送るだけで各種の肌状態特徴量の推定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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