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公開番号2024037492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142390
出願日2022-09-07
発明の名称電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20240312BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バスバに導通接続される端子付き電線をハウジングの内部空間に容易に収めることが可能な電気接続箱を提供すること。
【解決手段】電気接続箱1は、電子部品が格納されることになるキャビティ16を有するハウジング10と、ハウジング10に保持されるバスバ20と、バスバ20に電気的に接続される端子付き電線30と、を備える。バスバ20は、ハウジング10の内部から外部に向けて延びてキャビティ16内に配置され、電子部品に接続されることになる接点部22と、ハウジング10の内部に配置され、接点部22の延びる方向に交差する方向に延びる平板状の板状部21と、が繋がった形状を有する。端子付き電線30は、バスバ20の板状部21の板面に導通接続される端子40と、端子40に接続されてハウジング10の外部に向けて延びる電線50と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電子部品が格納されることになるキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに保持されるバスバと、前記バスバに電気的に接続される端子付き電線と、を備える電気接続箱であって、
前記バスバは、
前記ハウジングの内部から前記キャビティ内に向けて延びて前記電子部品に接続されることになる接点部と、前記ハウジングの前記内部に配置されて前記接点部の延びる方向に交差する方向に延びる平板状の板状部と、が繋がった形状を有し、
前記端子付き電線は、
前記バスバの前記板状部の板面に導通接続される端子と、前記端子に接続されて前記ハウジングの外部に向けて延びる電線と、を有する、
電気接続箱。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記バスバは、
前記板状部を厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、
前記ハウジングは、
前記貫通孔に挿通されるように突出する突起部を有し、
前記端子付き電線の前記端子は、
前記バスバの前記貫通孔を通り抜けた前記突起部が挿入される孔部を有し、前記孔部に前記突起部が挿入された状態にて、前記板状部の前記板面に導通接続される、
電気接続箱。
【請求項3】
請求項1に記載の電気接続箱において、
前記端子付き電線の前記端子は、
前記バスバの前記板状部の前記板面に冶金的又は化学的に接合される、
電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品が格納されることになるハウジングと、ハウジングに保持されるバスバと、バスバに電気的に接続される端子付き電線と、を備える電気接続箱に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載される電気接続箱(例えば、リレーボックス)等のように、金属板で構成されたバスバをハウジングに内蔵し、外部電源に繋がる端子付き電線をバスバに導通接続することで、ハウジングに格納される電子部品にバスバを介して電力を供給するように構成された電気接続箱が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-088126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した種類の電気接続箱では、一般に、外部電源に繋がる端子付き電線の端子と、バスバと、をボルト及びナットで共締めする(以下「ボルト締結」という。)ことで、端子とバスバとを導通接続するようになっている。ボルト締結の作業上、端子とバスバとの接続箇所は、通常、ハウジングの外部に露出するように配置される。そして、端子に繋がる電線は、ハウジングの内部空間(例えば、電子部品が収容されるフレームと、ロアカバーと、の間の空間)を通過して、ハウジングに設けられた開口部から外部に引き出されることになる。ここで、端子とバスバとの接続箇所とハウジングの開口部との位置関係によっては、電線が、接続箇所と開口部との間で大きく湾曲した状態となる。特に、いわゆる太物電線のように電線径が大きい場合や、ハウジングの小型化や薄型化によって内部空間が狭い場合には、内部空間に収まるように電線を湾曲させることは容易ではなく、電線がハウジングの内壁(例えば、ロアカバーの内底面)に接触して、電線をハウジングの内部空間に収めることが困難になる(例えば、フレームとロアカバーとの組み付けが困難になる)可能性がある。
【0005】
本発明の目的の一つは、バスバに導通接続される端子付き電線をハウジングの内部空間に容易に収めることが可能な電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
【0007】
電子部品が格納されることになるキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに保持されるバスバと、前記バスバに電気的に接続される端子付き電線と、を備える電気接続箱であって、
前記バスバは、
前記ハウジングの内部から前記キャビティ内に向けて延びて前記電子部品に接続されることになる接点部と、前記ハウジングの前記内部に配置されて前記接点部の延びる方向に交差する方向に延びる平板状の板状部と、が繋がった形状を有し、
前記端子付き電線は、
前記バスバの前記板状部の板面に導通接続される端子と、前記端子に接続されて前記ハウジングの外部に向けて延びる電線と、を有する、
電気接続箱であること。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電気接続箱によれば、バスバが有する平板状の板状部がハウジングの内部に配置され、ハウジングの内部において、この板状部の板面に端子付き電線の端子が導通接続される。そのため、従来の電気接続箱のようにハウジングの外部に両者の接続箇所が露出する場合に比べ、外部に露出する接続箇所からハウジングの内部空間に電線を引き込む必要がない分、ハウジングの内部空間での電線の湾曲の度合いを小さくすることができる。よって、いわゆる太物電線のように電線径が大きい場合や、ハウジングの小型化や薄型化によって内部空間が狭い場合であっても、ハウジングの内部空間に電線を容易に収めることができる。したがって、本構成の電気接続箱は、バスバに導通接続される端子付き電線をハウジングの内部空間に容易に収めることが可能である。
【0009】
更に、別の効果として、上記構成の電気接続箱は、端子付き電線とバスバとの接続箇所をハウジングの外部に露出させる必要がないため、従来であればその接続箇所のために用いられていたスペースを、電子部品の格納に用いることができる。よって、電気接続箱を大型化することなく、電子部品の格納数を増やすことができる。換言すると、電気接続箱としての本来の機能を損なうことなく、電子部品の格納スペースを拡大することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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