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公開番号2024038459
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2024007551,2019158207
出願日2024-01-22,2019-08-30
発明の名称金属部材のハイブリッド接合構造
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B23K 20/00 20060101AFI20240312BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】めっき被膜が施された金属部材を安定して接合可能な金属部材のハイブリッド接合方法および接合構造を提供する
【解決手段】
金属製の接合部材1の凸部1cに金属製の被接合部材2の凹部2aを嵌め合わせた状態で両部材を圧縮する方向に加圧することにより、接合部材の凸部の端面外周を外方に扁平させてアンダーカット部1caを成形し、両部材を一体に接合する機械的接合工程と、機械的接合工程により接合された両部材を、加熱炉内に投入して所定温度で所定時間加熱することにより、両部材の接合部に拡散層を生成する拡散接合工程とを有するハイブリッド接合方法において、機械的接合工程では、接合部材の凸部の上端面10のめっき被膜あるいは酸化膜が裂けるまで、当該凸部の端面外周を外方に扁平させてから拡散接合する金属部材のハイブリッド接合方法による。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
金属製の接合部材の凸部に金属製の被接合部材の凹部を嵌め合わせた状態で両部材を圧縮する方向に加圧することにより、接合部材の凸部の端面外周を外方に扁平させてアンダーカット部を成形し、両部材を一体に接合する機械的接合工程と、
機械的接合工程により接合された両部材を、加熱炉内に投入して所定温度で所定時間加熱することにより、両部材の接合部に拡散層を生成する拡散接合工程と、を順次実行する金属部材のハイブリッド接合方法において、
前記機械的接合工程では、接合部材の凸部の端面上のめっき被膜あるいは酸化膜が裂けるまで、当該凸部の端面外周を外方に扁平させることにより露出した新生面を拡散接合することを特徴とする金属部材のハイブリッド接合方法。
続きを表示(約 67 文字)【請求項2】
拡散接合工程は、液相拡散接合であることを特徴とする請求項1に記載された金属部材のハイブリッド接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の接合法で金属部材同士を接合する技術に関し、特に機械的接合と拡散接合とを組み合わせた金属部材のハイブリッド接合方法および接合構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属材料でなる接合部材と被接合部材とを接合して複合部材を製造する場合には、当該複合部材の用途によってはその接合個所に高度な密着性が要望されている。例えば、リチウム電池にあっては、電極端子に溶接等によりリード線等を取付けることから、電極端子には導電率の高い銅部材と耐食性の高いアルミ部材とを電気抵抗が高くならないように密着性を高めて接合した複合部材が要望されている。この種の要望に応じた金属部材の接合方法としては、特公昭59-52031号公報(特許文献1)、特公昭64-4581号公報(特許文献2)等に記載の拡散接合方法が最適な方法として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭59-52031号公報
特公昭64-4581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、拡散接合では接合界面に酸化膜、不純物が付着している場合、これらを除去できないことから、拡散接合ができないという問題があった。また、これら部材の一方に拡散接合の困難な金属のめっき被膜が被覆されている場合も同様に、一般的な一体接合方法では、両部材の接合部にめっき被膜が剥がされずに残ることから、拡散接合ができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するために発明されたものであり、めっき被膜が施された金属部材を安定して接合可能な金属部材のハイブリッド接合方法および接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、金属製の接合部材の凸部に金属製の被接合部材の凹部を嵌め合わせた状態で両部材を圧縮する方向に加圧することにより、接合部材の凸部の端面外周を外方に扁平させてアンダーカット部を成形し、両部材を一体に接合する機械的接合工程と、機械的接合工程により接合された両部材を、加熱炉内に投入して所定温度で所定時間加熱することにより、両部材の接合部に拡散層を生成する拡散接合工程とを有する金属部材のハイブリッド接合方法によって解決できる。
【0007】
なお、機械的接合工程では、接合部材の凸部の端面上のめっき被膜が裂けるまで、当該凸部の端面外周を外方に扁平させることにより露出した新生面を拡散接合することが好ましい。
【0008】
なお、拡散接合工程は、液相拡散接合であることが好ましい。
【0009】
また、上記課題は、凸部を有する金属製の接合部材と、前記接合部材の凸部を挿入可能な凹部を有する金属製の被接合部材と、前記接合部材の凸部を被接合部材の凹部に挿入した状態で被接合部材を圧縮することにより、接合部材の凸部の端面に塑性加工されるとともに被締結部材の余肉を回り込ませて両部材同士を抜脱不能に接合するアンダーカット部と、前記接合部材の凸部と被接合部材の凹部との接合界面に生成される拡散層とを有する金属部材のハイブリッド接合構造によって解決できる。
【0010】
なお、前記拡散層は、アンダーカット部の上面に生成され、当該アンダーカット部の背面には生成されていないことが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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